奈良の建築家が綴る、人生を豊かにする住まい設計日記|やまぐち建築設計室

奈良の建築家が綴る、人生を豊かにする住まい設計日記|やまぐち建築設計室

人生を豊かにする暮らしの提案を大切に、奈良を拠点に住宅設計を行う建築家の設計日記。注文住宅・リフォーム・古民家改修を通して、住まいと暮らしの本質、間取りや動線、日々の気づきを綴っています。

畳の小上がりがつくる、暮らしの余白。

和モダン住宅に宿る

LDK空間設計の粋

 

家づくりを考え始めたとき、

多くの方が「広さ」や「間取り」から検討されます。

 

けれど、実際に暮らし始めてから

心に残るのは、

数字では測れない時間の質や

居場所の感覚ではないでしょうか?

 

畳の小上がりを取り入れた、

和モダン住宅のLDK空間についてです。

 

畳の小上がりがもたらす、

心のゆとり・・・・・。

 

畳には、

不思議と人を落ち着かせる

力があります。

 

床に近い目線、

やわらかな踏み心地、

自然素材ならではの温もり。

 

小上がりとして設けることで、

リビングの中に「もう一つの居場所」が生まれます。

 

ソファに座るでもなく、

ダイニングに向かうでもない。

 

ただ、腰を下ろし、

本を読んだり、考え事をしたり、

家族の気配を感じながら過ごす時間。

 

この使い方を限定しない余白こそが、

畳小上がりの本質的な価値だと考えています。

 

段差は、

空間を分けるためではなく、

整えるためにあるということ。

 

小上がりというと、

「段差があると使いにくいのでは?」

と心配される方もおられます。

 

しかし設計の視点で見ると、

この段差は空間を

分断するためのものではありません。

 

視線を変え、

居場所の性格を変え、

暮らしの距離感を整えるためのもの。

 

LDKの床より約350mm高く設けた畳の小上がりは、

座る人と立つ人の目線を自然に近づけ、

家族の距離感を心地よく保ってくれます。

 

和モダン住宅における「素材」と「陰影」

 

今回の住まいでは、

畳の緑を引き立てるよう、

天井は薄いグレーで仕上げています。

 

木の温もりと、グレーの静けさ。

そのバランスが、

空間に落ち着きと奥行きをもたらします。

 

また、テレビ背面や階段奥の壁には、

素材感と陰影が美しい意匠壁を採用し、

LDK全体の軸となる

フォーカルポイントを設けました。

 

和モダンの住まいは、

派手さではなく、

引き算の美しさで成立します。

 

なぜ、設計事務所に

依頼する人が増えているのか?

 

畳コーナーや小上がりは、

既製のプランでもつくることはできます。

 

けれど、

「なぜか落ち着く」

「気づくと、そこに居る」

 

そんな空間になるかどうかは、

設計の積み重ね次第です。

 

暮らし方を丁寧に伺い、

光の入り方、視線の抜け、

素材の重なり、

時間帯ごとの表情まで考える。

 

設計事務所の家づくりは、

間取りを描くことではなく、

暮らしの器を整えることだと考えています。

 

畳の小上がりは、暮らしを深くする装置

 

畳の小上がりは、

和の演出でも、

流行の間取りでもありません。

 

どんな時間を大切にしたいか、

どんな距離感で家族と過ごしたいか。

 

そうした想いを、

住まいとしてかたちにするための工夫です。

 

和モダンの家に惹かれる方、

住まいの「質」を大切にしたい方にとって、

畳小上がりは、きっと長く寄り添う

居場所になるはずです。

 

家づくり、

少し立ち止まって考えてみたい

そんな方の目に、

そっと届けば幸いです。

 

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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家づくりを考え始めると、

なぜ人は不安になるのでしょうか。

 

間取りを書く前に、

人生と暮らしについて話しませんか。

 

建築家が設計した、

静けさと陰影を大切にしたリビング空間。

 

木とグレーを基調とした内装と、

やわらかな間接照明によって、

間取りや機能以上に

感情と暮らしの質に寄り添う住まいを表現しています。

 

※間取りや機能を決める前に

 どんな時間を、

 どのような「質」を持つ空間で

 重ねていきたいかを考えること。

 

