カーテン類が必要な家の計画にするのか

それともそうではない家の計画として

住まい造りを考えるのか?。

※窓にカーテン類を設けていない中庭のある家

 

間取りに対して窓の存在も重要です。

家や敷地を全体的にイメージして

家の間取りを考える際には

見える風景や

外観の見え方もそうですし

それ以外の機能面も含めて

広い目線の

そもそもカーテンは

必ずしも必要なのか?。

という事について考えていきたいと思います。

 

カーテンを閉めてしまうと、

光が奥の方まで届きにくくなります。

 

結果、

家の中に薄暗い場所が出来てしまい、

光が届かない

アパートの玄関や廊下のように、

朝から照明が必要になってしまいます。

 

家の場合、

リビングダイニングキッチンを

南北に細長くつくるコトが多いのですが、

カーテンを付けてしまうと、

大きな窓から近いリビングは明るいけど、

大きな窓から

遠いキッチンのエリアは

薄暗くなります。

 

カーテンが「いつも閉められている」

ということは、

家の中から外が

全然見えないということでもあります。

 

となると、

窓を沢山つくったとしても、

全く開放感がない家に

なってしまいます。

 

つまり、

明るくて開放感溢れる住まいとは真逆の、

薄暗くて閉塞感溢れる住まいに

なってしまうということです。

 

勿論カーテンを開けたままでも大丈夫

であれば問題ないですし

レースだったり別のトリートメントを

活用する場合もあります。

 

ですので、

の数や大きさと明るさや開放感は、

必ずしも比例しないということ

を覚えておいてください。

 

カーテンが開けられなくなるということは、

窓が開けられなくなる

ということでもあります。

 

となると、

せっかく風の通りを計算して、

窓をつくったとしても、

絵に描いた餅のように

なってしまいます。

 

そもそも開けられない訳ですからね。

 

ですので、

風通しのいい家にしたいのであれば、

もそもカーテンがいらないように

窓の設計をすればいい

という訳です。

 

カーテンだって汚れます。

カーテンレールの上にも

ホコリが溜まります。

カーテンを付ければ

掃除や洗濯の手間が増えます。

 

また、カーテンを閉めっぱなしにしていると、

ホコリも溜まりますし、

サッシやガラスなどの

結露にも気付きにくく、

知らない間に

カビが発生してしまっていた

なんてこともあり得ます。

 

という理由から、

カーテン類の無い家の計画にも

様々な理由が存在します。

 

家全体にカーテンを設置しようと思うと、

規模や窓のサイズ、

カーテンの相場にもよりますが

採寸、設置等も含めて

80万円~100万円ほどの費用が目安です。

 

少し大きな家になると

150万円~180万円程が目安です。

 

また、

風通しを良くするために、

無駄に沢山の窓をつくってしまえば、

窓代にも費用が掛かります。

 

カーテンありきで

間取りを考えてしまうのも

考えるべきです。

 

間取りと共に

カーテン類には

どのような意図を持たせるのか?

という事を意識するもの大切です。

 

カーテンを設置しなくていい家にするということは、

外から中が見えない家に

するということなのですが、

こうすることで、

プライバシーに優れた住まいになり、

より心豊かな暮らしを

送ることが出来るようになります。

 

少し想像してみてください・・・・・。

朝から自然の光が

たっぷりと注ぐキッチン。

風と光を感じながら

家族で朝食を食べている光景。

 

気候がいい時期、

心おきなく一日中窓を開けていられる

清々しい休日。

 

ご近所の目を気にすることなく、

ゴロゴロしていられる気持ちいいリビング。

 

こういったイメージも含めて

暮らしを実現することが、

自分たちの暮らしにとってどうなのか?

