恐れていた事態がついに現実のものとなる。
つい五年くらい前までは、誰一人として予想だにできなかったであろう二つのチームの覇権をかけた戦いが始まるのである。

昨日、千葉ロッテマリーンズがプレーオフを制し、パリーグの王者となった。
ぶっちゃけて言うと僕はパリーグではロッテを応援していた。
というか、正確に言うと「するように仕組まれて育てられた」。
僕のオヤジは僕の阪神タイガースに対するのと同等、乃至はそれ以上のロッテファンであったからだ。
実家のアルバムを開けば、そこにはLOマーク(当時は「ロッテオリオンズ」だった)のは言った野球帽をかぶり、「オリオンズ」と書かれたTシャツを着た僕の姿を見ることができる。
しかし程なくして自らの中に流れる「虎の血」に目覚めた僕はLOからHTへとその帽子のエンブレムを替え、川崎の天空に輝いていたオリオン座は千葉の海へと舞い降りて行った。
爾来二十数年間、ロッテは僕とも優勝とも没交渉のまま海風の中で牙を研いでいたのだ。

そして2005年、ついにその時はやって来てしまった。
誰もが予想だにし得なかった頂上対決、「阪神対ロッテの日本シリーズ」!!
僕ももう三十一歳、今更オヤジがどうこう言おうが阪神を応援する気持ちに変わりはないけれども、それはおそらくオヤジとて同じことだろう。
この日本シリーズ、どちらが勝ったとしても、来年の年始に実家には帰れまい。
自分たちの中に連綿と受け継がれる、骨肉相食む源氏の血が恨めしい。

許せ、父よ。今年の日本一は、タイガースがいただくぜ!!