家づくりを考え始めたとき、

多くの人は「楽しみ」と同時に、

説明しづらい不安を抱えます。

 

それは金額の問題でも、

知識の不足でもありません。

もっと奥にある、

言葉にならない感情です。

 

・本当にこの選択でいいのだろうか

・新しい家で、家族は穏やかに過ごせるのだろうか

・数年後も、ここで心地よく暮らしているだろうか

 

こうした不安は、

家づくりに真剣だからこそ生まれます。

 

そして実は多くの場合、

間取りを考え始めた瞬間から、

その不安は強くなっていきます。

 

なぜでしょうか。

 

それは、間取りというものが

暮らしの「答え」のように

見えてしまうからです。

 

部屋数、広さ、配置、動線。

平面図は具体的で、分かりやすく、

判断しやすいものです。

 

けれど同時に、

人生や感情を

一気に固定してしまう力も持っています。

 

人は、まだ決まっていない未来を前にすると、

不安定さを感じます。

 

車の運転でも、

慣れていない道では

緊張するのと同じです。

 

だからこそ、

形のあるもの、

数値で測れるものに

安心を求めたくなります。

 

間取りが先に欲しくなるのは、

とても自然な心理です。

 

けれど、ここに

一つの落とし穴があります。

 

暮らしは本来、

もっと曖昧で、

揺らぎのあるものです。

 

忙しい日もあれば、

何も起きない日もある。

 

嬉しい日も、

うまくいかない日もある。

 

家族との距離感も、

気分や季節、年齢や環境によって

変わっていきます。

 

それなのに、

先に間取りという

「完成された答え」を置いてしまうと、

その揺らぎを受け止める余地が

なくなってしまうことがあります。

 

内容や役割を固定しすぎると、

「なんとなく疲れる住まい」になる。

 

この“なんとなく”こそが、

空間と感情のズレから生まれる違和感です。

 

人は、空間から

常に影響を受けています。

 

視線の抜け、

天井の高さ、

光の入り方、

音の響き、

距離感、

居場所の選択肢。

 

それらは意識されることなく、

日々の感情に静かに作用しています。

 

けれど、その影響は

図面だけでは読み取れません。

数値にも、記号にもなりません。

 

だからこそ、

間取りを考えれば考えるほど、

「これで合っているのか?」

という不安が増していきます。

 

本当は、

間取りの前に

確認しておくべきことがあるのに。

 

それは、

どんな人生を送りたいのか。

どんな気持ちで

日常を過ごしたいのか。

 

とても個人的で、

曖昧だけれど、

本質的な問いです。

 

私にとって家とは、

「正解を与えるもの」ではなく、

人生を受け止める

器となるであるべきだと

考えています。

 

人生も、家族のかたちも、

決して一定ではありません。

 

だから住まいもまた、

感情の変化に耐え、

疲れた心を回復させ、

また前に進む力を与える場所で

あってほしい。

 

不安を消すことはできなくても、

不安を抱えたままでも

戻ってこられる場所。

 

感情を整え直せる場所。

 

そのために、

間取りを考える前に、

人生と暮らしの話から

始めています。

 

家づくりの不安は、

間違いのサインではありません。

 

大切にしたいものがあるという、

合図なのです。

 

今回の投稿が、

少し立ち止まって

ご自身の暮らしと人生を

見つめ直すきっかけになれば幸いです。

 

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【受賞のご報告】

対話を重ねてきた設計が、

世界から評価されました。

 

住まいづくりを考えるとき、

「どんな家に住みたいか」よりも前に、

「どんな時間を過ごしたいか」を

考えることが大切だと、

私たちは考えています。

 

このたび、やまぐち建築設計室は

住まいづくりの

世界的プラットフォーム Houzz にて、

Best of Houzz 2026 サービス賞」を

受賞いたしました。

 

日頃よりご相談

ご依頼をいただいている皆さま、

そして一つひとつの住まいづくりに、

大切な時間を

預けてくださった住まい手の皆さまに、

心より感謝申し上げます。

 

この賞が評価しているもの

 

Best of Houzz サービス賞は、

見た目のデザインや

写真の印象だけでなく、

 