というところ。

 

家造りのイメージで

そういった分部も随分変わります。

 

このような住まいと暮らしを

そして安心して過ごせる家を

一つの価値観として

暮らし方をご提案できればと思います。

 

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家の地震対策、

もしもの「揺れ」対して

に日常的に備えるという事。

 

 

みなさんはご自宅の

地震対策を行っていますか?。

 

いつ大きな地震が起こっても

おかしくありません。

実際に今年の一月には

地震対策についてのご相談を

色々いただきました。

※私の過去設計案件では無く新規に耐震等についてのご相談の方々です。

 

「地震がきたらどうしよう」と、

不安を抱える人が多かったです。

 

だからこそ地震が起こっても

対応できるよう、

日頃から対策をとっておくことが

大切です。

 

大切なご家族の命を守るために、

日ごろからできる地震対策という観点からも

少し書いてみたいと思います。

 

もしもの時の「揺れ」に備えるには

何をやっておくべきなのか、

地震が起こった時に

慌てなくて済むように。

 

はじめの地震対策としては

事前に家族で話し合っておくことも大切です。

 

そもそも、

地震が起こったときに、

家族全員が家にいるとは限りませんよね。

 

家族全員揃っていたとしても、

それぞれが冷静に

行動できるのかどうかもわかりません。

 

だからこそ

日ごろから地震について

しっかりと話し合っておき、

どういう行動を取ればいいのかを

イメージしておくように。

 

例えばですが

話し合っておくべき内容として

〇 外出している時の集合場所や安否確認をどうするか
〇 自宅にいる時地震が起こったらどうやって逃げるか、その経路はどうするか
〇 防災グッズは何をどこに置いておくか
〇 家の中の安全な場所と危険な場所はどこか
〇 小さなお子さんや介助が必要な家族がいる場合、避難をどうするか
〇 地震が起こった時の役割分担(例:非常持ち出し袋は誰が持って行くか等)

最低限これらについて

しっかりと話し合っておき、

もしものための準備をしておいてください。

 

地震が起きた時に取るべき行動。

では、

実際に自宅にいる時

地震が起きたとき、

どう行動すればいいのでしょうか?。

 

地震が起きたらまず火を消すべき

」とも言われますが、

本当のところはどうなのでしょうか。

 

例えば都市ガス会社では、

基準の震度以上の地震を察知したとき、

自動的にガスの供給を

ストップするように対策しています。

 

とはいえ

揺れた瞬間止まるわけではないため、

火を使っている場合は

大変危険です。

 

まずはキッチンなど火から離れ、

安全を確保するように。

 

そうすれば、

二次災害を防ぐことができるからです。

 

大切なのは逃げること。

 

火の近く・窓ガラスの近くなど、

危険な場所の近くにいる場合は

身の安全を最優先してください。

※窓ガラスが割れる事を想定して

スリッパなどを活用する事も重要です。

 

家族と話し合いをしたり、

地震が起きたときの

咄嗟の行動を準備しておくだけでも

※日頃からの意識は重要

地震が起きたときに

身を守れる可能性は

ぐんとあがります。

 

それに加えて

家の中の地震対策を行っておけば、

大きな被害を防ぐことも。

 

今住んでいる家の状態を確認して

危険と思われる箇所の対策も

忘れないように。

 

自然災害等に対して絶対はありません。

ですが安全性を確保する方法は

色々と存在します。

 

家の状態や家が建っている土地の事

電柱や植え込み等敷地の状態や

近隣の状態。

ブロック塀の事もあります。

 

安全確保をどのように考えるべきなのか?

家の新築や性能リノベーションや

耐震補強も重要なのですが

先ずは現状での安全の確保を大切に。

 

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部屋と窓の関係性、

特に寝室についての窓の配置。

※ホテルライクをイメージした寝室デザインプランCG・窓との距離感に余白と壁全体を覆うカーテンプラン

 

 

快適で暮らしやすい家づくりが

したいとお考えの方の中には、

窓の配置を心配な方も

いらっしゃるのではないでしょうか?。

 

リビングやダイニングスペースもそうですが

特に寝室の環境は

睡眠に影響を及ぼすため、

寝室の窓には

考慮すべきポイントが

いくつかあります。

 

なぜ寝室の窓の配置が重要なのか?。

寝室の窓のタイプや

配置の決め方について

少し書いてみたいと思います。

 

寝室は日々の活動の疲れを癒し、

質の高い睡眠を促すための空間です。

 

そのため、

皆さんも経験があるように

窓の検討次第で

良し悪しが変わる事も多くあります。

 

