白い杖をついている人が赤信号で止まっている人に後ろから追突して、怒って怒鳴っているのを見た。
確かに歩道についているぼちぼちは、目の見えない人の優先通路なのかも知れないけれど、信号待ちをしている人だって後ろが見えない点については互角である。
そもそもあの杖は衝突を避ける為についているのではないのか?
なんにしても人にぶつかったら謝る、それが人としての礼儀なのではないだろうか。

平等。

混雑する時間に、整列乗車なんかおかまいなしに横入りし、優先席に突進する老人。
いいじゃないですか、アンタの優先席なんだから、ゆっくり乗ったって譲ってくれますよ。
アンタが譲るべき人であるならね。
なんで横入りとかして平気な顔でいられるのか不思議でならない。
席を譲ってもらうのは、自分の当然の権利だとでも思っているのだろうか?
百歩譲ってそう言う権利を持っていたと仮定したとして、ならばなおさら横入りなどはするべきではない。
権利は義務に伴うもの。
電車内での権利を主張するなら、整列乗車のルールを守る義務があるはずなのである。

平等。

弱者に対して救済の手を差し伸べるのは健常者の義務である、という言い方は一見人道的なようであるが、その実そうではない。
弱者に対しての憐憫や、優位に立つものの奢りである。
障害を持っていても老人であっても基本的人権のもとに平等であるのならば、特別扱いをしてスポイルすることこそ最も忌むべき差別では無いだろうか。
お互いに対して尊敬と尊重の心があれば、もっと物事は円滑に進むはずである。
ぶつかったらごめんなさい、譲ってくれてありがとう、それくらいのことが何故できないのか…
倉廩みちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る、という。
喰うものも着るものも、絶対的欠乏を来している訳じゃないんだから、アンタたちゃもっと礼を知り恥を知れ!
と、ちょっと憤る今日この頃でした。