・住まい手との向き合い方

・日々のやり取りの丁寧さ

・安心して任せられる対応力

 

といった、

住まいづくりの「過程」そのものが

評価されるアワードです。

 

私たちはこの点にこそ、

住まいづくりの

本質があると考えてきました。

 

図面を描く前に、していること

 

設計の打ち合わせでは、

いきなり間取りや

デザインの話をすることは、

あまりありません。

 

まずは、

 

・どんな暮らしをしてきたのか

・何に違和感を感じているのか

・これから、どんな時間を大切にしたいのか

 

そうしたお話を、

ゆっくり伺います。

 

言葉にならない感覚や、

うまく説明できない想いの中にこそ、

その人らしい

住まいのヒントがあるからです。

 

住まいは「完成」してからが本番

 

住まいは、

完成した瞬間がゴールではありません。

暮らし始めてから、

日々の中で少しずつ

評価されていくものだと思っています。

 

「この家にして良かった」

そう感じていただける時間が、

10年、20年と積み重なっていくこと。

 

そのために、

派手さや流行よりも、

長く心地よく暮らせる設計を

大切にしてきました。

 

今回の受賞は、

そうした姿勢を住まい手の皆さまが

評価してくださった

結果だと受け止めています。

 

これから家づくりを考える方へ

 

家づくりを考え始めたばかりで、

何から手を付ければいいのか

分からない方。

 

まだイメージが

はっきりしていなくて、

少し不安を感じている方。

 

そんな段階からこそ、

設計事務所・建築家(設計者)に

相談していただきたいと考えています。

 

住まいは、

人生の背景になる大切な場所。

 

これからも

やまぐち建築設計室は、

一人ひとりの暮らしに対して

静かに寄り添いながら、

丁寧な住まいづくりを続けてまいります。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

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予算を相談しながら考えるからこそ、

暮らしは研ぎ澄まされる

 

建築家が語る

「心地よさの質」を高める

家づくりの考え方・・・・・。

 

家づくりの相談で、

最初に話題に上がるのは

やはり「予算」です。

 

けれど私は、

長く現場に立つほどに

考えるようになりました。

 

予算は、

我慢のための数字ではなく、

心地よさを見つけるための

入口だと。

 

この金額の中で、

何を大切にしますか?

 

この問いに丁寧に向き合うほど、

住まいは不思議なくらい

自分たちらしく整っていきます。

 

予算があるからこそ、

暮らしの本質に近づける

 

家づくりを始めたばかりの頃は、

 

・できるだけ広くしたい

・設備は良いものを入れたい

・見た目も妥協したくない

 

そう思うのが自然です。

 

ただ、設計の現場で多くのご家族を見ていると、

満足度の高い住まいには

共通点があります。

 

それは、

「優先順位が、暮らしに沿っている」こと。

 

予算があるからこそ、

全部ほしいから一歩進んで、

 

自分たちにとって

本当に必要な心地よさを

考えるようにになります。

 

 

日頃の生活でもそうですよね。

車の選択、外食の選択、

洋服や日用品の選択・・・・・・。

 

自分たちにとっての程よさと

最適解を選び取る視点が育ちます。

 

暮らしの質は

「足し算」より「整え方」で決まる

 

暮らしの質は、

高価な設備が多いことでも、

広さがあることでもありません。

 

むしろ、

 

・考えなくても使える

・無理がない

・自然と整う

 

そういう日常の滑らかさが、

暮らしの質を押し上げていきます。

 

心地よさを形づくる、5つのポイント

 

住んでから「やっぱり良かった」と感じる家ほど、

次の要素が丁寧に整えられています。

 

・自然な動線で、家事や移動がスムーズ

・光と風が通り、時間とともに空間が変化する

・手触りや温度感のある素材が、心を落ち着かせる

・片付けやすい収納と、安心できる居場所のバランス

・家族が集まり、ひとり時間も心地よい

 

ここで一度、

立ち止まってみてください。

 

自分たちにとって、

いちばん大切な暮らしは何か?

