奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

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人生を豊かにする暮らしの提案を大切にしています。奈良で住宅設計を手掛けている建築家です。ご縁を大切に■新築、リフォーム、空き家問題、古民家改装等、不定期ですが相談会を実施中。ご相談予約・お問合わせはホームページから気軽にご連絡ください。

小さなストレスが積もらない

家のつくり方。

 

心理面・建築設計

暮らしの実感から読み解く

住まいの設計論。

 

中庭に面した大開口と間接照明が心地よい、グレートーンで整えた和モダン×ホテルライクのリビング。プルとローナ・フラウを想起させる曲線ソファとタイル床、テレビ背面の石調壁が“小さなストレスが積もらない暮らし”を支える。

※視線の抜ける大開口と眩しさを抑えた間接照明。

リビングに小さなストレスが

溜まりにくい「仕組み」を整えた

和モダン×ホテルライクの

ストレスレスなLDK提案のカタチ。

 

 

現在住んでいる家が

なんだか落ち着かない。
理由は分からないけれど、

家にいると疲れる・・・・・。

 

家づくりの相談中に、
こうした言葉を

耳にすることがあります。

 

けれど多くの場合、

その原因は
間取りが致命的に悪いからでも、
設備が足りないからでもありません。

 

暮らしのストレスの正体は、
ごく小さな違和感が、

毎日くり返されること。

 

心理学では、

人は一度だけの強い不快よりも、
弱い不快が何度も続く状態に
より大きなストレスを

感じるとされています。

 

つまり、
・少し遠い
・少し暗い
・少し面倒
・少し気になる

その「少し」が、
暮らしの質を

静かに下げていくという事です。

 

家づくりとは、
この小さな違和感を
住み始める前に、

空間の側から消していく行為。

 

それが、

やまぐち建築設計室が考える

設計の出発点です。

 

ストレスは「性格」だけではなく

「環境」の状態が生みだす。

 

「自分は片付けが苦手だから」
「面倒くさがりな性格で」

そうやって自分を

責めてしまう方は少なくありません。

 

けれど心理学の視点では、
人の行動の多くは
性格よりも環境によって

左右されると考えられています。

 

例えば、
収納が少し奥まった場所にあるだけで、
人は「あとでやろう」と思います。

 

動線が少しだけ遠回りなだけで、
無意識に「面倒だ」と感じます。

 

このとき頭の中や心の中では、
「行くか・行かないか」
「今やるか・後でやるか」
という小さな判断が

発生しています。

 

この判断の積み重ねが、
いわゆる決断疲れと呼ばれる

ディシジョン・ファティーグです。

 

家の中に
・迷う動線
・選ばされる収納
・考えさせられる配置

が多いほど、
人は知らないうちに

疲れていきます。

 

ストレスの原因は、
暮らし方ではなく
暮らしを受け止める側の

状態にあることが多いものです。

 

行動と間取りの

「わずかなズレ」が疲れを生む。

 

小さなストレスの多くは、
人の行動の流れと、

間取りの構成が

ズレていることから生まれます。

 

玄関を例に考えてみてください。
帰宅時、人は無意識に
・靴を脱ぐ
・荷物を置く
・上着を脱ぐ
・室内へ進む

という一連の流れを

想定しています。

 

しかし、
・荷物を置く場所がない
・コート掛けが遠い
・動線が交錯している

こうしたズレがあると、
動作が分断され、
「帰る=休まる」ではなく
「帰る=処理する」という

感覚に変わってしまいます。

 

洗濯動線も同じです。
洗う・干す・取り込む・しまう。
この流れがつながらないと、
毎日の家事に
見えない重さが

積み重なっていきます。

 

心理学的には、
人は流れが途切れる瞬間に

ストレスを感じやすい。

 

だからこそ、
間取りは部屋単体ではなく、
行動の連続として動線を意識して

設計する必要があります。

 

動線の単純化が心を軽くする理由

小さなストレスが

積もらない家に共通するのが、
間取りの中での行動が

複雑ではない動線です。

 

・振り返らなくていい
・戻らなくていい
・探さなくていい

 

これだけでも、
人の脳は驚くほど楽になります。

心理学では、
人は次の行動が予測できる状態に
安心感を覚えると

言われています。

 

・視線の先に目的地がある
・進行方向に収納が並ぶ
・自然に体が前へ進む

 

こうした間取りは、
単に便利なのではなく、
安心感を空間として

設計している状態です。

 

動線が乱れる家は、
気持ちも乱れやすい。

 

動線が整う家は、
暮らしのリズムが自然と整う。

 

この違いは、
住んでからこそ、
はっきりと実感されます。

 

「戻す」より「置く」を肯定する家

人は本能的に、
「元に戻す」より
「とりあえず置く」方を選びます。

 

これは怠けではなく、
脳がエネルギー消費を

抑えようとする自然な反応です。

 

だから、
片付かない原因を
意識や性格に求めるのは、
少し酷かもしれません。

 

設計では、
こう考えます。

 

「きれいに戻させる」より
置いても乱れない構造をつくる。

 

・玄関の一時置き
・リビングの浅い収納
・キッチン横の作業棚
・デスク周りの小さな受け皿

 

「ここに置いていい」という

場所があるだけで、
散らかり方は驚くほど変わります。

 

片付けの問題は、
暮らし方の問題ではなく、
受け止め方の問題なのです。

 

光・風・温熱は

「無意識」に心へ作用する。

 

人は、
光・風・温度・湿度を
意識せずとも

感じ取っています。

 

・強い光は交感神経を刺激し
・風のない空間は閉塞感を生み
・温度差は身体を緊張させる

 

これらはすべて、
気分の揺れや

疲労感に直結します。

 

だから、
・光を照らすのではなく

「包む」照明計画
・風が抜けるルートをつくる

間取り計画
・温度差を生まない断熱と配置

こうした工夫は、
快適さ以上に
心を安定させる設計なのです。

 

家は、
身体を休める場所

であると同時に、
感情を整える環境でもあります。

 

家づくりは「足すこと」

ではなく「引くこと」を考える。

 

多くの家づくりは、
・設備を足す
・広さを足す
・機能を足す

という方向へ進みがちです。

 

けれど本当に暮らしを

軽くするのは、
不要な負担を引いていくこと。

 

・考えなくていい
・迷わなくていい
・我慢しなくていい

 

そうした状態をつくることが、
設計の役割だと

やまぐち建築設計室では

考えています。

 

派手ではないけれど、
住むほどに心が整っていく家。

 

そういった状態は、
小さなストレスが積もらない

住まいとなります。

 

やまぐち建築設計室 は、
人の行動や心理、
日々の何気ない癖を

丁寧に読み解きながら、
暮らしを静かに支える
やさしい仕組みのある住まいを
ご提案させていただいています。

 

「言葉にできない違和感」を
住まいに感じているなら、
それは設計で解消できる

サインかもしれません。

 

