年末、もうちょっと前くらいから、時折僕の胃は痛む。
幸い我慢できないほどではないし、ヨーグルト飲料とかでパツイチでおさまってしまうので現時点ではそれほど深刻に思ってはいない。というかむしろ「これで俺も一人前のアーティストだべ」とか思っている。
いやあ、やっぱりヒーローとかアーティストとかって、何かしらこう…弱点っつうか、そう言ったものがないとさ。
漱石さんも胃を患っていたと言うし、結核と喘息の差こそあれ、信玄公も肺を患っていた。
マダム貞奴の昔から、役者の究極の憧れは、舞台の上で血を吐いて死ぬこと、または腹上死であると信じている。
現時点では腹の上に乗せてくれる女の子がいないけれど、原理的には舞台の上で死ぬ方は、やろうと思えば出来ないことはない。
むふふ。

…ありゃ、しかし舞台の上で死のうにも、今んとこ舞台の予定がないじゃないか。
これは困った。
かといって適当にその辺の小劇団にお邪魔して、微妙な芝居の微妙な役で死ぬのは口惜しい。
せっかく文字通り命をかけるのであるから、主役とは言わないまでも、それなりのポジショニングで、心に残る芝居をやるべきではなかろうか。
それじゃあここは血を吐いて舞台で死ぬ方はひとまずおいといて、文豪的に死ぬのはどうだろうか?
漱石さんも「未完の大作」明暗という作品がある訳であるから、僕もその辺を見習って…いやダメだ、僕が台本執筆中に死のうと思ったら、それこそ交通事故やら突発的なほにゃららみたいなのしかない。

くそう、こんな所で執筆速度の速さがあだになろうとは…
何とも残念だ。

ってことはまあ、まだ死ぬのはとっとけ、ってことなんだろうな。
そもそも今は特別死にたい訳でもないし。
よし、じゃあヨーグルト喰って寝るか。