株のブログ~株で儲ける思考法~ -17ページ目

グルーポンの問題点について

株とは全く関係ないが、
最近問題になっているグルーポンビジネス(他のクーポン発行サイトも含め)の問題点について思うことがあるので書いてみようと思う。

感じたことを率直に言うと、

グルーポン側も店側も、マーケティングに関してあまりに無知すぎるのではないか?

と首をひねざるを得ない。


色々騒がれているグルーポンだが、現状主な問題点は3つあると思う。


1.店のキャパシティを越えたクーポンの発行

2.商品、サービスの信用性

3.集客してもリピーター客に繋がらない



問題1:店のキャパシティを越えたクーポンの発行


店のキャパシティが限られているとき、グルーポンと顧客である広告主との間には重大な利益相反が存在する。


クーポンを売りたいグルーポンと店側の利益は合致するのは、あくまで販売枚数が店のキャパを下回っている間だけの話である。


要は集客力がありすぎるのである。


普通は中小の店は、そこまでマス向けの広告は資金の関係上打てないわけである。

拡大計画も無いのに、中小の店がテレビのゴールデンタイムに大金をかけてCMなど打てないし、打ってもいけないのである。


ただグルーポンはそれが出来てしまう。

なぜなら、広告費の一部を店側の労働として支払うからである。


グルーポンも店側も、「ビジネスの規模に応じた広告」

があることを理解していないからこういうことが起こるのである。


そしてグルーポンもそこを理解せず大金をかけてTVCMや、消費者の不快感をあおる品の無いPPC広告を打ちまくる。

当然といえば当然である。グルーポン経営陣も、投資した大量の広告資金を短期間でペイアウトしようとするからだ。(ビジネス初期の投資だと考えて、長期的に回収しようとすればいいのに)

その為、クーポンを売れるものは徹底的に売る必要が出てくる。


その反面、グルーポンビジネスの存在価値である中小店への「マス広告を出す機会の提供」は

現実的に中小店にはやってはいけないことであったりするのである。


正に消費者以外はグルーポンも含め、板ばさみ状態である。


それが次の問題に繋がっていく


2.商品、サービスの信用性


さんざん言われているが、広告主のサービスの信用性を低下させているのは間違いなく店のキャパシティを越えたクーポンの発行にある。


サービスの質を犠牲に拡大を優先する戦略は、昔からどんな大手企業も失敗して反省していることである。


店側からすると、万一クーポンが売れすぎると

ただ働きをして自らの悪評をばら撒くという悪夢のようなことになるわけである。



3.集客してもリピーター客に繋がらない


これは非常に難しいことである。


そもそも広告の効果をきちんと計測できている企業などあるのだろうか?

TVCMを打って初回購入させても、その内どれだけがリピーターになっているのか計測しているのだろうか?


ダイレクトレスポンスマーケティングでは基本となっているが、

世間一般の言う広告で、そういった効果を計測できているのか大いに疑問である。


常識的に考えてみる必要がある。


そもそも広告なんて通常3%のレスポンスがあれば上出来とされる世界である。

しかもグルーポンは実質マス向けの広告である。

その反応した3%の人の内どれだけが常連になるというのか?

