奈良で考える 人と家 -6ページ目

奈良で考える 人と家

奈良で建設会社・工務店2社で働き、今は古民家再生事業を営む会社に勤める私いとしんが日々の出来事を通して感じたことなどを綴ります。

再び映画ネタをひとつ。

 

今回は

「トゥルーマン・ショー(1998年アメリカ)」

です。

 

(購入はこちら

 

こちらも随分古い映画なのでネタバレありで。

 

とある離れ小島に住むトゥルーマン(ジム・キャリー)は、

妻やご近所とも平凡ながらも明るく暮らしています。

 

また仕事も親友にも恵まれており、

極めて順調な人生を送っていました。

 

ただ本人は、

父を海難事故で亡くした後遺症から島の外に出たことも無く、

憧れのフィジーにも、

お金を貯めて飛行機でないと行けない。

 

つまり、

トゥルーマンは島の外の世界をまったく知らないのです。

 

そしてそれもそのはず、

実はトゥルーマンは本人がまったく知らないまま超巨大セットに作られた島に住み、

24時間その生活のすべてを生中継されている

「トゥルーマン・ショー」

の主演を務めているのです。

 

ご近所も同僚も知人も、

妻や母でさえ全て俳優というリアリティ・ショーだった、

という設定の映画なのです。

 

この映画の見どころはやはり、

トゥルーマンが自身の境遇に疑問を持ち、

少しづつ外の世界を知ろうと動き出し、

そしてついに外の世界に飛び出すところです。

 

考えてみれば、

誰しも今の環境のままでいれば居心地が良いと思います。

 

よっぽど何かのきっかけがないと、

その殻を破って外の世界に出ようとはなかなか思わない。

 

トゥルーマンの口癖になっている

「おはよう! そして会えない時のために、こんにちはとこんばんは!おやすみ!」 

が映画のラスト、

もっとも効果的な場面でも出てきます。

 

彼の境遇を案じながら見てきた私たち視聴者と映画の中のトゥルーマン・ショーの視聴者は、

そこで一様にホッとするのですが、

同時に違和感も感じました。

 

結局彼ら映画の中の視聴者も私たちも、

トゥルーマンのプライバシーを見世物にして人気番組を作ってきた、

プロデューサーのクリストフ(エド・ハリス)と同様に、

彼を利用しているだけなのではないか…という疑問を感じたのです。

 

主演のジム・キャリーが最近インタビューに答え、

トゥルーマン・ショーを振り返って

「むしろ現代は多くの人がトゥルーマンのように注目されたがっている」

と語っていたそうですが、

そういった意味でも本当に示唆に富む映画でした。

 

「トゥルーマン・ショー」

 

ぜひ機会があればぜひご覧ください!