他の居住空間と異なり、

寝室に求められる

要素や配慮事項が異なるため、

実はベッドの位置関係も含めて

慎重な選定が必要です。

 

まず、

寝室は明るさよりも

落ち着きのある暗さが

求められる空間です。

 

昼間においては

ある程度の明るさが

望ましいこともありますが、

基本的には

寝るための空間であるため、

眩しい光や過度な

輝きは避けるべきです。

 

これには近隣の道路事情や

街灯等も含め

近くにどのような建物があるのかも

重要な要素となります。

 

大きな窓や過剰な窓の数は、

就寝時に光の過剰な取り込みを

招く可能性があります。

 

また、

窓の位置や大きさによっては

外気の影響を受けやすく、

寒さや暑さが

睡眠に悪影響を

及ぼす可能性があります。

 

これを避けるためには、

外気の影響を

最小限にする窓の配置や

断熱性の高い窓を

選択することが重要です。

 

さらに、

寝室の窓の選び方では、

プライバシーの確保や

外部からの目線や

音の遮断も考慮する必要があります。

これは寝室全体の考え方で

間取り上の性質も検討が重要です。

 

寝室はプライベートな

活動が行われるため、

適切な窓の性能を選ぶことが重要で

快適で安全な選択が必要です。

 

窓のタイプや配置によっても

防犯やプライバシー、

快適な睡眠環境を考慮できるように。

 

寝室に適切な窓タイプ。

間取りの位置関係的な内容もありますが

不法侵入のリスクを考慮し

防犯性の高い窓を、

窓の大きさや高さを工夫して

防犯対策を施すという考え方も

昨今は重要になっています。

 

また、

外からの視線を避けるために、

型板ガラスと呼ばれるもので

窓の内側、外側が

丸見えにならない窓も有効です。

 

視線位置を考えたうえで

部屋の高い位置に設けた窓でも、

プライバシーを確保できます。

 

窓を設置する位置。

ベッドの配置と窓の位置を調和させ、

採光が睡眠に

影響しないように工夫を。

 

ヘッドボードの近くに

大きな窓を避け、

寝室の冷気や朝日の眩しさに注意します。

※窓の内側に開閉用の扉を検討する場合もあります。

 

外の音に敏感な場合、

通りに面した窓の設置は慎重に。

 

場合によっては壁面を伝ってくる

ガス給湯器等の音も

視野にするべき場合もあります。

 

寝室に適切な窓の数。

換気が必要なら2つの窓を設け、

採光が主な目的なら1つでも十分です。

 

窓の数よりも大きさを重視し、

寝室のレイアウトに合わせて

配置すると良いです。

 

大きな窓への対策。

大きな窓を希望する場合は、

防犯、寒さ対策、

遮音対策を考慮して

適切な対策を講じるように。

 

場合によっては

極端にサイズの大きなカーテンを

壁全体を覆うように計画する事も

寝室の最適化の一つの手法です。

 

強化ガラスや

断熱性のあるガラスを選び、

機能性を活かす事も

心理面に大きな安心を生み出します。

 

先ずはこれらのポイントを考慮して

寝室の窓を検討する事で、

安心で快適な空間を

実現する事に繋がります。

 

寝室は日々の活動の疲れを癒し、

質の高い睡眠を促すための空間です。

 

そのため、

寝室の窓の選び方は特に重要です。

勿論その他の素材も

バランスよく検討する事で

総合的に自分たちにとって

眠りやすい環境を整えるように。

 

過ごしやすい寝室に

適切な窓のタイプ、

設置する位置、

窓の数について考えることで、

安心して深い眠りにつくことも

暮らしの空間としての価値創出です。

 

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Japan Brand Collection 2024

日本の一流店図鑑

ジャパン・ブランド・コレクション2024[奈良編]、

県内30社のセレクト

唯一無二の建築設計という

カテゴリーにて

やまぐち建築設計室も

選出・掲載頂きました。

2024年7月16日発売(大型書店、Amazon等)

ジャパンブランドコレクションは、

日本の各都道府県を代表する

一流店をご紹介するブランドガイドブックです。

 