家は人生の時間を

受け止める大切な空間。
だからこそ、
小さなストレスに、
丁寧に向き合う考え方を

大事にしています。

 

このブログが、
家づくりを考えるうえでの
ひとつのヒントになれば幸いです。

○関連blog

回遊動線は正解か? 家事効率と空間の美しさを両立する質が良く、暮らしやすい住宅の間取りという考え方。

https://www.y-kenchiku.jp/blog_detail678.html

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

住まいの設計、デザインのご相談は
ホームページのお問合わせから
気軽にご連絡ください
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玄関を「過ごす場所」として考えると、

暮らしはここまで変わります。

家づくりやリフォームを考え始めると、
多くの方がまず気になるのは、

 

LDKの広さやキッチン、

収納量ではないでしょうか。

 

もちろん、

それらはとても大切です。
 

けれど、意外と見落とされがちで、
暮らしの質に大きな

影響を与える場所があります。

 

それが「玄関」です。

玄関は、
靴を脱ぎ履きするだけの場所。

 

そう思われることが多いのですが、
実は一日の始まりと終わりに必ず通る、
とても重要な空間でもあります。

 

玄関は、外と内を切り替える

大切な場所

 

仕事や学校、買い物など、
私たちは毎日たくさんの

情報や刺激にさらされています。

 

玄関は、
その外の世界と、

家の中の暮らしを切り替える
心のクッションのような役割を持っています。

 

もし、玄関を
慌ただしく通り過ぎる場所ではなく、
少し立ち止まれる

「過ごす場所」として整えたとしたら。

 

帰宅した瞬間の気持ちや、
家の中で過ごす時間の質は、
驚くほど変わってきます。

 

玄関に「座れる場所」があるということ

 

玄関を過ごす場所として考えるうえで、
とても大切なのが「座れる場所」です。

 

靴を履くときに腰を下ろす。
買い物袋をいったん置く。
お子さんを待ちながら一息つく。

風景を眺めてゆったり一息つく。

 

こうした何気ない行動が、
玄関を「通過点」から

「居場所」へと変えてくれます。

 

特に、
ご高齢のご家族が

いらっしゃるご家庭や、
将来を見据えた住まいを

考える方にとって、
玄関に座れる場所があることは、

大きな安心につながります。

 

収納は「多さ」より「整い」が大切です

玄関は意外と、

物が集まりやすい場所です。

靴、傘、鍵、
お子さんの外遊び道具、

ペット用品など。

 

これらが見えているだけで、
玄関は雑然とした印象に

なってしまいます。

 

収納付きのベンチや、
収納スペース、

使う場所に合わせた収納計画を考えることで、
視界が整い、

気持ちも落ち着く玄関になります。

 

収納は、
「たくさんしまえること」よりも、
「使いやすく、見えないこと」が

大切だと考えています。

 

玄関とLDKをつなげるという

間取りの考え方

 

最近は、
玄関とLDKをゆるやかにつなげる

間取りの考え方も

受け入れられるようになりました。

 

完全に仕切るのではなく、
ガラス建具や視線の抜けを使って、
空間同士をやさしくつなぐ。

 

昔の縁側や、通り土間のように。

 

そうすることで、
玄関にも光が届き、
家全体が広く感じられるようになります。

奈良県のように、
自然や景色に恵まれた地域では、
玄関から庭や

外の風景が感じられる設計も、

とても相性が良いと

考えています。

 

風景を取り込む玄関は、

暮らしの記憶になります

 

玄関から見える景色は、
毎日の中で自然と目に入ります。

 

朝のやわらかな光。
雨の日の庭の様子。
夕暮れ時の陰影。

それらを日々眺めることで、
気持ちが整い、
暮らしにリズムが生まれます。

 

玄関に風景を取り込むという考え方は、
見た目の美しさだけでなく、
心地よく暮らすための工夫でもあります。

 

面積よりも「体験」を

大切にした間取りへ・・・・・。

 

家づくりというと、
「何帖の玄関」「何帖のLDK」といった
面積の話になりがちです。

 

けれど、

実際に暮らし始めてから大切になるのは、
その空間でどんな時間を過ごせるか、

という点です。

 

・立ち止まれるか
・落ち着けるか
・自然と片付くか

 

こうした体験の積み重ねが、
「この家にしてよかった」という

実感につながっていきます。

 

玄関を整えることも、

暮らし全体を整えること

 

玄関は、家の顔であり、
暮らしの入口です。

 

そこを少し丁寧に考えるだけで、
日常は静かに、

でも確実に変わっていきます。

 

新築を検討されている方も、
間取りに悩んでいる方も、
リフォームを考えている方も。

 

一度、
玄関を過ごす場所として考える

という視点で、
ご自身の住まいを

見直してみてはいかがでしょうか。

 

奈良で家づくりを考える方へ

やまぐち建築設計室では、
奈良県の風土や

暮らし方に寄り添いながら、
住まい全体を丁寧に設計しています。

 

玄関・間取り・収納・リフォームについて、
「何から相談すればいいかわからない」

という方も、
どうぞお気軽にご相談ください。

 

このブログが、
家づくりを考えるうえでの
ひとつのヒントになれば幸いです。

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非日常を設計する視点。

毎日暮らす住まいの中に、

「日常」と「非日常」を同居させるということ。

 

住まいとは、
人生の大半の時間を過ごす場所です。

眠り、
食べ、
語らい、
考え、

そして、
何気ない日々を、静かに積み重ねていく場所。

 

だからこそ本来、住まいには
人の心を整え、感情をリセットし、
次の一日へ向かわせる力が
求められているのだと、

やまぐち建築設計室では

考えています。

 

毎日の暮らしに、

静かな非日常を

床から天井までの大開口サッシ越しに、
シダ、雑木、紅葉、黒竹を配した

和モダンの中庭が広がるLDK

 

木目天井と間接照明が、
時間帯ごとに柔らかな陰影をつくり、
グレージュのソファと
スチール脚のガラスダイニングテーブルが
空間に軽やかな抜け感を与えています。

 

黒い中庭塀が、
緑と光を引き締め、
室内と庭が一体となることで、
「日常の中の、静かな非日常」が

生まれます。

庭と一体になる和モダンLDKの設計事例。

 

「快適」だけでは、

心は満たされないこともある・・・。

 

多くの住宅は、
「日常を快適にすること」を

目的に設計されています。

 

動線。
収納。
性能。
利便性。

それらは、

確かにとても大切です。

 

しかし一方で、
それだけでは
心が満たされきらないと

感じる瞬間があるのも事実です。

 

忙しさに追われ、
思考が散らかり、
気づかないうちに

呼吸が浅くなっている。

 

そんな日々を送る現代人にとって、
住まいの中に
「静かに整う時間」があることは、
もはや贅沢ではなく、
必要不可欠な要素だと
やまぐち建築設計室では

考えています。

やまぐち建築設計室が考える

「非日常」とは?。

 