 

この問いがあるだけで、

家づくりの迷いは

驚くほど減っていきます。

 

図面は、

生活の「シナリオ」を描くための地図

 

図面は、部屋数や帖数を

並べるものではありません。

 

私たちは、図面を

暮らし方を翻訳するための

地図だと考えています。

 

例えば、

玄関から洗面室までの距離。

 

帰宅してすぐ手が洗えるか。

コートや鞄が

自然に置ける場所があるか。

 

あるいは、

キッチンから洗濯スペース、

物干し場までのつながり。

 

こうした動線は、

毎日のストレスを減らし、

気持ちの自由時間を生みます。

 

暮らしの質は、

「特別な一日」ではなく、

「何でもない毎日」で決まります。

 

見た目と流行に

振り回されないために・・・・・。

 

Instagramや雑誌には、

素敵な住まいがたくさんあります。

 

「これ、いいな」と

惹かれるのは当然です。

 

ただ、本当に大切なのは・・・・・。

 

自分たちにとって心地よいか

という基準です。

 

流行は変わります。

けれど、毎日の暮らしは

今日から変化しながらも

続いていきます。

 

だからこそ、

見た目だけでなく、

日々の過ごし方に

寄り添う空間を選ぶことが、

後悔しない家づくりにつながります。

 

設計とインテリアの視点で整える

 

住まいは「暮らしの場」。

 

デザインは後からでも

整えられます。

けれど、暮らしやすさの根っこは、

最初に決まります。

 

特に大切なのは、

動線・光・素材の3つ。

 

動線:毎日のストレスを減らす「見えない設計」

 

動線が整うと、

家事の時間は短くなり、

気持ちにゆとりが生まれます。

 

つまり、

設計段階で

「どんな一日を過ごすか」を

想像することが、

心地よさを生み出す為の

第一歩です。

 

光:時間の流れを感じるデザイン

 

朝日が入るダイニング。

夕方に柔らかい光が差し込むリビング。

 

自然光の入り方を考えることで、

照明だけではつくれない

空間の質が生まれます。

 

窓の位置と大きさ、

カーテンの透け感、

素材の反射。

 

設計とインテリアが噛み合うと、

空間は時間とともに

表情を変えていきます。

 

素材:触れるたびに安心をくれるもの

 

木の床の温かさ。

布のカーテンのやわらかさ。

真鍮の取っ手の経年変化。

 

素材を選ぶときは、

見た目も大事ですが

触れたときの感覚を大切に。

 

触覚は、

暮らしの安心感に直結します。

 

建築の現場から考える

営業マンとの付き合い方

 

ハウスメーカーや、工務店

コンサルタントの入っている

デザイン工務店等と

家づくりを始めると、

最初に接するのは

営業マンという方が多いと思います。

 

営業マンも、

正確な情報がないと

良い提案ができないのが本音です。

 

それは我々「建築士事務所」「設計事務所」

とよばれる「建築士・建築家・設計者」も

同じです。

 

・家族構成

・働き方

・暮らしの悩み

・優先順位

 

信頼できる相手に、

信頼できる情報を渡す。

 

この関係性が、

家づくりの土台になります。

 

ハウスメーカーや工務店の

よい営業マンは、

設計者や職人との

橋渡し役にもなってくれます。

 

予算を相談しながら、

暮らしの中身を研ぎ澄ますように。

 

家づくりは、図面からではなく

暮らしと暮らし方から描くこと。

 

予算という制限があるからこそ、

本当に必要な心地よさを

選び取る力が育ちます。

 

あなたの家づくりが、

家族の笑顔と

安心につながりますように。

 

もし今、家づくりの情報が

多すぎて迷っているなら、

「理想の写真」を集める前に、

ひとつだけ。

 

どんな時間を大切にしたいのか

ということころから

考えてみてください。

 

住まいは、

人生の時間を受け止める場です。

 

今回の投稿が、

あなたの暮らしを

少し立ち止まって見つめ直す

キッカケになれば幸いです。

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家づくりのご相談を受けていると、

図面や間取りの話よりも先に、

その方の「これまでの暮らし」が

自然と浮かび上がってくることがあります。

 

忙しかった時期のこと。

家族との距離感に悩んだこと。

ふと、一人になれる場所が

欲しいと感じた瞬間。

 

そうした人生の断片は、

数字や性能では測れないけれど、

住まいの心地よさに、

確実に影響しています。

 

