駅のホームやらそこやらここやらで、煙草が吸えなくなって久しい。
それはそれで勝手にすれば良いことだから、特に文句はいわないし、決められたことには従う。
まあ当然っちゃあ当然のことである。

今日、帰りに最寄り駅に着いて電車を降りたら、目の前がエレベータであった。普段はあんまり駅のエレベータって使わないんだけど、階段まで歩くのもかったるいし、人も多かったしで、今日は使うことにした。
しっかしなんでみんなちょっと楽する為に必死こいて走るかね?始発駅から終点まで電車に乗って行くなら、座る為に猛烈ダッシュをしたくなる気持ちもわかるけれど、なんでたかだか一階上がるだけのベータに乗るのに突っ走らねばならんのか。
そんなに元気なら階段使えよ。
とまあそんな訳で、エレベータを一回見送り、降りて来るのを待っていた。
僕の後ろに並んでいたのはベビーカーを押した女の人だったので、到着と同時に「ひらく」ボタンを押してあげた。…つもりだったが、ふと振り返ると、乗って来たのはベビーカーの回りにいた普通の人たち。

ちょっと待てよお前ら、駅のベータって何の為についてるか知ってるか?

見る間にベータは一杯になり、仕方なく僕は扉を閉じた。
なんだかとってもやるせない気持ちになった。
そのベータの中で耳に入ったのは
「タバコなんてさ、ひとはこ千円くらいにしちゃえば良いんだよ。」
「ほんと、迷惑だよね」
みたいな会話。

そんなことよりも、考えなきゃいけないことがお前らにはあるんじゃないのか?