日銀がコントロールできるのは、あくまで短期金利まで。
では、長期金利はどうやって決まるの?
●長期金利は国債の金利が決めちゃう!?
たとえば、会社が設備投資資金を調達するために、社債を発行する。
その際、利付債(毎年元本の利息分がもらえるやつ)は、
だいたい、国債(5年)のイールドカーブ+αで安定している。
※解説しよう!イールドカーブとは例えば、1年、5年、10年の固定金利
を見てみると分かるように、1年固定金利2%、5年固定金利5%、10年固定金利8%
というように、固定期間が長ければ、金利もカーブを描いて増えていく。
それが描く線をイールドカーブというのだ!!
たとえば、住宅金融公庫から住宅ローンを借りる場合を考えると
住宅金融公庫が昔の大蔵省からお金を借りる。
大蔵省は、郵貯からお金を借りる。
そのとき、郵貯は預託金利で大蔵省に貸す。
その預託金利は長期国債の表面利率に連動している。
う~ん、そうゆうことね。
●じゃあ、国債の金利はどうやって決まるの?
基本的には2つの要因がある。
「需給」 と 「ファンダメンタルズ(基本的要因)」
ここでいう「需給」とは、国債を買う人がいるか?それは誰が買うのか?日銀?証券会社?
それから、国債発行が増えるのか?減るのか?
ということ。でも、基本的には景気動向があっての増減なので、若干影響がある
という程度。当然のことながら景気がよくなれば金利は上昇、悪くなれば下降。
「ファンダメンタルズ」とは要は景気がどうか?ということ。
なぜ景気がいいと、金利があがるかはちょっと考えれば分かるはず。
要は、景気がいいときはリターンがよいので、金利が高くても元がとれるからね。
●ニュースの長期国債金利って?
テレビニューズで言っている国債の金利は名目金利のこと。
名目金利=実質金利+期待インフレ率+リスクプレミアム
上の式から考察すると、・・・むむっリスクプレミアム上昇でも金利が上がる?!
ということは、日本が危険な状態に陥っても金利が上がるから、
一概に「金利が高い=景気が良い」とは言えないから要注意。。。
●じゃあ具体的には何に影響されるの?
一般的に言われてるのは、「景気指標」「日銀短観」「マネーサプライ」
「日銀の政策」「為替」「リスクプレミアム」。
●「マネーサプライ」って・・・・?
マネーサプライは、経済学の学説によると、
Mv=Py
M:マネーサプライ
v:ベロシティー(貨幣の回転速度)
P:プライス
y:GDP
この式から、
「マネーサプライが増加すれば、プライス(物価)は高くなる。」
(もちろん、vとyは一定の時)
インフレの現象が読み取れる。っていうことは・・・、
マネーサプライ増加⇒期待インフレ率上昇⇒名目金利上昇 というシナリオが。
●長期金利を決める市場は・・・・?
それは、債券先物市場。どんなことをやってるかっていうと
「妄想」と「指きりげんまん」。
6%10年を仮定して値段で取引という妄想。
でも、すぐには取引しないで、
「将来の一定の期日に今決めた値段で取引をする!」
って指きりげんまん。
債券は、額面100円でその何%を利息でもらえる権利の券。
でも、市場の金利が動いて額面100円の6%利息のものが
135円で取引されたりする。だって、周りの金利が2%のときに
6%もらえるんだったら、高くてもいいから。
当然、債券の価格が上がれば、利回りは下がる。
逆に、価格が下がれば、利回りは上がる。
●100円でいいなら、俺もやろうかな・・・
無理!無理!市場では、1枚1億円という単位で取引している。
でも、先物取引なので、現時点でのキャッシュ取引は必要ないが、
取引をするためには、証拠金が最低でも250万円必要。
250万円用意できたとして、どれくらい値動きするかというと
135.05円で買って135.06円で売っただけで、1万円の儲け。
ちなみに、0.01円を1ベーシスポイントという。