やまぐち建築設計室は

暮らしを考え

過ごしやすさの意味を問い掛ける建築家として、

こだわりの皆様に「愛される建築」を

ご提案して参りました。

 

住宅、店舗、事務所、

医院建築等ジャンルを問わず

ご相談頂けますと幸いです。

 

今後とも宜しくお願い致します。

 

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屋上のような空間がある家で

広がる新しい生活空間の可能性。

 

 


 

二階バルコニーに人工芝を敷きウッドデッキを備えて庭のような活用スペースに二階ホールにはキッチン機能を持たせているのでサブDKとしての役割も

 

 

快適性だけではありませんが

屋外空間を求める価値。

 

考え方として目するのが、

屋上を活用した

家づくりです。

 

限られた敷地内で、

いかにして

自宅に特別な場所を作り出すかは、

多くの方々にとって

重要なテーマとなっています。

 

実際にそういった内容での

お問合わせをいただくケースもありますので

今回は屋上のような空間が

家と暮らしに

どのような多様な魅力と

機能を提供するのか?

というところも考えながら

すこし書いてみたいと思います。

 

屋上のある家について。

屋上のようなスペースとして

バルコニーの価値もあります。

 

単純に物干しや

エアコンの室外機置場

としてではなくて

活用する場として

最初から計画や間取りの中に

取り込んでおくという事。

 

建物の最上階の

屋根部分を

利用可能なスペースとして

整備する屋上の考え方も融合しながら。

 

その設計やアクセス方法には

多様性が存在します。

 

屋上の定義と基本的なタイプ。

 

屋上は、

通常建物の屋根を平らにして、

人々が日常的に

利用できるように

設計されたスペースです。

 

オフィスビルやテナント

商業施設から公共建築まで

みなさんも活用されたことが

あると思います。

 

屋上を駐車スペースとして活用していたり

休憩スペースとしていたり

様々な活用があるように

住宅でもその考えを取り入れるという事。

 

屋上には

全面利用型から

部分利用型、

ペントハウスを介して

アクセスするタイプまで

さまざまな形態があり、

それぞれの建物の

設計や用途に合わせて選ばれます。

 

アクセス方法の違い。

屋上へのアクセス方法には、

内部から階段または

エレベーターで

直接上がれるタイプ、

屋内、屋外の

階段を使って上るタイプなどが

住宅では想定できます。

 

各アクセス方法には

それぞれコストや

利便性、

プライバシーの観点から

メリットとデメリットが

存在します。

 

建築規制とデザインの自由度。

屋上を設計する際には、

建築基準法に基づく

容積率や高さ制限が適用されますが、

ペントハウスや

手すりの設計によっては

より自由な設計が可能です。

 

これにより、

住宅密集地や

商業施設などの多い地域でも

広い屋上スペースを

設けることが可能となり、

屋上のある生活が

より豊かなものへと

変わります。

 

屋上生活の魅力と可能性を

見出すように。

 

屋上が提供するのは、

単なる追加スペース以上の

価値です。

 

プライベート性と

機能性を兼ね備えた屋上は、

日常生活に

新たな豊かさをもたらします。

 

プライベートな

リトリートスペース

日常から離れた環境に身を置き、

いつもと違った体験を楽しむことを指します。

 

としての利用は、

室内の囲まれた空間から

開放的雰囲気の変化、

プライベートな時間を

静かに過ごす場所として

屋上は最適です。

 

眺望が良く、

開放感溢れる空間で

リフレッシュする事も

室内からの眺めとは

また異なる視点で

楽しむことが出来ます。

 

多目的な使用が可能な

フレキシブルスペース。

 

屋上は家族だけの

バーベキューエリア、

子供の遊び場、

さらにはホームガーデンまで、

多様な用途で利用可能です。

 

限られた土地でも

十分な広さを確保できるため、

第二の広い庭のような

役割を果たします。

 

実際に過去設計実例では

庭の狭さをバルコニーで解消する

という間取り提案を行っています。

 

土地利用の効率化と

税制面のメリット。

 

屋上を設けることで、

土地の小さい敷地でも

有効に空間を利用できます。

 

