おはこんばんちは
少女革命ウテナを全部観ました。
前にもちらっと話したけれど、リアルタイムに姉が観ていたのと、一時期23話まで観ていたのとで、ウテナの知識自体はかなりある状態でしたが、川上とも子さんの追悼ということで全話しっかり観ました。
(以下ネタバレ含む)
初めに思ったことは、
万有引力の歌っている歌は、二度同じものを使っていないんだと驚いた。
つまり、決闘の際のBGM。私は姉の影響で小さい頃から決闘BGMをかなり聴いていたこともあり、作中で何回も使いまわしされているものと勘違いしていた。
でも一つの決闘につき一つしか使われていないというのは、実に贅沢な使い方してるなぁと笑
そりゃ何回か回想回があったけれど、一回のオンエアの為に万有引力総出で録り下ろしってお金かけてる。←
歌詞は全然聴き取れていないから笑 しっかり歌詞も理解できれば、決闘ごとのテーマがちゃんとあるんじゃないかなーって思っている。
キャラクターが誰が一番好きかというと、
俄然アンシー!
もしくは樹璃かなw
後半に行くにつれて七実もよくなっていったけれど、、、
やっぱりアンシーだなー!!!
ああいう無機質系女子超好き。
何考えてるのかわからない腹黒い女の子が好き←←←
一番ゾクゾクしたのは←
36話かそこらへんの、予告のセリフ!!
ウテナが暁生とアンシーの関係を知って終わった回の、アンシーのセリフ。
「私、ウテナ様のこと軽蔑してました」
みたいなやつ!!
いやーーーー!!!!
このセリフさ!本編では言わないんだよ!
予告だから本音言っちゃおうみたいな、その感じがめちゃくちゃ良いですね。←
そして純粋に褐色の肌がすごいエロいよね!←
どうでもいいけど、肌が褐色の人が淡いピンクの唇だとすごい良いよね。ごめん本当にどうでもいいフェチの話。
本当はもっとじっくり、ネットに出回ってる考察を読みたいんだけれど、そんな時間も体力も無いから←
検索して一番上に出て来た恐らく一番有名だろうという考察の一つに関して、少し話をしたいと思う。
考察曰く、
ウテナとアンシーは同一人物なんだそうだ。
両親を失ったあの日、世界に絶望した闇の自分を切り離して、王子に憧れる光の自分を作り上げたとか。
それがアンシーとウテナなんだそうだ。
最後にウテナとアンシーは闇も光も持ち合わせた一人の人間に戻ることになる。
そして、
ウテナの世界が(アニメ自体が)虚構世界であることを前提とした物語で、
その虚構世界(ある種の現実)をぶち破れという物語なんだそうだ。(クソ曖昧な説明だけれど、気になる人は自分でggってください)
私としては後者は実にその通りだと感じる。
というか、所謂強いメッセージ性を込めた作品の、そのメッセージとは何だったのかと言うと、ウテナに関しては理不尽で絶望に満ち溢れた現実世界の、その殻を破れ(すなわち革命せよ)ということなのである。
しかし前者の同一人物論は、正直ピンとこない。
いや!先に断っておくが!
恐らく最終回を上手く解釈する為には、同一人物論は必要不可欠な話である、ということは理解できる!読んでみて合理的で納得する部分も多かった!
しかし、私自身が率直に感じたウテナという作品を、同一人物論として片付けてしまうのはあまりにもあっけないだろう!ということなので、勝手に語らせてくれということである。
なんであまりにもあっけないと感じてしまったのかというと、
ウテナではこれ以上になく愛について語られているからなんだよね。
様々な愛の形が深く、歪んで、心を蝕んでいっている訳ですよ。
最終回観た人ならわかると思うけど、本当に最終回は、えっ!?なにこれ!?みたいな終わり方で終わるんすよ!
同一人物論で進めて行けば納得のラストシーンなんだけれど、
人の愛の力は(良くも悪くも)恐ろしいほど強いってことをずっと訴え続けてたじゃん!
それなのにアンシーがあまりにもあっけなく暁生の支配する世界(鳳学園)から出て行ってしまうのは、なんか納得がいかなかった!
暁生に対して(簡単に言えば)不満が沢山あったのだってわかるし、アンシーにとって本当に大切な物が見つかったってのもわかるし、ウテナが世界の殻をぶち破る力を与えてくれたから出来たってのもわかるけど!!
本当にあっけなさすぎぃ!!!
いやー今までの苦労は、瀕死のウテナが柩をちょっぴり開けてくれただけで、解消されてしまうもんなのだろうか。
みたいなね。
個人的には最後に仲の良かった人達がみんなウテナのことをあっさり忘れてしまうってのも、不満が残る。
それともう一つ思ったのが、
かなり時代的なものがあるなぁ。と。
つまり、様々な愛の形が描かれているにも関わらず、終始"男女の恋愛"にだけ偏っていたということ。偏るというのは、悪い意味で。
男女の恋愛以外を頑なに認めていないのが非常に気になったけれど、つまりそれが時代的なものなんだな、と。
今ほど百合やBLが浸透してないからだけれど、ここまで男女の恋愛以外を否定しきった物語も珍しいなぁと。
だってさ、一話から散々、"女の子が王子様を目指す"って言い続けていたのに、38話でアンシーに「ウテナ様は王子様にはなれません。だって女の子だもの」って今までの努力完全否定だからねwwww
最後に、残念だなぁと思ったのは、
アンシーが結局最終回まで無機質な姫を演じ切ったってところかなー。
いやー私としてはさ!無機質系女子が天真爛漫系女子につれられてどんどん性格が人間らしくなっていく様を期待してたのよ!笑
アンシーは最初から最終回まで、ずっと変わらず薔薇の花嫁を演じ切ったなぁと。
しかし、暁生が作り出した虚構世界の中では、それも致し方無かったのかもしれない。
最終回で殻を破ったからこその、呼び捨てだったんだろうなぁ、と。
文脈もクソも無いけど、
ウテナの感想はここらで終わりにしておこうか。
一度は観るべきアニメだと思うけれど、女の子は超病む内容ばかりなので、観る時は気をつけた方が良いと思います。←