電車にて。
げろ混み、というほどでなくとも、がら空きというほどではない電車に乗っていると思いねえ。
目の前には騒がしいガキ二人と両親が座っている。
さっきから母親がしきりに注意していたが、子供はいっこうに聞く様子がない。
こらえ性のない母親らしく、そのボルテージは徐々に上がって行き、いつしかその声は騒いでいるガキをも凌駕せんばかりに。
子供が騒ぐのは、まああまりに度を超さない限りは眉をしかめる程度ですむが、ヒステリックな女の声は、こっちまで無用のいらだちを喚起されてはなはだ不快である。
そのとき、それまで沈黙していた父親が見かねて一喝、ものの見事にガキどもは沈黙した。
すばらしい。
日本の父権が衰退していると言われて久しいが、まだまだ捨てたものではない。
VIVA!日本のオヤジ!!
車両内の乗客は言葉にこそ表さないが、父親の見事なまでの統率力と威厳に、賞賛を惜しまなかったに相違ない。
ただ一人をのぞいては。
その一人とは誰あろう、それまでその権威と立場的優越を否定され続けた母親である。
「あんたたち、普段誰が面倒みてると思ってるの!?馬鹿にすんじゃないわよ!!」
いや、ちょっと待てよ・・・
再び車両内にはうんざりした空気が蔓延した。
今回はもうだめだ。だって誰も止める人がいないんだから。
僕は電車を降りた。
やれやれ、女って怖いですねえ・・・。
げろ混み、というほどでなくとも、がら空きというほどではない電車に乗っていると思いねえ。
目の前には騒がしいガキ二人と両親が座っている。
さっきから母親がしきりに注意していたが、子供はいっこうに聞く様子がない。
こらえ性のない母親らしく、そのボルテージは徐々に上がって行き、いつしかその声は騒いでいるガキをも凌駕せんばかりに。
子供が騒ぐのは、まああまりに度を超さない限りは眉をしかめる程度ですむが、ヒステリックな女の声は、こっちまで無用のいらだちを喚起されてはなはだ不快である。
そのとき、それまで沈黙していた父親が見かねて一喝、ものの見事にガキどもは沈黙した。
すばらしい。
日本の父権が衰退していると言われて久しいが、まだまだ捨てたものではない。
VIVA!日本のオヤジ!!
車両内の乗客は言葉にこそ表さないが、父親の見事なまでの統率力と威厳に、賞賛を惜しまなかったに相違ない。
ただ一人をのぞいては。
その一人とは誰あろう、それまでその権威と立場的優越を否定され続けた母親である。
「あんたたち、普段誰が面倒みてると思ってるの!?馬鹿にすんじゃないわよ!!」
いや、ちょっと待てよ・・・
再び車両内にはうんざりした空気が蔓延した。
今回はもうだめだ。だって誰も止める人がいないんだから。
僕は電車を降りた。
やれやれ、女って怖いですねえ・・・。