目指す非日常は、
旅先のような

派手な演出ではありません。

 

特別な日にだけ味わう、
非現実的な空間でもありません。

 

毎日暮らす住まいの中で、
ふとした瞬間に、

時間の質が切り替わること。

 

その積み重ねによって、
日常そのものが
穏やかに整っていく状態。

 

それが、
住まい手さんの個性や価値観と
無理なく重なっていくこと。

 

そのための「非日常」を、
設計でつくろうとしています。

 

日常と非日常は、

対立するものではない・・・。

 

「非日常」と聞くと、
日常から切り離された
特別な体験を

想像される方も多いかもしれません。

 

しかし、

住まいにおける非日常は、
日常と断絶して

存在するものではありません。

 

むしろ大切なのは、
日常と非日常が、

ゆるやかにつながっていること。

 

朝、玄関を出る前の静かな一瞬。
夕方、光の角度が変わる時間帯。
夜、照明が落ち、音が遠のく頃。

 

そうした「境界の時間」に、
空間が自然と

感情を切り替えてくれる。

 

この積み重ねが、
暮らしの質を大きく左右します。

 

視界の解放・・・・・。

感情が切り替わる最初のきっかけ

 

非日常を感じる最初のきっかけは、
人が無意識に強く影響を受ける
「視界」にあります。

 

玄関を開けた瞬間、
視界が壁で止まるのか。

 

それとも、奥へと抜け、
光や自然の気配を感じられるのか。

 

その差は、
思っている以上に、

心に作用します。

 

人は視界が開くと、
無意識に警戒がほどけ、
呼吸が深くなります。

 

その状態は

「ここは安心できる場所だ」と
身体が判断している反応です。

 

「広い」よりも、

「抜ける」「ほどける」を・・・・・。

リビングでは、
大開口を単なる広さとして

扱うのではなく、
目線の流れそのものを設計します。

 

窓の高さ。
フレームの納まり。
家具の高さや色の重心。
構造ラインの見え方。

それらが揃ったとき、
視線は自然と外へ抜け、
光と影が、

静かに空間へ溶け込んでいきます。

 

「広い」よりも、
「抜ける」「ほどける」。

 

この感覚こそが、
毎日の暮らしに
非日常を忍ばせる第一歩です。

 

余白の美学を。

何も足さないという選択

非日常というと、
特別な素材や、豪華な装飾を
思い浮かべる方も

いらっしゃるかもしれません。

 

しかし、
やまぐち建築設計室が

大切にしているのは、
その逆です。

 

情報を減らすこと。
要素を絞ること。
そして、
語らない部分を残すこと。

 

余白とは、
何もない空間ではなく、
心が自由に動けるための余地。

 

視線を休める場所。
音が吸い込まれる静けさ。
思考を置き去りにできる間。

余白があるからこそ、
光は際立ち、
素材は深みを増し、
空間は上質な緊張感を保ちます。

 

土地との調和。

非日常は、土地から生まれる

どれほど完成度の高い建築であっても、
土地の声を無視すれば、
その空間は長く人に

寄り添うことができません。

 

風の通り方。
湿度の気配。
光の入り方。
音が吸われる静けさ。

 

土地には、
それぞれ固有の

「時間の流れ」があります。

 

建築は、
それを支配するものではなく、
受け取り、

翻訳する存在であるべきだと
考えています。

 

非日常は、

毎日の暮らしの中で育っていく

ここまでお伝えしてきた要素は、
どれも強い

演出ではありません。

 

静かで、控えめで、
しかし確実に

積み重なっていくものです。

 

人の心は、
刺激では癒されません。

ゆっくりとした時間。
深く呼吸できる空間。

その中で、
少しずつほどけていくものです。

 

毎日暮らす住まいの中で、
日常と非日常が無理なく溶け合い、
気づけば心が整っている。

 

それこそが、
やまぐち建築設計室が考える
本質的な非日常空間です。

 

これから住まいの

新築やリノベーション、
家づくりをお考えの方にとって、
この視点が、
ひとつの指針となれば幸いです。

 

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光と影で完成する、

和モダンの家。

 

建築家・設計事務所が考える、

暮らしの質を整える住まい。

 

 

和モダン住宅のLDK空間。無垢材の梁と天井がつくる温かみのあるインテリアに、庭とつながる大開口の窓を配置し、自然光と外の景色を取り込んだ設計。ダイニングとリビングが緩やかにつながり、光・素材・余白を大切にした建築家による上質で落ち着いた和モダンの住まい。

※光と木の質感がやさしく溶け合うLDK。
庭とつながる開口部と無垢材の梁が、

日常を静かに整える和モダンの住まい設計事例です。  

 

和モダン住宅のLDKをダイニング・キッチン側から見た空間構成。無垢材の梁と木質感のある天井、自然素材を活かしたインテリアにより、リビング・ダイニング・キッチンが一体となった設計。庭へと視線が抜ける開口部と回遊性のある間取りが、建築家による上質で落ち着いた和モダンの暮らしを演出している。

※ダイニングとキッチンが緩やかにつながるLDK。
回遊性のある間取りと自然素材が、

日常の動きを美しく整えます。

 

 

和モダンの住まいに

足を踏み入れた瞬間、
人はまず「美しさ」よりも先に、
空気の静けさに気づきます。

 

言葉にしづらいのに、

確かに感じる落ち着き。

 

視線が自然と低くなり、

呼吸がゆっくりと整っていく、
それは意匠の巧みさではなく、
住まいが人の感性に

寄り添っている

証なのかもしれません。

 

やまぐち建築設計室が考える

和モダンとは、
日本的な素材や様式を

なぞることだけではありません。

 

暮らしの質を

静かに高めるための

設計思想であり、
多くを語らずとも、

住まう人の価値観を映し出す
「心の器」のような住まい。

 

和モダンとは何か?

