●単利と複利の違いとは・・・


①足し算で増える⇒単利


例えば、個人国債に100万円を投資する。


単利0.6%だとすると、


  1年目:100万円×0.006=6000円もらえる(100万6000円)


  2年目:100万円×0.006=6000円もらえる(101万2000円)


ということは、N年後には合計で


  N年後:100万円(100万円×0.006)×N


つまり・・・・・


【単利での受け取り金額】=【元本】+【元本×利率×運用期間】


②掛け算的に増える⇒複利


たとえば、定期預金に100万円を預ける。


利子(複利)が年率0.6%の場合


   1年目:100万円×(1+0.006)=100万6000円

   

   2年目:100万6000円×(1+0.006)=101万2036円


   3年目:101万2036円×(1+0.006)=101万8108円


   N年目:100万円×{(1+0.006)のN乗)


つまり、

                                      運用期間

【複利での受け取り額】=【元本】×【利率】


●割引債(複利)の運用利回りを計算して見よう。


5年満期の額面100万円(購入価格95万円)の利率r(複利)は?

         

95万円(1+r) =100万円


r=0.0103・・・  答え.約1.03%













「インフレ」とは、物価が上昇すること。


●インフレになると・・・どうなる?


インフレになる→物価が上昇→お金の価値が低下 する。


借金をしている人は、得する。貯金をしている人は、損する。


CPI(消費者物価指数)は上昇する。


WPI(卸売り物価)は上昇する。


しかし、重要なのは・・・・資産の動き。


●資産インフレを把握するのはなぜ重要?


CPIが上昇する・・たとえばビールの値段が高くなっても、


サラリーマンにとってはたいしたことない。


「あなた、ビールの値段が高いから、今日から禁酒!!」


と奥さんに決められてよし。。。


でも、土地の値段があがれば、安月給のサラリーマンは、


通勤距離も伸びちゃって、生活レベルがた落ち。。。


●バブル崩壊を考えると資産インフレを把握することの重要性が分かる!


前に説明したとおり、金利は


            名目金利=実質金利+期待インフレ率(+リスクプレミアム)

             式を変形すると・・・ ここでは、リスクプレミアムは無視する。


            実質金利=名目金利-期待インフレ率


バブルだったとき、長期金利の利回りは約8%。(名目金利)


CPIやWPIはだいたい3~4%くらい。(期待インフレ率)


ということは、実質金利は8%-4%=4%程度。


これでは、過熱景気は説明できないね。


じゃあ、そん時の土地の価格はというと、毎年約20~30%上昇。(期待インフレ率)


ということは、実質金利は8%-20%=▲12%  あ!!マイナス金利だ!


だから、バブルになっちゃったのね、きっと。











金利スワップってすごく便利な感じがする。。。


●金利スワップって何?


簡単に表現すると「固定金利と変動金利(短期金利)の交換」!。


でも、元本は動かない。


たとえばA社はB銀行から1000万円ローンをしている。


A社は、固定ローンを選んだので、年5%で10年返済している。


「あれ??どうも最近景気が悪くなってきて、金利が下がって来たぞ」


1年ごとに金利を見直すローンの金利は、0.8%。(変動金利)


これからも当分金利が下がると思ったA社は変動金利に変えたくて


しかたない。けど、固定金利10年の5%。借り換えようかな?


そんなとき、C銀行の金利スワップの出番!。


「A社さんの固定金利10年5%を払ってあげましょう。その代わり


弊社に、変動金利で払ってくださいね。」


ここで注目して欲しいのは、まず元本の1000万円は動いてないこと。


借り換えの場合、C銀行から変動金利で1000万円かりて、A銀行は完遂させてしまう。


だから、元本は動く。


●金利スワップは長期金利の商品


短期金利と長期金利の交換とはいうものの、考え方としては


長期金利の商品と考えた方がよい。


   長期固定金利をレシーブするか?

           OR

   長期固定金利をペイするか?    


金利スワップはいまや、常識。知っていて当然!!