何度も何度も、しつこいくらいに言っている事なのだが、武田信玄公は僕にとって「神」である。
落ち込んだりけっつまずいたり、泣いたり鬱になったりした時には、必ずと言っていいほど新田次郎作[武田信玄]を読む。
高校時代に買った上装版と言うかなり立派なハードカバー全四巻。
もう何回読んだかわからない。
その割には(帯はさすがにぼろぼろになってしまったが)表紙も奇麗なままである。さすが上装版。
「駿河湾海賊衆」が終わり、なんだかんだ人恋しくて山岡徹の家に居座った挙句半分鬱になって帰宅して、何もする気にならないまま軽くニートになっている時、僕はやっぱり[武田信玄]を読んでいた。
もちろん何回読み返した所で結末が変わる訳ではない。
湖衣姫は川中島合戦を前に儚く散る。
信玄公は夢半ばにして世を去る。
そして信玄公の死から九年後、武田勝頼は信長に滅ぼされる。
何一つ変わる事はない。
事実は事実として、僕達の前を流れて行くだけだ。
だが…なんだろう、うまく言えないのだけれど、決して恵まれたとは言えない環境の中で、常にベストを尽くして考え、あがき、苦しみながら勝利を目指す信玄公の姿が、僕を勇気づけてくれるのだ。
そんな訳で、今夜も僕は決して変わる事のない結末に向けて、それでも信玄公が病死しない事を心のどこかで祈りつつ、読書に耽っちゃうのである。
そろそろ俺(土屋貞綱)出てくるし☆
西へ舵をとれ!!