様式ではなく「暮らしの質」を

設計するという考え方。

 

和モダンという言葉から、
障子や無垢材、

落ち着いた色合いを

思い浮かべる方は

多いかと思います。

 

もちろん、

それらは大切な要素です。

 

しかし、

やまぐち建築設計室が捉える

和モダンは、
目に見える意匠の

集合体ではありません。

 

和モダンとは、
日本人が

長い時間をかけて培ってきた
距離感・余白・光との

付き合い方を、
現代の暮らしに合わせて

翻訳する設計思想。

 

完成しすぎないこと。

語りすぎないこと。
そして、住まい手の暮らしが

入り込む余地を残すこと。

 

その姿勢こそが、
和モダン住宅の根幹にあります。

 

価格ではなく

「価値」を考える住まい。

 

住まいづくりでは、
どうしても「価格」に

意識が向きがちです。

 

けれど本当に大切なのは、
その家で、

どんな時間が

積み重なっていくのか
ではないでしょうか?。

 

朝の光の入り方。
家族との距離感。
一人で静かに過ごす夜の時間。

和モダンの住まいが

もたらす価値とは、
分かりやすい豪華さではありません。

 

日常の質が、

確実に一段上がることです。

 

住んでから

何年経っても色褪せず、
むしろ時間とともに

深まっていく価値。

 

やまぐち建築設計室が

設計させていただいているのは、
「高価な家」ではなく、
人生の器として、

長く愛される住まいです。

 

光|和モダン住宅は

「明るさ」ではなく

「陰影」を設計する。

 

和モダンの家が

落ち着いて見える理由は、
色や素材だけではありません。

 

その多くは、

光の扱い方にあります。

 

部屋全体を

均一に明るくするのではなく、
明るい場所と、

あえて暗さを残す場所をつくる。

 

その明暗のグラデーションが、
空間に奥行きと

静けさを生み出します。

 

光は、器具で決まるのではなく、
位置と方向で決まる。

 

この考え方が、
和モダン住宅の照明計画の基本です。

 

自然光|

障子と軒がつくる、やわらかな光

和モダンにおいては、
人工照明以上に、

自然光の質が重要です。

 

直射光をそのまま

取り込むのではなく、
障子や軒、

開口部の工夫によって光を整える。

 

障子は単なる和の意匠ではありません。
光を美しく拡散させる装置です。

やわらかく整えられた光は、
影を尖らせず、

空間全体を

穏やかに包み込みます。

 

中庭|

閉じながら、

内に開くという住まいの知恵

中庭は、

贅沢な余白ではありません。

 

視線・光・風・暮らしの

リズムを整える、
住まいの中心に沿う空間。

外に対しては控えめに。
内に向かって、

豊かに・・・・・。

 

中庭を設けることで、
カーテンを閉め切らずに

過ごせる暮らしが生まれます。

昼は光を導き、
夜は静かな背景となる。

 

中庭は、

和モダン住宅における
最も日本的で、

合理的な空間です。

 

間取りと動線|

広さよりも「余白」を大切にする

和モダン住宅の心地よさは、
単純な面積の

広さでは決まりません。

 

重要なのは、
視線が抜ける余白
家具を置かない余地
暮らしが入り込む隙間です。

 

また、動線は効率よりも
空気の静けさが

保てるかを優先します。

 

よく使う動線は短く。
けれど視線は交差させすぎない。

このバランスが、
和モダン住宅の品格を守ります。

 

ホームページのお問合せからも

和モダンについての質問を

いただく事が多いので

今回のblogで

少しでの内容を

共有できればと思いますので

以下にその一部を・・・・・。

 

Q&A|和モダン住宅と設計について

Q1. 和モダン住宅とは、

どのような住まいですか?

A.
和モダン住宅とは、

日本の住文化が持つ
「静けさ」「余白」

「内と外のつながり」といった感性を、
現代の暮らしに合わせて

再構築した住まいです。

単に和風の意匠を取り入れるのではなく、
光・風・視線・動線を

丁寧に設計することで、
心地よさと機能性を

両立させることが和モダン住宅の本質です。

 

Q2. 和モダンの家は、

なぜ落ち着いて感じられるのでしょうか?

A.
和モダン住宅が

落ち着いて感じられる理由は、
色や素材だけでなく、

光と影の設計にあります。
空間を均一に明るくするのではなく、
明暗の差や陰影を

意識的につくることで、
視線や気持ちが自然と整う空間が

生まれます。

この光の扱い方が、

和モダン特有の静けさを生み出しています。

 

Q3. 和モダン住宅は、

建築家や設計事務所に

依頼する必要がありますか?

A.
必ずしも建築家でなければならない、

ということはありません。
ただし和モダン住宅は、
間取り・光・中庭・動線・素材が

密接に関係するため、
全体を一貫した思想で

設計できるかどうかが

完成度を大きく左右します。
その点で、

建築家や設計事務所による設計は、
和モダンの本質を

形にしやすい選択肢の一つと言えます。

 

Q4. 和モダン住宅は、

価格が高くなりがちなのでしょうか?

A.
和モダン住宅は、

豪華さを競う住まいではありません。
高価な素材を

多用することが目的ではなく、
暮らしの質を高めるための設計に

重点を置いています。
そのため、

価格だけで判断するのではなく、
どんな時間が

積み重なっていく住まいかという
価値の視点で考えることが大切です。

 

Q5. 和モダンの家づくりを

考えるとき、

最初に何を整理すればよいですか?

A.
和モダンの家づくりでは、
「どんな家にしたいか」よりも先に、
どんな暮らしを続けたいかを

整理することが重要です。
家でどんな時間を大切にしたいのか、
どんな空間で心が落ち着くのか。
その価値観を共有することが、
和モダン住宅を

成功させる第一歩になります。

 

 

和モダンは、生き方を映す住まい

和モダンの家は、
誰かに見せるための

住まいではありません。

暮らしを整え、
心を整え、
日々を大切に重ねていくための

器です。

もし今、和モダンの家が

気になっているなら、
それは「家のデザイン」ではなく、
暮らし方を見直したいという

気持ちの表れかもしれません。

 

やまぐち建築設計室は、
住まい手さんの

そんな感性に静かに寄り添いながら、
住まいを丁寧に設計しています。

 

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料理が苦手でも大丈夫。

 

頑張らなくていいキッチンが、

暮らしと家族関係を穏やかにする理由

家づくりやリフォームのご相談を受けていると、
とてもよく聞く言葉があります。

 

「料理が苦手で
「キッチンに立つのが、正直しんどいんです」
「家事がうまく回らなくて、いつも余裕がなくて

 

けれど、

やまぐち建築設計室では

こうお伝えしています。

 

それは、

あなただけの問題ではありません。
環境が、

今の暮らしに合っていないだけです。

 

料理が続く人と、続かない人の違い

料理が得意な人と苦手な人。
その違いは、センスや努力ではありません。

 

実は、
「キッチンに立つまでの気持ち」と
「立ったあとのストレス量」

この差が、

とても大きいのです。

 

・立つ前から億劫になる
・道具が使いにくい
・動線が悪くて疲れる
・音や光が気になる

 

こうした小さなストレスが積み重なると、
料理は「作業」になり、
やがて「やらなければならないもの」になります。

 

建築家である私自身も、

料理初心者でした

少し意外に思われるかもしれませんが、
キッチンや家事を扱う

住まいと暮らしを設計する仕事。

 

僕は建築家でありながら、
決して「料理上手」ではありません。

 

けれど、日々キッチンに立つ中で、
はっきりと分かることがあります。

料理の上手・下手も大事ですが、
「続けられる環境」が

あるかどうか。

 

これは、家づくりそのものと同じです。

 