また、

屋上には固定資産税が課されないため、

経済的な利点もあります。

 

ただし、

屋上に建築物を

増築する場合は

計画時には予めの

注意が必要です。

 

屋上のある家は、

ただの住宅スペースを超え、

生活の質を高める

多くのメリットを提供します。

 

基本知識から

具体的な活用方法まで

イメージすることで、

限られたスペースの中でも

快適かつ機能的な

屋外空間を実現する事が可能です。

 

屋上生活の可能性を

日常的な生活に

取り入れてまませんか?。

 

暮らしを豊かに考える

住まい造りにも

色々な手法が存在しています。

 

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家の間取りを考える前に

間取り とは?。

注文住宅や

分譲住宅・建売、

そして売り建ての住宅、

ハウスメーカーの住宅において、

よく間取りという言葉が使われています。

間取り(まどり、英: house plan)は、

主として住宅における

部屋の配置のこと、

およびそれを決めることをいいます。

 

今日では、

間取りという言葉を

平面図または平面計画という意味で

用いることが多くなっています。

 

つまり建築物の設計段階において、

その建築物内部の部屋や

区画の配置を計画する行為もいい、

これは「平面計画」「ゾーニング」とも

呼びます。

 

つまり間取りという言葉は、

計画や設計行為、

そしてその結果としての平面図(プラン)、

をも意味している事が多いです。

 

間取り = 住宅ではないという事。

 

間取り図は住宅情報の本とか

不動産屋さんのチラシとかには

必ず載っているので、

多くの人が

見慣れているものなのだと思います。

 

WEBでは延床面積や建物の階数、

部屋数、玄関の方位といった

条件を入れれば、

敷地の間口や奥行ごとに

いくつもの間取り図が出てくるよう

便利なサイトがいくつもあります。

 

すでに建物の構成の大枠が

決まっている

ハウスメーカーの家や

マンションにおいては、

間取り図はある一定程度の

参考にはなるはずです。

 

だから戸建て住宅を

ゼロから考えて建てようとしている時も、

間取り図をもとに判断したり、

人によっては自分らしい家をと思い、

自ら間取り図を考えようとしたりする人も

中にはいるのだろうと思います。

 

今では間取りの検討が

簡単にできるソフトとかアプリも

存在しています。

※使用に関しては実体的に危険であっても自己責任です。

 

そういう僕自身も

建築士(建築家)としての修業時代は、

設計を間取り(プラン)から

考えていたような時もありましたけど、

建築士(建築家)として独立して

様々な住宅を設計した今だから

理解できるのは間取りから

住宅(建物)考え始めるのも、

間取りだけで住宅(建物)を判断したりするのも、

実際には間違いだろうという事。

 

間取り =設計でもない。

 

どうも間取りというと、

ある形と大きさの平面形の中での、

各部屋の陣取りゲームというか、

パズルのような扱いがされているような気がします。

 

設計はパズルのようなゲームではなく、

むしろゲームのテーマ(構成)や

ルール自体を決めること。

 

各部屋の広さのバランスも良く、

廊下の長さも最適解であり、

そういった合理的な間取りが出来たとしても、

その状態が住まい手にとって住みやすいのか?

暮らしやすいのか?

そこに合理性以外の意味、

こういった暮らしと魅力を持った

過ごし方の出来る場所、

という建物全体としての

大きなテーマや構成の意味が無ければ、

その人や家族(住まい手)にとって

暮らしを考えた魅力的な家にはならないなと。

 

実際、

住まい手さんの理想だけを詰め込んだ家は

暮しと歯車がかみ合わず

暮らし始めると

理想と現実のギャップにより

生活や家事が困難になる

というケースがほとんどなので

そういう意味で間取り以外にも

暮らしや生活環境といった

情報整理は重要です。

勿論価値観から紐解きつつですが。

 

こういった家で

どのような暮らしが生まれるのか?。

それを決めることが設計なのだと思います。

 

寸法という暮らしの空間に関する数値も

参考にしつつも

その家族にとっての

パーソナルスペースという

感覚も設計に反映しつつ。

 