私は、

住まいは「人生経験からデザインを起こすもの」

だと考えています。

 

図面には描けないことがあります。

けれど、

空間として受け止めることはできます。

 

例えば、

何もしない時間を過ごせる縁側のような場所。

家族と程よい距離を保てる中間領域。

光や視線が、やさしく抜けていく居場所。

 

それらはすべて、

「こう使ってください」と

決めつけないための設計です。

 

住まい手さんの経験や、

その時々の気持ちに合わせて、

自然と居場所へと変わっていく。

そんな余白を、

住まいの中に残したいと考えています。

 

家づくりは、

正解を早く決める作業ではありません。

 

むしろ、

「これまで、どんな時間を過ごしてきたのか」

「これから、どんな暮らし方をしたいのか」

を、静かに見つめ直す時間だと思っています。

 

その問いに向き合うことで、

間取りやデザインの意味が、

少しずつ輪郭を持ってきます。

 

もし今、

・家づくりを考え始めたばかりの方

・間取りや設備を見ても、どこかしっくりこない方

・暮らしの質を、もう一段整えたいと感じている方

 

がいらっしゃったら、

「どう暮らしたいか」よりも前に、

「これまで、どう暮らしてきたか」を

一度、振り返ってみてください。

 

その中に、

本当に大切にしたい住まいのヒントが、

きっとあります。

 

住まいは、

人生の時間を受け止める場です。

 

だからこそ、

派手さよりも、

流行よりも、

長く、無理なく、

心地よく過ごせることを大切にしたい。

 

やまぐち建築設計室は、

そんな住まいづくりを、

丁寧に続けています。

 

オフィシャルblogでは、

今回のテーマを、

もう少し設計の視点から詳しく綴っています。

よろしければ、そちらもご覧ください。

 

今回の投稿が、

あなたの暮らしを

少し立ち止まって見つめ直す

きっかけになれば幸いです。

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建築空間が持つ意味は、

体験と感覚から

生まれるものだと考えています。

 

木質天井と間接照明に包まれた

和モダン×ホテルライクなLDK空間。

 

中庭と連続する大開口、

石調床と落ち着いた家具配置。

 

視覚だけでなく、

光の入り方、素材の触感、

空気の静けさまで含めて、

五感で心地よさを感じる

住まいの設計思想を表現しています。

 

住まいの心地よさは、

体験してはじめて分かるものです。

 

人は、

冷たい水を口に含んで

はじめて「冷たい」と知ります。

 

暖かな日差しに身を委ねて、

はじめて意味のある「心地よさ」と理解します。

 

それが、冷暖自知という考え方です。

 

どれほど言葉を尽くしても、

どれほど美しい写真や映像を見ても、

本当の意味での理解は、

自分自身の体験を通してしか得られません。

 

この考え方は、人生だけでなく、

住まいづくりや空間設計にも、

そのまま当てはまると私は考えています。

 

「分かったつもり」の住まいが増えている時代に

 

現代は、情報に溢れた時代です。

 

SNSを開けば、

美しい家、洗練されたインテリア、

完成度の高い空間が次々と流れてきます。

 

けれど、

そこで得ているのは多くの場合、

「体験」ではなく「イメージ」です。

 

・明るそう

・広そう

・おしゃれそう

・暮らしやすそう

 

そう感じて選んだ住まいが、

実際に暮らしてみると、

なぜか落ち着かない。

理由は分からないけれど、疲れる。

 

それは、

五感や感情を通して設計されていない

可能性があるからです。

 

建築は「体験」を設計する仕事

 

やまぐち建築設計室では、

建築を「形をつくる仕事」だとは考えていません。

 

向き合っているのは、

 

・そこで過ごす時間の質

・日常の中で生まれる感情

・何気ない瞬間の心の動き

 

です。

 

朝の光の入り方。

帰宅したとき、最初に視界に入る景色。

床の温度を足裏でどう感じるか。

風が抜ける音、庭の気配。

夜、照明を落としたときの静けさ。

 

これらは、

図面や言葉だけでは伝えきれません。

 

体験があって、はじめて意味を持つもの。

 

住まいにおける「冷暖自知」だと感じています。

 

五感が整うと、暮らしも整う

 

人は、五感を通して世界を受け取っています。

 