道具を変えると、

気持ちが変わる

たとえば、包丁。

切れない包丁は、
・時間がかかる
・力がいる
・失敗しやすい

結果として、
「自分は料理が向いていない」と
思い込んでしまいます。

反対に、
よく切れる包丁を一本使うだけで、
料理は驚くほどラクになります。

道具は、上達のためではなく、
心を折らないために選ぶもの。

 

これは、

キッチン設計や

暮らしの環境にも通じる考え方です。

 

「頑張らなくていいキッチン」という考え方

最近の家づくりでは、
おしゃれなキッチンや、
高性能な設備が注目されがちです。

けれど、
本当に大切なのは、
毎日使う人の気持ちに

寄り添っているかどうか。

 

・動きやすい動線
・無理のない距離感
・片付けやすい収納
・音や光への配慮

 

これらが整うと、
人は自然とキッチンに

立ちやすくなります。

 

キッチンは、家族関係を映す場所

キッチンは、
ただ料理をする場所ではありません。

 

・家族が集まる
・会話が生まれる
・その日の気分が表に出る

 

とても人間的な空間です。

キッチンが使いにくいと、
気持ちに余裕がなくなり、
言葉もきつくなりがちです。

 

反対に、
キッチンが心地よいと、
不思議と空気が穏やかになります。

 

環境は、

人の感情に直接影響します。

 

キッチンリフォーム

リノベーションで変わる暮らし

 

キッチンのリフォームやリノベーションは、
見た目を変えることが目的ではありません。

 

・家事がラクになる
・気持ちに余裕が生まれる
・家族との関係が穏やかになる

 

こうした変化こそが、本当の価値です。

やまぐち建築設計室では、
「使いやすさ」だけでなく、
「立ったときの気持ち」まで含めて
キッチンを設計しています。

 

家づくりで大切にしていること

 

やまぐち建築設計室が

住まいづくりで大切にしているのは、

頑張らなくても、自然に回る暮らし。

 

・無理をしなくていい
・自分を責めなくていい
・完璧でなくていい

 

そんな住まいは、
暮らす人の心を、確実に軽くします。

 

料理が苦手でも、

家事がしんどくても大丈夫です。

 

もし今、
料理や家事に悩んでいるなら、
それはあなただけの

せいではありません。

 

住まいとキッチンを見直すことで、
暮らしは必ず変わります。

 

「頑張らなくていいキッチン」は、
「穏やかな暮らし」への入り口です。

 

ホームページからもいただく

よくあるご質問もせっかくの機会ですので

書き残しておきます。

 

キッチンと暮らしの環境について

 

Q1. 料理が苦手なのですが、

キッチンを変えると本当にラクになりますか?

 

はい、多くの場合、驚くほどラクになります。
料理が苦手だと感じている方の多くは、
技術やセンスではなく「キッチン環境」にストレスを感じています。

・動線が悪い
・道具が取り出しにくい
・立つと気持ちが落ち着かない

こうした要因を整理するだけで、
「料理が苦手」という感覚が薄れていくケースはとても多いです。

 

Q2. キッチンリフォームで、

まず見直すべきポイントは何ですか?

 

最初に見直してほしいのは、

設備よりも動線と距離感です。

・冷蔵庫〜シンク〜コンロの移動距離
・作業中に振り返る回数
・家族との距離感や視線

これらは毎日の積み重ねになるため、
小さな違いが大きな疲れにつながります。
見た目の前に、「動き」を整えることが重要です。

 

Q3. おしゃれなキッチンと、

使いやすいキッチンは両立できますか?

 

はい、両立できます。
ただし、順番が大切です。

  1. 使いやすさ(動線・収納・寸法)
  2. 心地よさ(光・音・素材)
  3. デザイン(色・形・雰囲気)

この順番を間違えなければ、
和モダンやホテルライクなキッチンでも、
「頑張らなくていい使い心地」を

実現できます。

 

Q4. キッチンが原因で、

家事や家族関係が

ギスギスすることはありますか?

 

実は、とてもよくあります。
キッチンは家族の生活動線と

感情が交差する場所です。

・イライラしながら料理をする
・片付けがしにくい
・常に急かされる感覚がある

こうした状態が続くと、
言葉や態度にも影響が出てしまいます。

環境が整うと、気持ちも整う。
これは設計の現場で、

何度も実感してきたことです。

 

Q5. キッチンリフォームと新築、

どちらで相談すべきか迷っています。

 

どちらが正解ということはありません。
大切なのは、

今の暮らしで何が一番

しんどいのかを整理することです。

・今の家を活かしたい
・家事の負担を減らしたい
・将来を見据えて暮らしを整えたい

こうした気持ちを整理した上で、
リフォーム・リノベーション・新築を
一緒に考えていくことが

大切だと考えています。

 

Q6. 建築家にキッチンの

相談をするメリットは何ですか?

 

建築家は、
キッチン単体ではなく、

暮らし全体の流れから考えます。

・家全体の動線
・家族構成や生活リズム
・将来の変化

これらを含めて設計することで、
「今だけ快適」ではない、
暮しに無理のないキッチン

つくることができます。

 

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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回遊動線は本当に正解?

家事効率と暮らしやすさから考える、

間取りの話。

 

家づくりのご相談を受けていると、
最近とても多く聞く

ご要望があります。

 

「回遊動線のある間取りにしたいんです」

SNSや住宅情報サイトなどで

目にする機会も増え、
「家事が楽になりそう」
「なんとなく暮らしやすそう」
そんな印象を

持たれる方が多いように感じます。

 

確かに、

回遊動線には多くのメリットがあります。
 

ただ、

設計の立場からお話しすると、
回遊動線は誰にとっても正解

という間取りではありません。

 

今回は、
「回遊動線って実際どうなの?」
と感じている方に向けて、
暮らしの目線から、

丁寧に書いてみたいと思います。

 

家事が楽になる、

という言葉の本当の意味

 

回遊動線のメリットとして、
よく挙げられるのが

「家事効率の良さ」です。

 

キッチンからパントリー、ダイニングへ。
洗濯室からクローゼット、各部屋へ。

行き止まりがなく、

ぐるりと回れることで、
無駄な往復が減り、

体の負担も軽くなります。

 

ただ、実際に暮らしが

楽になる理由は、
単に移動距離が短くなるから

ではありません。

 

家事の流れが止まらなくなること。

これが、とても大きいのです。

洗濯、片付け、料理。
ひとつひとつの作業が分断されず、
自然につながっていく。

その結果、
「終わった後の疲れ方」が変わります。

家事が作業ではなく、
生活の一部として、無理なく流れていく。
回遊動線には、

そんな力があります。

 

空間は、広さより「感じ方」で決まる

回遊動線には、
空間を広く感じさせる効果もあります。

廊下が少なくなり、
壁が減り、
視線が奥まで抜ける。

それだけで、

住まいの印象は大きく変わります。

 

実際の帖数以上に、
「のびやか」
「開放的」
と感じられる住まいになることも

少なくありません。

 

リビング・ダイニング・キッチンが
緩やかにつながり、
家族の気配を感じながら過ごせる。

 

