人間がなにかをやろうとするとき、その動力となるのが「○○エンジン」というものである。
これはその人のやりたいことの数によって搭載数が変わってくるので、必ずしも一人一つ、というわけでもないようである。
僕の場合は、ノーマル、役者、作家、演出、最近は映像も、と実に五台のエンジンを搭載しているわけだが、ここで困ってしまうのが、一つ一つのエンジンは一つづつ使用する燃料が違う、というこである。
もちろん同一の機体に搭載されているわけであるから、代替が効かないわけでもないのだが、やはり個別にベストマッチングな燃料を供給した方が、最高の性能を発揮するのは言うまでもない。
作家エンジンなら酒、演出エンジンには甘いもの、映像エンジンはコーヒー、役者エンジンは…よくわからない。
今日、ここで問題となるのは映像と作家エンジンの燃料問題である。
作家エンジンとはずいぶん長い付き合いだから、お互いの気心も知れており、なんとなくアルコール混じりにざっくばらんに仕事ができるのだが、年末に搭載されたばかりの映像さんの方は、なかなかどうして一筋縄ではいかないのである。実は現在、「画用紙」ビデオの編集作業をしつつ、次回作「パイレーツオブ駿河湾」を執筆中なのだが、これでエンジンごとのベストフューエルを供給すると、これはもう大変な事になっちゃうんである。
参った。

     永田剛志