視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚。

 

これらが穏やかに満たされている空間では、

心も自然と落ち着いていきます。

 

反対に、

 

・音が反響しすぎる

・光が強すぎる

・素材が冷たすぎる

・視線が落ち着かない

 

こうした小さな違和感が積み重なると、

理由の分からないストレスとして現れます。

 

暮らしやすさは、

設備の多さや数値だけで決まるものではありません。

 

感覚として「楽である」「安心できる」こと。

それを丁寧に積み重ねていくことが、

建築設計だと考えています。

 

不便さや揺らぎも、住まいの一部

 

すべてが便利で、

すべてが自動で、

すべてが均一な空間は、

一見すると快適かもしれません。

 

しかし、

人生の喜怒哀楽を受け止め、

長く暮らせる空間でしょうか。

 

少し暗い場所。

少し寒い場所。

少し静かすぎる時間。

 

そうした余白や揺らぎがあるからこそ、

人は「心地よさ」を強く感じることもあります。

 

完全に排除するのではなく、

どう受け止め、どう付き合うか。

 

それもまた、

暮らしを設計するということです。

 

暮らしは、頭で考えるものではない

 

住まいの良し悪しは、

流行や数値だけでは決まりません。

 

・なぜか長く居てしまう

・気づくと家族が集まっている

・何もしていないのに気持ちが整う

 

そうした感覚は、

住まい手自身の体験としてしか

分からないものです。

 

だからこそ、

私たちはヒアリングに時間と質をかけ、

暮らし方、価値観、人生の在り方を丁寧に伺います。

 

設計とは、

正解を提示することではなく、

その人にとっての実感を

デザインする行為だと考えています。

 

住まいは、

人生の感覚を育てる場。

 

冷暖自知。

それは、知識ではなく、

体験によってしか分からないということ。

 

今回の投稿が、

あなたの暮らしを

少し立ち止まって見つめ直す

きっかけになれば幸いです。

 

 

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空きテナントや遊休区画を前にして、

「何かに使えたらいいのだけれど…」

そう思いながら、時間だけが過ぎている。

 

テナントビルや

賃貸物件をお持ちのオーナー様の中には、

そんな状況の方も

多いのではないでしょうか。

 

派手な業態はリスクが高そう。

飲食は臭いや騒音が心配。

内装投資も重くなりそう。

 

結果として、

今は動かないという判断を選ばれている。

それ自体、

とても誠実な判断だと私たちは思います。

 

やまぐち建築設計室では、

無理に活用をすすめることはしていません。

 

その代わり、

どんな選択肢があるのかを、

建築の視点で整理することを

大切にしています。

 

今回、オフィシャルblognoteでも触れたのが、

自習室という空きテナント活用の

一つの考え方です。

 

自習室というと、

学生向けのイメージを持たれるかもしれませんが、

近年は、資格取得や学び直しに

取り組む社会人の利用も増えています。

 

仕事終わりに、

家庭や職場から少し距離を置き、

静かに集中できる場所を求める。

 

そのニーズに対して、

自習室は「場所を貸す」だけでなく、

集中できる環境そのものを

提供する空間になります。

 

建築家の立場から見ると、

自習室はとても繊細な用途です。

 

机と椅子を並べれば成立するようでいて、

実際には、

 

・音の響き方

・照明の明るさや眩しさ

・空気のこもりやすさ

・夜の入口の安心感

 

こうした要素が少し崩れるだけで、

「使われない空間」になってしまいます。

 

だからこそ、

運営だけでなく、

設計の段階で整えておくことが重要になります。

 

もちろん、

すべての物件に

自習室が向くわけではありません。

 

音が出やすい立地、

夜間の安心が確保しにくい建物、

設備更新が難しいケース。

 

そうした場合は、

別の使い方を考えた方が良いこともあります。

 

私たちは、

「やりましょう」と即答するのではなく、

向き・不向きを一緒に整理するところから

お話を伺っています。

 

空きテナント活用には、

正解が一つあるわけではありません。

 

ただ、

「派手さ」や「流行」ではなく、

建物に無理のない使われ方を考えると、

自習室という選択肢が、

静かに合ってくるケースもあります。

 