誤解を恐れずに言えば、

「間取り」だけでは

暮らしの趣も状態も

視野が狭くなってしまうという事。

 

大きな構成それ自体が

そのままプランであるような

状態が大切だと考えています。

 

間取り (プラン) は

結果として生じるもの。

 

基本設計時は

構成ルールを見つけることだと

考えています。

 

その構成ルールを導き出す根拠は、

住まい手の価値観や生活観

予算、敷地周辺の環境、

構造形式など。

 

そこに存在が見える

構成ルールの結果として

生じるプランに無理があるなら、

構成ルールの適用の仕方を

微調整するか、

もしくは別の構成ルールを探す。

 

そういったかたちで

いくつもの案を作成し比較検討をして、

提案に絞り込んでいく。

 

プラン(間取り)から設計を

始めることはしません。

 

プランは大きな構成ルールの

結果として生じるものであって、

その逆ではないと

考えているので。

 

間取り からの解放。

ネットで見られる間取り図の多くは、

やたら壁で区切って

空間を細分化している印象があります。

 

例えば1FがLDKだとすれば、

2Fは廊下に面して

2つの子供部屋と主寝室が並んでいて、

ドア一枚だけでそれぞれの個室が

他の空間と完全に縁が切れている、

そんな間取り図が多い気がします。

 

それは、

他人同士が暮らしている

アパートのような感じがして、

家族が暮らす住宅としては

似つかわしくないのではとも

思ってしまいます。

 

むしろ間取り図からは離れて、

そういったところから考え始めるのが

本当の設計だと思います。

 

これから家を建てたいと考えられている方は、

一度間取りからは

解放された方がいいように思います。

 

自分たち家族にとって

どんな家がいいのか、

どんな家にするべきなのか、

漠然としたものでもいいから、

暮らしや生活環境について

そういった自分たちならではの思いから

家づくりを考え始めた方が、

そして後悔のない

価値のある家づくりが

できるのではと思います。

 

そういった住まい手の

漠然とした思いや生活とか、

住む人の心理や

価値観といった目には見えないものを、

寸法と線によってカタチとして整え、

提案する事によって

新しい暮らしが生まれるという

建築家の思考です。

 

心地よい暮らしのイメージを丁寧に。

 

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造り付けの棚を設けるのならば

必要な奥行きを

予め割り出す計画性も重要。

※キッチン前のカウンターもインテリア小物を飾るだけではなくて実用的に

ブランチなどで活用可能な奥行きに提案

 

書斎やリビング

趣味室や水回りなどでもそうですが

造り付けの棚などを設ける場合

予めしまう物、

飾るものを想定して

必要な奥行きを割り出すという事。

 

例えばですが

相当サイズの大きなものを

しまうのであれば

荷重も考える必要性があるので

出し入れの作業のことや

構造補強的なこともあるので

奥行を十分にとり

あまり高い位置に計画しないように。

 

奥行きが十分過ぎると

出し入れも困難になりますし

奥のものが見えにくく

そこにあることを忘れてしまい

死贓品になってしまうことも。

 

収納棚を

あらかじめ設置する場合には

出し入れする状況や

物を飾ったり

物を収納したりした場合の

想定も大切です。

 

それにより間取りの構成も

空間の使い勝手や

余白スペースも変わりますから。

 

物を出し入れする際の

人の動作を思い浮かべると

わかりやすいですよね。

 

体験することで

イメージできると思いますので

新築やリフォーム・

リノベーション計画前には

収納物を出し入れする際の

自分自身の動作を

確認しておくこと

そして収納物のサイズ確認も忘れずに。

 

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収納計画の基礎知識として

まずは持ち物のリストアップを考える。

※キッチン背面での収納計画にも整理整頓が行き届くことで家事が楽になります

 

家の間取りを計画する際には

暮らしの実情を加味する事が大切。

 

収納スペースは

広ければ良いという訳ではありません。

 

収納スペースを

考えつつ

暮らしのスペースを

すっきりさせる為には

持ち物の量や種類、

サイズなどを

きちんと把握して

それらに沿った

収納計画を考えることが大切です。

 

持ち物に合わない

収納空間が存在しても

部屋の中には物があふれ

肝心の収納スペースが

稼働しない

又は

収納物の整理整頓や

持ち運びが不便

片付けがし辛いなど

様々な不便を生み出します。

 

例えば衣類なら

たたんで収納するのか

ハンガーパイプに引っかけて

吊るす事で収納するのか?

