西の阪神、東の巨人、共に野球界を良くも悪くも牽引して来たビッグネームである。
僕は生まれも育ちも神奈川県藤沢市だけれど、生まれてこのかた阪神ファンで、巨人とは常に厳然として立ち塞がる倒すべき強敵、ドラクエで言えば竜王、スターウォーズで言えばダースベイダー、戦国時代で言えば織田信長であった。…っていうかある。
まあ、寅年生まれって言うのもあるし、「甲斐の虎」信玄公は僕にとって神とも仏とも仰ぐお方でもあるし、とどのつまりは僕の回りで、僕が好むものは「虎」が絡むものが多い。戦車はやっぱり「ティーガー」でしょう、とか。
しかし哀しいかな僕が生活圏としている関東地方はやはり巨人のお膝元、回りには巨人ファンもようけおる訳ですよ。
現在の僕のバイト先にももちろん巨人ファンがいて、図らずも今日は「野球観戦の楽しみ方」が話題となった。
僕はご多分に漏れずユニフォーム、法被、メガホン、帽子と完全装備で周りのファンと一緒になって大騒ぎするのが大好きである。
あの独特の一体感や、見知らぬ人たちといつの間にか仲良くなっておつまみ交換したりとか、そういうのも楽しい。僕は一度横浜球場で、関西の会社の社長さんと仲良くなって、ビールおごってもらったり、「寒いやろ、ちょっとまっとき」とか言われてタイガーススタジャン貰ったりした事がある。
阪神ファンはマナーが悪いと言われていた時期だったけれど、負け試合のあとで、みんなでゴミ拾いしたりした。
阪神ファンの面白い所は、ある意味勝敗を度外視した盛り上がり方であろう。
たとえ大差で負けている九回裏2死走者無しでシングルヒットが出ただけでも、まるで逆転したかの如き狂喜乱舞を見せるのは阪神ファンをのぞいて他にはおるまい。
阪神ファンはホットである。そして(かなり)ウェットでもある。悪く言えば「暑苦しい」とも言える。
勝ったら六甲颪大合唱、負けても飲み屋で大合唱、みたいなね。
しかしうちの職場の巨人ファンは、そういうのはだいっきらいなんだそうである。
戦況に一喜一憂する事もなく、ヒットもホームランでさえも立ち上がる事はない。
「勝って当たり前、ことさらに喜ぶ必要はない」ってことらしい。
クールである。
まあ、世の中の阪神ファンや巨人ファンが、おしなべてこういう姿勢で観戦しているかと言えば必ずしもそうではないと思われるので、これは何百万、何千万のうちのワン・オブ・ゼムのお話だと思ってください。
でも何となく、両チームのファンってこんな感じじゃないかな、と思うのだけれどどうでしょう?
いや、どっちが良いとか悪いとかではなくてね。
そういえば去年も今年も球場に行かなかったなあ…来年こそは行きたいものである。
だってあいつら、俺が観てなきゃダメなんだもの。
こんな風に思わせるのが、阪神タイガースの魅力なんでしょうな、たぶん。