もし、

ご自身の物件について

「何が合うのだろう」と考えておられるなら、

今回の記事が、

一つのヒントになれば幸いです。

 

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設計者は、暮らしの「感情」を

デザインしているということ。

 

家づくりというと、

間取りや性能、

設備の話から始まることが多いですが、

私はいつも、

少し違うところから考えています。

 

それは、

「この家で、どんな気持ちで暮らしてもらいたいか」

ということです。

 

朝、目覚めたとき。

玄関に立ったとき。

夜、照明を落として一息ついたとき。

 

人は、住まいの中で

想像以上に

空間から感情の影響を受けています。

 

落ち着く。

呼吸が深くなる。

気持ちが切り替わる。

 

そうした感覚は、

偶然生まれるものではなく、

光の入り方、素材の質感、

視線の抜けや距離感といった

設計の積み重ねから生まれるものです。

 

和モダンやホテルライクな住まいが

多くの方に支持されているのも、

「おしゃれだから」

「流行っているから」

だけではないように感じています。

 

それらの空間には共通して、

感情を過度に刺激しない

という特徴があります。

 

余白があり、

主張しすぎず、

自然と気持ちが整う。

 

忙しい日常の中で、

無意識にそうした空間を

求めている方が増えているのかもしれません。

 

今回のでは、

「設計者は、感情を設計している。」

というテーマで、

暮らしの心地よさと

設計の考え方について

少し丁寧に言葉にしてみました。

 

・なぜ、同じような家でも居心地に差が出るのか

・設計者は、どこを見て住まいを考えているのか

・感情を整える住まいとは、どんなものなのか

 

家づくりを考え始めた方にも、

情報が多くて

少し疲れてしまった方にも、

ゆっくり読んでいただけたら嬉しい内容です。

 

住まいは、

「形」を整えるだけのものではなく、

日々の気持ちを受け止める場所。

 

そんな視点で、

これからの暮らしを考える

きっかけになれば幸いです。

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
------------‐-----------------------------

 

家づくりを考え始めると、

なぜか気持ちが落ち着かなくなる。

そんな経験はありませんか。

 

情報はたくさんあるのに、

調べれば調べるほど判断が難しくなっていく。

間取りや性能、価格の話は進んでいるのに、

「これでいい」と思える感覚が、

どこか追いついてこない。

 

住まいのご相談をお受けしていると、

こうした状態の方に出会うことが少なくありません。

 

私は建築家として、

これまで多くの住まいづくりに関わってきました。

 

その中で感じているのは、

後になって

「この暮らしでよかったですね」

と話される方ほど、

特別な出来事が

あったわけではない、ということです。

 

むしろ、

日々の判断が穏やかで、

自分を追い込みすぎていない。

 

そうした小さな積み重ねが、

暮らし全体の安心感に

つながっているように感じます。

 

住まいは、

人生を大きく変えるための装置ではありません。

 

けれど、

日々の考え方や気持ちを整える

「背景」にはなり得る。

 

落ち着いて考えられる場所があること。

一度立ち止まれる余白があること。

外の刺激から、少し距離を取れること。

 

そうした空間があると、

人は判断を急がなくなります。

 

結果として、

無理のない選択を重ねやすくなる。

 

住まいが整うことで起きる変化は、

いつもとても静かです。

 

家づくりは、

正解を当てる作業ではないと、

私は思っています。

 

どんな速さで暮らしたいのか。

どんな距離感で人や物事と向き合いたいのか。

どんな日常を大切にしたいのか。

 

そうしたことを、

時間をかけて考えるプロセスそのものが、

暮らしの軸を整えていきます。

 

図面を描くことと同時に、

思考も整理されていく。

その時間を、とても大切にしています。

 

これまで、

「もっと早く相談すればよかった」

と言われることがあります。

 

けれど私は、

迷っている時間そのものにも、

意味があると思っています。

 

真剣に暮らしを考えているからこそ、

簡単には決められない。

 

その感覚は、

決して間違いではありません。

 

住まいを整えるという行為は、

何かを得るためではなく、

本来の感覚を取り戻すためのもの。

 

そう考えています。

 

暮らしが整うと、

人生が急に変わるわけではありません。

 

けれど、

振り返ったときに

「この暮らしでよかった」

と思える時間が、少しずつ増えていく。

 

設計とは、

その背景を整える仕事なのだと、

私は考えています。

 

家づくりに迷いを感じている方、

これから住まいを考え始める方へ。

 

間取りの前に、

暮らしの考え方から、

ゆっくり整えてみてください。

 

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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なぜ、住まいが変わると 

人生の「感じ方」が変わるのか?