こうした空間のつながりは、
日々の安心感や、

心のゆとりにもつながっていきます。

 

それでも、

回遊動線が合わない暮らしもあります

 

ここで、少し大切なお話をします。

回遊動線は、

人の動きをスムーズにします。
 

一方で、

人の動きや音、

視線も増えやすくなります。

 

・静かに過ごしたい時間
・一人で落ち着きたい場所
・来客と家族の動線を分けたい暮らし

 

こうした価値観を

大切にしたい方にとっては、
回遊動線は

落ち着かないと感じることもあります。

 

行き止まりのある間取りや、
動線をあえて

シンプルにした住まいの方が、
心地よく感じられるケースも、

実は多いものです。

 

大切なのは、
流行っているから選ぶのではなく、
ご自身の暮らしに合っているかどうか

 

回遊動線が向いている暮らし、

向いていない暮らし・・・・・。

 

回遊動線が特に向いているのは、
次のような暮らし方です。

 

・家事を家族で分担している
・在宅時間が長い
・家の中をよく動き回る
・効率と開放感、どちらも大切にしたい

 

こうした場合、
回遊動線は暮らしをとても

楽にしてくれます。

 

一方で、
静けさや区切りを

大切にしたい方には、
別の答えがあるかもしれません。

 

間取りに暮らしを合わせるのではなく、
暮らしに間取りを合わせること。

それが、

後悔しない家づくりにつながります。

 

動線は、

便利さではなく「暮らし方」で

決めるもの

 

やまぐち建築設計室では、
間取りを考えるとき、
「便利かどうか」だけでは判断しません。

どんな一日を過ごしたいのか。
どんな時間を大切にしたいのか。

その答えを一緒に整理しながら、
動線や空間を考えていきます。

 

動線は、
毎日、無意識に体がなぞるもの。

だからこそ、
その人らしい暮らし方が、
自然と表れる部分でもあります。

 

正解を探すより、相性を大切に

回遊動線は、

とても魅力的な間取りです。
 

けれど、万能ではありません。

大切なのは、
「正解かどうか」ではなく、
自分たちの暮らしに合っているかどうか

 

家は、暮らしの器。
日々の時間を支える場所です。

だからこそ、
間取りを決める前に、
一度立ち止まって考えてみてください。

 

その答えを、
一緒に探していくことができれば、
これほど嬉しいことはありません。

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パントリーとは?

収納力だけで判断しない、

後悔しない家づくりのための考え方

 

家づくりのご相談を受けていると、
「パントリーはあった方がいいですよね?」
というご質問をよくいただきます。

 

 

SNSや住宅雑誌を見ると、
きれいに整った

パントリーの写真がたくさん並び、
「あるのが当たり前」のように

感じてしまいますよね。

 

ですが、

設計の立場からお伝えしたいのは、
 

パントリーは便利な収納である一方で、

すべてのご家庭に必要なものではない
ということです。

 

パントリーとは「食料品収納」以上の存在

パントリーとは、

食料品や日用品、

キッチン周りの備品などをまとめて

収納できる場所のこと。
 

キッチンの近くに設けられることが多く、

家事を支える裏方のような存在です。

 

本来のパントリーは、
「たくさん収納するための場所」ではなく、
キッチンを

使いやすく保つための調整役

 

だからこそ、
広さや見た目だけで決めてしまうと、
「思ったほど使っていない」
「管理が大変になった」
という声につながってしまいます。

 

パントリーの種類と、

それぞれの特徴

 

個室タイプのパントリー

小さな部屋として独立させるタイプで、
半畳〜2畳ほどの広さが一般的です。

収納量は多く、

  • お米や水
  • 缶詰や非常食
  • 使用頻度の低い調理器具

などをまとめて保管できます。

 

ウォークインタイプ

出入口が一つで、収納量重視。
一方で「行って戻る」

動線になるため、

配置には注意が必要です。

 

ウォークスルータイプ

玄関とキッチンを

つなぐように配置されることが多く、
買い物後の

動線がとてもスムーズになります。

 

壁面収納タイプのパントリー

キッチンの壁面を活用した収納タイプです。

収納量は控えめですが、

  • 取り出しやすい
  • 管理しやすい
  • 無駄が出にくい

というメリットがあります。

「必要なものを、必要な分だけ」
という考え方の方には、

こちらの方が合うケースも多いです。

 

パントリーのメリットと、注意点

まとめ買い・備蓄がしやすい

家族が多いご家庭や、
忙しくて

買い物回数を減らしたい方にとって、
パントリーはとても便利です。

 

非常時の備蓄スペースとしても

活用できます。

 

収納が増えることで起きやすい落とし穴

一方で、
収納が増えることで

起きやすい問題もあります。

  • 何がどこにあるかわからない
  • 賞味期限切れに気づかない
  • 同じものを何度も買ってしまう

これは、
収納量の問題ではなく、

管理の問題です。

 

「広ければ安心」ではなく、
把握できる量かどうかがとても重要です。

 

パントリー設計で大切にしたい視点

・本当に必要かどうか
・何を置きたいのか
・誰が使い、誰が管理するのか
・キッチンや家事動線との関係

これらを整理せずに作ると、
使われない収納になってしまいます。

棚の奥行きは3045cm程度が使いやすく、
換気や湿気対策も忘れてはいけません。

また、扉についても
「見た目」より「使い勝手」を

優先して考えることをおすすめしています。

 

パントリーが向いている人・向いていない人

向いている人

  • 家族が多い
  • まとめ買いが多い
  • キッチンをすっきり保ちたい

無理に作らなくてもいい人

  • 家族が少ない
  • こまめに買い物ができる
  • ストック管理が負担に感じる

 

まとめ|収納は「増やす」より「整える」

パントリーは、
暮らしを整えるための選択肢のひとつです。

大切なのは、
流行やイメージではなく、
ご自身の暮らし方に合っているかどうか

やまぐち建築設計室では、
間取りを考える前に「暮らしの整理」を行い、
本当に必要な収納だけを、

適切な場所に

設計することを大切にしています。

 

今回の投稿内容が

収納に悩んでいる方、
間取りで迷っている方の

参考になれば幸いです。

 

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理想のインテリアテーマの決め方

迷わない部屋づくりのための、

建築家の思考整理。

 

「おしゃれな部屋にしたい」
「統一感のあるインテリアに憧れる」

 

そう思って情報を集め始めたものの、
ナチュラル、モダン、北欧、

和モダン、ジャパンディ・・・・・。

 

選択肢が多すぎて、

かえって迷ってしまう。

 

これは、

住まいづくり・リフォーム

リノベーションを考え始めた方が、

最初につまずきやすい

ポイントでもあります。

 

最初から方向性を決める事が

可能な方々も、いらっしゃいますが

ご相談に来られた段階では

まだコンセプトとなるイメージに

迷われる方も多くいらっしゃいます。

 