それはどれくらいの量があるのか?

丈はどの程度なのか?

等によって

収納の良し悪しも変わります。

 

具体的な量を把握して

家で現在使っている

本類や食器類

季節ものや

暮らしの必需品や

趣味の持ち物、

ストックしておくべき物量など

棚の種類や個数なども

割り当てることで

ずいぶん収納の質も向上します。

 

そうすることで

片付けの質も向上しやすくなります。

どこに何があるのか?

という事がわかりやすくなり

持ち運びする場所と

関連付けた

生活空間を計画することで

リビングや寝室などで

物があふれる事も少なくなります。

 

コップに水を注いだ時に

あふれ出るような状態を

想像するとイメージが

伝わりやすいと思います。

 

家の収納計画も

そういった意味で溢れてしまわないように

物量と部屋の広さのバランス

そして間取りの中に

どのように組み込んでいくべきか?

 

程よい状態を得るためには

物の総量とサイズ

そして「何があるのか?」

というところを

事前に考えておくこと。

 

まずはご自身が「把握」しておくことで

収納計画の向上につながります。

 

暮らしの空間に

日常生活をイメージしておくこと。

 

それだけでも間取りの質は

向上します。

 

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リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
やまぐち建築設計室
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■やまぐち建築設計室■
 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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部屋の一部に

スキップフロアを用いることで

視覚的な広がりが

生まれるということ。

※リビング階段の踊り場にスキップフロア設計提案の事例

 

空間をつなげて

意識的に広さを感じる室内に。

 

一般的には

階ごとにフロアが

分かれるのですが

床の高さを半階ずらして

配置する間取り。

 

つまり一階から半階あがって

1.5階としてもう一階あがって

2.5階という風に

半階ごとにゆるやかに

つながりを設計する間取り。

 

階段が部屋の一部となり

視線が斜めに伸びることで

狭さを感じない錯覚を生み出します。

 

矩形の対角線をイメージすると

わかりやすいともいます。

 

2Dですが3Dに置き換えると

より分かりやすいかと思います。

 

階段周囲に部屋を配置する

という考え方もありますが

階段の途中に設ける

踊り場をあえて部屋のように

拡張して

LDKなどの空間と

吹き抜けを介して

つながる空間のデザイン提案。

 

そうすることで

階段は部屋の一部となりつつ

フリースペースのように

自由に使うことができる

領域となり

部屋がひとつふえるような間取りに。

 

当然その下部にも空間ができるので

部屋が増えつつ

空間が拡張するという効能。

 

そういった空間の効能を

どのように

暮らしの価値観に沿わせて

設計するのかによって

暮らし方も

過ごしやすさも変化します。

 

視覚的な効果だけではなくて

過ごす空間と時間を

どのように考えて

デザインするのかで

暮らす空間の質も変わります。

 

暮らしの質を

丁寧に考えてみませんか。

 

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寛ぎをデザインするという事。

 

暮らしやすさを考える事で

住まいの空間と居心地は変化します。

 

 

 

インテリア家具メーカーHAREMカタログより

 

 

暮らしを上手に味わうという事。

 

自分たちの暮らしに

合った快適性のあるソファ選び。

 

インテリアから心地を提案する事も

大切な仕事の一部です。

 

なぜ家具の事を間取りの計画時に

考えてショールムに

ご案内しているのか?

