銀行はお金を貸すときどこを見てるか⁉ | 資金繰り 事業再生 M&Aアーク司法書士法人@代表社員 李 永鍋(リ ヨンファ)のブログ

銀行は決算書のどこを見て融資を決めているのか?

銀行は貸借対照表のどこを見ているか?

債務超過でないか

純資産がマイナス(資産<負債)でないか?を見ます

少しだけ純資産がプラスなら

実質的にマイナスでないか疑います

滞納した売掛金や売れ残った在庫

仮払金などを調べ資産として評価できないものがないか確認します

銀行がマイナス評価する勘定科目 

貸付金や仮払金の勘定科目はあるだけで、印象が悪いです

決算のときまでには、なくなるように努力しましょう

銀行がマイナス評価する勘定科目とその理由を一覧表にしました

勘定科目マイナス評価される理由
貸付金・この貸付金は、本当に返済されるのだろうか?とまず疑われます。
・できるだけ貸し付けはしない方がいいですが、貸付した場合もちゃんと返済されていることが大事です。
・特に社長への貸し付けは、融資したお金が社長個人に回るのではないかと疑われます。
仮払金・仮払金や立替金、前払費用などの勘定科目は、赤字にしたくないため経費を精算していないのではないかと疑われます。
・決算までにはできるだけ精算して、決算書に記載されないようにしましょう。
増加している
売掛金
・売掛金が増加していると、回収不能の売掛金があるのではないかと疑われます。
・また赤字を黒字に粉飾すると売掛金が増えることがあるので、粉飾の疑いも持たれます。
・売上が増加して売掛金が増加している場合は問題ありませんので、銀行にそのことを説明してください。
増加している
棚卸資産
・棚卸資産が増加すると、将来売れない在庫が増えたのではないかと疑われます。
また赤字を黒字に粉飾すると棚卸資産が増えることがあるので、粉飾の疑いも持たれます。
・売上が増加して棚卸資産が増加している場合は問題ありませんので、銀行にそのことを説明してください。
減価償却しない
資産
・黒字にするために減価償却をしないことがあります。しかし、銀行もそのことは分かっていますので、意味のないことです。