 

家づくりのご相談を受けていると、

こんな言葉を耳にすることがあります。

 

「今の家に、大きな不満があるわけではないんです」

「困っていることも、特にないんです」

 

それでも、

どこか落ち着かない。

どこか疲れが抜けない。

 

暮らしに大きな問題はないはずなのに、

心の奥に、説明しづらい違和感が残っている。

 

実は、こうした感覚を抱えている方は

とても多いように感じています。

 

人は「感じ方」を通して暮らしている

 

人は、

出来事そのものよりも、

どう感じているかによって

日々の満足度を決めています。

 

同じ広さの家でも、

落ち着く人もいれば、

なぜか疲れてしまう人もいる。

 

その違いは、

間取りや性能だけでは説明できません。

 

私たちは、

これまでの経験や価値観を通して、

世界を見ています。

 

言い換えると、

一人ひとりが

「思考のフィルター」を持って

暮らしているということ。

 

住まいもまた、

そのフィルターを通して

無意識に受け取られているのです。

 

住まいは、思考と感情の「居場所」

 

やまぐち建築設計室では、

住まいを単なる建物として考えていません。

 

住まいとは、

一日の終わりに戻り、

思考を緩め、

感情を休ませる場所。

 

だからこそ、

「どんな暮らしがしたいか」だけでなく、

「どんな気分で過ごしたいか」を

とても大切にしています。

 

朝の光が、

やさしく入るかどうか。

 

家族と自然に集まれる距離感か、

一人になれる余白があるか。

 

そうした積み重ねが、

暮らしの感じ方を、

少しずつ変えていきます。

 

情報が多すぎると、人は疲れてしまう

 

最近の住まいは、

とても便利になりました。

 

けれどその一方で、

視線に入る情報が多すぎる空間も

増えているように感じます。

 

物が多い。

視線が抜けない。

どこにいても落ち着かない。

 

こうした環境では、

知らず知らずのうちに

思考が休まらなくなってしまいます。

 

私たちは設計の中で、

「光」「視線」「余白」を

とても大切にしています。

 

すべてを見せない。

すべてを詰め込まない。

 

それは、

心を守るための設計でもあります。

 

外側が整うと、内側も整いはじめる

 

「気持ちに余裕を持ちたい」

「もっと穏やかに暮らしたい」

 

そう思っても、

自分の努力だけでは

なかなか変えられないこともあります。

 

けれど、

環境が変わると、

人の感じ方は驚くほど変わります。

 

住まいは、

頑張らなくても

人を支えてくれる存在です。

 

何もしなくても、

そこにいるだけで

少し気持ちが整う。

 

そんな住まいがあると、

人生の見え方まで

変わってくるのだと思います。

 

正解よりも、「その人らしさ」を

 

「失敗しない家」

「正解の間取り」

 

世の中には、

たくさんの情報があります。

 

けれど、

その正解が

その人の人生に合っているとは限りません。

 

やまぐち建築設計室が大切にしているのは、

誰かの成功例ではなく、

その人自身の感覚です。

 

理由はうまく説明できないけれど、

なぜか落ち着く。

 

その感覚こそが、

その人にとっての

本当の「心地よさ」なのだと思います。

 

住まいは、人生を静かに支える存在

 

住まいは、

人生を変えようと

声高に主張する必要はありません。

 

ただ、

毎日を受け止め、

静かに支えてくれる存在であればいい。

 

もし今、

暮らしの中に

小さな違和感を感じているなら。

 

それは、

もっと自分に合った環境があるという

サインなのかもしれません。

 

やまぐち建築設計室は、

暮らしの質を大切にしながら、

住まいと人生を

丁寧につなぐ設計を心掛けています。

 

今回の投稿が、

ご自身の暮らしを

少し立ち止まって考える

きっかけになれば幸いです。

 

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