外観も含めて注文住宅、

オーダーメイド住宅だからこその

悩みというところでもありますが

インテリアテーマを決めることは、
単に「好みのテイストを選ぶ」ことでは

ありません。

 

テーマを決めるということは

これからの暮らし方を、

空間としてどう整えるか?
という、とても本質的な設計行為です。

 

今回は、やまぐち建築設計室が
実際の設計打ち合わせでも大切にしている
「迷わないためのインテリアテーマの決め方」を、

段階的に書いてみたいと思います。

 

インテリアテーマ迷子になる理由

なぜ、多くの方が

インテリアテーマで迷ってしまうのか。
 

理由はとてもシンプルです。

・事例写真から部分的に

好きな要素を拾ってしまう
 

・「おしゃれ」と「暮らしやすさ」を

別物として考えてしまう
 

・テーマを見た目だけで

決めようとしてしまう

 

その結果、

 

・ソファは北欧
・照明はインダストリアル
・床は和風

 

と、意図せずチグハグな空間

なってしまいます。

 

だからこそ必要なのが、
順序立てて考えることです。

 

ステップ

自分の「好き」を、言葉にする

インテリアテーマの出発点は、
カタログでもSNSでもなく、

自分自身です。

 

まずは、次のような視点で

「好き」を洗い出してみてください。

 

・普段の服装(色・素材・シルエット)
・よく行くカフェや宿
・旅先で心地よかった空間
・落ち着く場所、長く居られる場所

 

ここで大切なのは、
「おしゃれそう」ではなく、
「無意識に選んでいるもの」を見ること。

 

たとえば、

 

・木・石・布など自然素材に惹かれる
・余白のある静かな空間が落ち着く
・光と影のコントラストが好き

 

こうした感覚的な言葉こそが、
インテリアテーマのになります。

 

ステップ

ライフスタイルとズレていないかを確認する

次に考えるべきは、
そのテーマが、

今とこれからの暮らしに合っているかです。

 

・共働きで忙しい
・小さな子どもがいる
・在宅ワークが多い
・将来、暮らし方が変わる可能性がある

 

こうした条件を無視して
「見た目重視」でテーマを決めると、
住み始めてから

違和感が生まれます。

 

たとえば、

 

・片付けが苦手なのに、装飾の多いインテリア
・落ち着きたいのに、刺激の強い配色
・家事動線を無視した家具配置

インテリアテーマは、
 

暮らしを縛るものではなく、支えるもの。

 

「この空間で、どんな一日を過ごしたいか」
そこから逆算して

イメージすることが大切です。


 

ステップ

イメージを「一枚の世界観」にまとめる

ここでようやく、
好き・好みを集めるイメージ収集の出番です。

ただし、見るポイントは
「細部」ではなく、全体の雰囲気

・色のトーンは揃っているか
・素材に一貫性があるか
・光の入り方はどうか

複数の画像を集めていくと、
自然と共通点が見えてきます。

 

それが、
あなただけのインテリアテーマの輪郭です。

 

「和モダン × 静けさ」
「ジャパンディ × 余白」
「シンプルモダン × 温もり」

 

テーマは、一語でなくても構いません。
むしろ、

言葉で説明できるテーマの方が、
ブレにくく、失敗しません。

 

ステップ

家具・素材・色をテーマ基準で選ぶ

テーマが定まったら、
選択基準はとてもシンプルになります。

「それは、このテーマに合っているか?」

・流行っているから
・安かったから
SNSで見たから

ではなく、
テーマにふさわしいかどうか。

 

この判断軸ができると、
空間は自然と整っていきます。

 

やまぐち建築設計室が考える

「良いインテリアテーマ」とは

 

良いインテリアテーマとは、
目立つものではありません。

 

・住んでいて疲れない
・無意識に整う
・時間が経つほど、馴染んでいく

 

そんな空間です。

インテリアは、
暮らしの背景であり、心の環境。

 

だからこそ、
「好き」と「暮らし」と「時間」を
丁寧に重ねて考える必要があります。

 

インテリアテーマは、暮らしの設計図

 

インテリアテーマは、
おしゃれを決めるためのものではなく、
暮らしを整えるための設計図です。

 

・自分の感覚を知る
・ライフスタイルと照らす
・言葉にして、軸をつくる

 

この順序を守るだけで、
迷いは驚くほど減っていきます。

 

もし今、
「なんとなくしっくりこない」
「どう決めていいかわからない」
そう感じているなら、

それはセンスの問題ではありません。
整理の順序が、

少し違っているだけです。

 

 

今回の投稿が、
あなたの住まいづくりを整える
小さなヒントになれば幸いです。

 

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中庭がつくる、和モダン住宅の静かな豊かさ

閉じながら、

開くという日本的な住まいの知恵

 

 

「和モダンの家に惹かれる理由は何ですか?」

この問いに、
すぐに言葉で答えられる方は、

意外と多くありません。

 

けれど多くの方が、
「なぜか落ち着く」
「心が整う気がする」
そんな感覚を、

和モダンの住まいに感じています。

 

やまぐち建築設計室では、
和モダンを単なるデザインのスタイルではなく、
暮らしを穏やかに整えるための

住まいの考え方として捉えています。

 

その中でも今回のテーマは、
「中庭」です。

 

中庭は、贅沢な空間ではありません

「中庭のある家」と聞くと、

・敷地に余裕がある家
・特別な住宅
・贅沢な設計

そんなイメージを持たれることがあります。

ですが本来、中庭は
限られた条件の中で、

心地よく暮らすための日本的な知恵でした。

 

周囲からの視線。
隣家との距離。
道路に面した敷地条件。

そうした環境の中で、
外に大きく開くのではなく、
内側に向かって開くという発想が

生まれたのが中庭です。

 

和モダン住宅における中庭は、
贅沢ではなく、

とても合理的な選択なのです。

 

日本の住まいは「内に開く」文化

日本の伝統的な住まいには、

・坪庭
・中庭
・縁側

といった「中間領域」が必ず存在していました。

これらは、

  • 外の自然を感じながら
  • 視線や音はやわらかく遮り
  • 暮らしに余白を生む

ための空間です。

和モダン住宅の中庭は、
この日本的な考え方を、
現代の暮らしに合わせて再構築したもの。

完全に外でもなく、
完全に内でもない。

その曖昧さが、
日々の暮らしにやさしい

豊かさをもたらします。

 

視線から解放されるという豊かさ

現代の住宅で、
多くの方が無意識に

感じているストレス。

それは、
「誰かに見られているかもしれない」という感覚です。

 

中庭のある和モダン住宅では、

・外部に対しては閉じ
・住まいの内側へと開く

という構成をとります。

その結果、

  • カーテンを閉め切らなくていい
  • 日中でも自然光を楽しめる
  • 視線を気にせず過ごせる

そんな暮らしが生まれます。

中庭は、
プライバシーを守りながら、

心を開放する装置でもあります。

 

