2023年7月30日投稿(米国日曜夕方)

日本でも医科大学への裏口入学で、過去にスキャンダルは起きていたけれど、米国だって例外ではない。セレブと言われた芸能界・資産管理会社の幹部連中が、自分の子供達を裏ルートに莫大なお金を払って、名門大学に合格させていたことがバレたのは、2019年3月、ちょうどコロナ禍が始まった時期だった。

 

ロス市のUSC(南加大)、ボストン大、ノースイースタン大学(ボストン市)、

エール大、スタンフォード大、ジョージタウン大、ウェイクフォレスト大(ノースカロライナ州)の私立大に加え, ロス州立大(UCLA)、テキサス大オースティン本校のパブリックの大学も含まれていた。

 

保護者が払った裏金は、平均25-50万ドル(今の為替レート140円で、3500万~7000万)、何処の大学かはわからないが、中には650万ドル(9億1000万)もの大金を裏口入学で払ったバカ親もいた。親が払っていた事を知らなかった子供達は、悲劇。USC私立大では裏口合格者全員を即刻、退学処分とし、もらった裏口入学金は全て奨学金予算に組み入れたそうだ。やっったあ!!

 

今回、訴追された保護者は40名強と、買収された大学のスポーツコーチ達だった。特にアメリカの富裕層では、母校の卒業生や保護者からの寄付行為がとってもポピュラーで、富裕層には節税対策にもなる一石二鳥、その見返りとして自分の子供を優先的に入学させるのは、何故か合法とされ犯罪ではない。ただ、公然と言わないだけの話。

 

今回、何故犯罪として起訴されたかの理由は、不特定多数の富裕層を相手に、組織ぐるみで裏口入学を不正な仲介料みかじめを取ってやったから。2011-2018年の間に25億ドル以上をも不正行為で受け取っていたシンガー被告。彼の運営会社「エッジ・カレッジ・アンド・キャリア・ネットワーク」が、一見、非営利組織を名乗って、隠れみのに利用していた。彼は悪賢しくてスマートなビジネスマンだったと言う訳。

 

上記の画像はBBCからの出典 アメリカウサギより。