VECTREXのカートリッジを改造 | Arcade Cabinet

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自作したゲームコントローラを紹介します


ダライアス基板が故障しているので、最近VECTREXで遊んでいます。


手持ちのソフトです。
オリジナルのソフトも面白いのですが、今でも自作ソフトや市販ソフトが開発されているとの事。
ParaJVEというVECTREXのエミュレータをダウンロードしてみると、ソフトがいっぱい入っています。遊んでみて面白かったのがV-Frogger, Patriots, Wormholeなどですが、エミュレーターではやはりもの足りない...

ネットで検索すると、How to construct a Vectrex Multicartというサイトに複数のソフトを一つのカートリッジにまとめる方法がありました。
そのサイトによれば、Vectrexのカートリッジは最大32Kバイトのアドレス空間を使用できるようようになっており、カートリッジのピンアサインは以下のようになっています。


これがわかれば、手持ちにEPROM 27C010が何個かあるので作れそうです。


専用のエッジコネクターは無いので一つソフトを犠牲にしました。カートリッジは単純な構造でマスクROMだけです。


参考にEPROMのピンアサインです。
27C010を2個使い、1個は、8Kバイトのソフト用、もう1個は32Kバイト用のソフト用にしまいした。
8KバイトのソフトはA12までのアドレスしか使用しないので、それ以上の上位のアドレス(A13-16)はスイッチでソフトの切り替えに使用します。32KバイトのソフトはA14までのアドレスしか使用しないので、A15-16をソフトの切り替え用に使用します。
どちらのEPROMを使うかは/CE(Chip Enable)端子の信号をトグルスイッチで切り替えています。


内容は単純なのですが、2個EPROMを使ったので配線がぐちゃぐちゃです。ちなみにハンダ作業は下手です。


こんな感じになりました。上のスイッチが、8K用と32K用の切り替えです。
これで自作ソフトなどが実機で遊べるようになりました。
容量が8K以内のソフトが16種類。32K以内のソフトが4種類内蔵できます。



「STAR FIRE」
AtariのSATR WARSのようなゲームです。



「Patriots III」
Atariのミサイルコマンドのようなゲームです。
オリジナルはラスタースキャンのゲームですが、ベクタースキャンモニタの方が敵のミサイルの軌道がきれいです。(写真ではわかりづらいですが)
オーバーレイがスクランブルのままなのですが、オリジナルのオーバーレイを自作するとさらにゲームが楽しくなりそうです。