中庭は、光を集める場所

和モダン住宅の中庭は、
単に緑を眺めるための空間ではありません。

光を住まいの中心へ導く役割も担っています。

南側に大きな窓が取れない敷地でも、
中庭があれば、

・やわらかな自然光
・時間帯で変わる光の表情
・影がつくる奥行き

を、家の奥まで届けることができます。

直射日光ではなく、
反射したやさしい光。

これこそが、
和モダン住宅にふさわしい

光の在り方だと考えています。

 

風と季節を感じる中庭のある暮らし

中庭は、
風の通り道としても重要な役割を果たします。

窓を開けたとき、
すっと風が抜ける。

それだけで、
家の中の空気は驚くほど変わります。

また、中庭の植栽は、

・新緑
・木陰
・紅葉

といった、
季節の移ろいを日常の中で感じさせてくれます。

自然を「見に行く」のではなく、
暮らしの中に迎え入れる

それが、中庭のある和モダン住宅です。

 

リビングと中庭は、

切り離せない関係。

 

「和モダン住宅のリビング設計」と、
中庭は密接につながっています。

 

中庭があることで、

・リビングの視線が外へ抜ける
・空間に奥行きが生まれる
・昼と夜で表情が変わる

といった効果が生まれます。

 

和モダン住宅では、
リビングと中庭を一体として設計することが、
空間の質を大きく左右します。

 

奈良という土地と、中庭の相性

やまぐち建築設計室が拠点とする奈良は、

・低層住宅が多い
・敷地条件が多様
・歴史的な街並みが残る

といった特徴があります。

その中で、
外に大きく開く住宅が

必ずしも最適とは限りません。

 

中庭を中心に据えた和モダン住宅は、
奈良の環境ととても

相性が良いと感じています。

 

周囲と調和しながら、
内側では豊かに暮らす。

 

中庭は、和モダン住宅の心臓部

和モダン住宅における中庭は、
装飾でも、流行でもありません。

それは、

  • 視線を守り
  • 光と風を招き
  • 暮らしを内側から整える

住まいの心臓部とも言える存在です。

 

やまぐち建築設計室は、
中庭という空間を通して、

「閉じながら、開く」
日本的な住まいの知恵を、
丁寧に「カタチ」にしています。

 

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吹き抜け照明の最適解とは?

 

空間構成を紐解いて考える、

後悔しない家づくりの話・・・・・。

 

家づくりを考え始めたとき、
多くの方が一度は

憧れる「吹き抜けのあるリビング」。

 

 

天井が高く、光が上下に広がり、
家の中に伸びやかな空気感を

もたらしてくれます。

 

一方で、

こんなお話もよく耳にします。

 

「吹き抜けをつくったけれど、夜になると暗い」
「照明がまぶしくて落ち着かない」
「おしゃれにしたつもりが、どこか居心地が悪い」

実はこれ、
吹き抜けそのものが原因ではなく、

照明計画の考え方

理由があることがほとんどです。

 

吹き抜け照明は「明るさ」ではなく

「配置」で決まる

 

一般的な部屋であれば、
「何畳だから、

この照明をひとつ」という

考え方でも成り立ちます。

 

ですが、

吹き抜け空間は少し特殊です。

 

・天井が高い
・上下階がつながる
・視線が縦にも横にも抜ける

 

こうした空間では、
単純に明るい照明を付ければ良い、

という発想が通用しません。

 

大切なのは、
どこに、どんな光を、

どの高さで配置するか。

 

つまり、
照明も空間の一部として

「設計」するという考え方です。

 

まずは空間を正しく知ることから

吹き抜け照明の計画で、

最初に行うべきことは

とてもシンプルです。

 

・吹き抜けの広さ
・天井の高さ
・階段や壁との位置関係

 

これらを感覚ではなく、

きちんと把握すること。

 

例えば、

天井までの高さが5mなのか、

7mなのか。
 

それだけでも、

適した照明器具や配置は

大きく変わってきます。

 

ここを曖昧にしたまま

照明を選んでしまうと、
「思っていた雰囲気と違う」

という結果になりやすいのです。

吹き抜け照明で

大切にしたい「光の重なり」

 

やまぐち建築設計室では、
吹き抜けの照明計画を考える際に、

光を一層で考えません。

 

・天井付近の光
・壁や階段を照らす中間の光
・人の目線や足元に近い光

 

このように、
高さの違う光を重ねることで、

空間に奥行きと落ち着きが生まれます。

 

夜、リビングでくつろいでいるとき。
見上げたときに

光源が直接目に入らず、
やわらかく空間全体が包まれている。

 

そんな状態が、
「心地よい吹き抜け」の

正体だと

やまぐち建築設計室では

考えています。

 

照明器具は「主役」と

「脇役」を分けて考える

 

吹き抜け空間では、
デザイン性のあるペンダント照明や

多灯照明が映えます。

 

ただし、

それだけに頼ってしまうと、
光にムラが出たり、

落ち着かない空間になったりします。

 

主役になる照明があるなら、
それを支える

脇役の光も必要です。

 

壁を照らす照明、
階段をやさしく照らす光、
空間の輪郭を整える

控えめな明かり。

 

これらを組み合わせることで、
昼とは違う、

夜ならではの吹き抜けの表情が

生まれます。

 

吹き抜け照明は、

後から直しにくいということ。

 

照明計画の難しいところは、
完成してから「やっぱり違った」と

思っても、

簡単には直せない点です。

 

配線の位置、天井の高さ、

化粧材の見え方。
 

これらは、

設計段階で決まってしまいます。

 

だからこそ、
吹き抜けを計画するなら、
最初から照明まで含めて

考えることがとても大切です。

 

照明は、

暮らしの時間を整える存在

 

照明は、

ただ空間を明るくするための

設備ではありません。

 

・一日の終わりに気持ちを落ち着かせる
・家族が自然と集まる雰囲気をつくる
・住まいに「余白」を感じさせる

そうした、

目には見えにくい部分を支える存在です。

 

吹き抜け照明をきっかけに、
「どんな時間を、

この家で過ごしたいのか」
そんなことを一度、

立ち止まって考えてみるのも

良いかもしれません。

 

吹き抜け照明の最適解は

「暮らし」から導かれる

 

吹き抜け照明に、

ひとつの正解があるわけではありません。

 

そのご家族の暮らし方、
大切にしたい時間、
家に求める空気感。

 

それらを丁寧に紐解いた先に、
その家にとっての

最適解があります。

 

やまぐち建築設計室では、
間取り・素材・光を切り離さず、
住まい全体として

照明計画を考えています。

 

吹き抜けのある家づくりを

検討されている方は、
ぜひ一度、

照明の話からでもご相談ください。

 

住まいの心地よさは、
光の扱い方で大きく変わります。

 

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https://www.y-kenchiku.jp

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