 

暮らし方の常識や

過ごし方は皆さんそれぞれの

暮らしの文化によって

随分違いがあるからです。

 

それらをキチンと把握して

家の提案に盛り込むためには

間取り計画そのものに

常識の位置付を考える必要があるからです。

 

 

インテリア家具メーカーHAREMカタログより

 

 

オシャレなリビングであっても

ソファを購入して

そのソファが物置場にならないように。

 

鞄や洋服

洗濯物などの置く場所になって

実際にはダイニングテーブル周辺で

寛いだり

リビングセットの間に

座り込んで床で寛いだり

していませんか?。

 

 

 

インテリア家具メーカーHAREMカタログより

 

そうならないためにも

間取り計画には

適切な暮らしの価値観を整理する事。

 

ポイントとして

ソファに座っても

なんだか心底くつろげない。

 

結局床に座って

ソファが背もたれ代わりになりがち。

 

小さな子どもがいると、

ソファをトランポリン代わりにはねる。

 

それならソファは

場所をとって邪魔になるから

いっそソファを

やめたほうがいいかな・・・。

 

そのようなお悩みも

たくさん伺ってきました。

 

空間の快適性を向上させつつ

過ごしやすいソファにも

様々な考え方はあります。

 

 

設計実例・畳の間をリビングの中心に計画し座面を意識した過ごし方を設計提案

 

多いのは、

間違ったソファ選びの常識。

 

日本人はソファでくつろぐのが

下手と言われています。

 

でも、

それはソファの選び方が

間違っているからです。

 

一般的にソファを選ぶときは、

I型かL型のどちらかで、

2人掛けや3人掛けなどの

人数で座れるデザインを

選びがちだと思います。

 

ソファのタイプには

バリエーションがあるので

ソファはI型かL型とは限りません。

 

たとえば、

V字型のソファというのもあります。

 

ただ、

V字型ソファを置きたい場合、

それなりのスペースが

必要になるので、

比較的コンパクトな

日本の家事情や

マンションの部屋事情では

限られてしまうことが

多いのが難点です。

 

ソファには、

椅子のように腰を掛けるタイプでは

3段階の座面の

高さ設定がありますが

実はそれ以外にも

ほぼ床面となる範囲に

座るタイプも存在します。

 

つまりフロアタイプも

あるという事。

 

床座に慣れ親しんだ

日本人は

そういう空間に実は慣れていて

それ故に安心ができ、

くつろぎやすいという方も多いです。

 

家の新築や建て替え

リフォーム、リノベーション前に

住んでいる状態が

そもそもそのような状態で住んでいるなら

急な環境の変化には

負荷がかかりすぎるケースもありますから。

 

理想と憧れがあり

現実があります。

 

その部分の「設計」も実は重要。

それによって

暮らしのストレスも変わります。

 

話しをもとに戻すと

フロアソファにも

多種多様なバリエーションがあり、

デザインによって

くつろぎ方も変わってきます。

 

様々なくつろぎ姿勢に

対応できる

存在していて

そういった暮らしに

僕がそオススメしたいのは、

フレキシブルタイプのソファ。

 

背もたれやひじ掛けなどが

動かせるけれど、

もたれかかっても

安定感があり動きません。

 

ソファでは崩した姿勢で座るか

寝ころんでいる

というくつろぎスタイルの場合は

このタイプのソファも良いかと思います。

 

ちなみに、

やっぱり床座が落ち着く

ということであれば、

畳の間をリビングの中心となるような

間取りの設計を考えたり

フレキシブルタイプの

フロアソファが良いかと思います。

 

空間も大切にしながら

「人」や「暮らし」に合わせて

ソファを選ぶ。

 

フレキシブルソファだと、

体育座りしたり

足を伸ばしたり、

色々な姿勢で

くつろぐことができます。

 

もちろん寝そべる事も

できます。

 

ソファのサイズは

シングルベッドより

ちょっと大きめくらいのソファなので、

I型の3人掛けソファと

大きさはさほど変わりません。

 

つまり、

部屋のスペースをとる面積は

さほど変わらないのに、

くつろぎやすいのは、

圧倒的にフレキシブルソファの方です。

 

インテリアプロデュースでは、

家や部屋に合わせてだけで

ソファを選ぶのではなく、

「人」に合った

ソファ選びをしています。

 

自分に合ったソファは、

リビングや

その他の寛ぎ空間での

リラックスタイムの質が

格段に変わります。

 

くつろぎの場を

自分らしく考えてみませんか?。

 

日常を美しく

心地よい暮らしとインテリアの効能を。

 

ご相談も気軽にどうぞ。

 

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