常連なんか高確率で出来るわけがない。


店側からすると、本質的にグルーポンは広告の共同購入を意味する。

店にとって本当に必要なのはマス広告ではなく、店に合ったニッチ層にのみ向けたピンポイント広告なのである。


常連が出来る確立が他の一般的な広告媒体と比べ、それほど劣っているとも思えないが、

それでも劇的に高くなるわけが無いのである。



以上問題点を整理してみたわけだが

問題点だけ列挙しても面白くないので解決策を考えてみた。


顧客をセグメンテーションし、それに合ったグルーポンサイトを作る


自分が思うに結局のところ店と広告の規模と、引き寄せる顧客層がミスマッチなわけである。

だから、集客単位をもっと細かくするために、店の規模に合うようにしなくてはならない。


顧客の趣向に合わせたコンテンツやコミュニティを作る必要がある。

そしてそこにそれに見合ったクーポンを提供していく。

そうすればリピーター率も高まるし、なにより市場がニッチになっていくのでキャパオーバーということも少なくなっていくのではないだろうか。


今のようなただの漠然としたクーポンサイトではなく、例えば飲食専用クーポンサイト、服専用クーポンサイトといったようにきちんとセグメントしていく。


それが定着したら、30代男性限定クーポンサイト、20代女性限定クーポンサイトという風により細かく、切り口も変えてセグメントしてく。

グルーポンサービスがなくならないのであれば、多分ほっといてもそうなると思うんだけど。


そういうニッチ市場を作りだし、そこにクーポンを流した方が、広告精度も上がるし、消費者、広告主、クーポン運営会社にとっても良いはず。


車が出来た頃のときはただの車しかなかった。

その後大衆車ができて、はじめて高級車と大衆車が出来た。

今じゃ中級車もあればスポーツカーもある。


靴もそう。

ただの靴が、発祥してから、歴史を重ねるごとにビジネス用、テニス用、サッカー用・・・・ときちんとセグメンテーションされてきたわけである。



最後に一応投資家なので、その立場から言うと

少なくともグルーポン株は買えません。


バリュー投資で損をする







すばらしきアメリカのインフラ企業株

最近見てて思うだけど
今アメリカのインフラ系企業の株式は安い。

調査をサボるとロクなことが無い

石油関連、エクソンモービル、コノコフィリプスをはじめとする企業の株価は
1年ほど前までなぜか非常に割安であった。

エクソンモービルなど56ドルで売られていた。(今はなんと83ドル)
しかもこの手の上がり方はそれまた急で、なぜこんなに安いのかと1年前は考え込んだ覚えがある。

財務状態もすばらしく、収益性も随一、
さらに石油価格は将来にわたって上がっていきそうな見通しであるにもかかわらず、である。


試しに小額買って持っておいたら、思いのほか値上がりしてびっくりしたんですけど、
もっと突っ込んでも良かったかなとちょっと後悔。

なぜ当時もっと買い込まなかったのか?
理由は3点

・フルインベスト状態で株を処分しなければそれほど買う事が出来なかった。

・それほど良く調べなかった
(英語が得意ではないので、アニュアルレポート読むのにはかなりのチャクラが必要。
自分の英語力だと2~3日くらいかかってしまうので)

・石油についてそこまで詳しくない

・自分の知らない何かがあるのでは?と感くぐって躊躇してしまった。

ようするに調査をサボったわけですね(笑)

そのせいでそれなりの額を儲けそこないました。
大失敗です。

優秀なアメリカ企業


見れば分かると思うんですけど
アメリカのインフラ、通信、電力会社なども含め、日本のそれとは違い
収益性が非常に高いんですね

直近10年で赤字無しで
ROE15、ROA8とかザラですから。

それに比べて東京電力なんて
企業として悪くは無いですけど、魅力はそこまで無いですよね。
しかも安定してるのがインフラ株のウリなのに、赤字を出すというのが致命的。
しかも2年に渡って・・・

インフラ企業に限って言えば
人口の少なくなる見込みの国の、収益性の低い企業を割安の価格で買うよりは

人口が増え、収益性の高い企業を並みの値段で買う方が合理的だと思う。


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日本の20代、30代は経済的に悲惨な目にあう

ほぼ確実


自分も含めてだけど(哀)、

日本の20代、30代は経済的に悲惨な目にあう。

これはもう間違いないと思う。



具体的にどうなるか?



・半端じゃない増税

今の1.5倍くらいになってもなんら不思議ではない

25万の給料で手取り16万とか。


・年金需給年齢の高齢化

今は65だが、間違いなく自分達の頃には70歳にはなっているでしょうね

定年が75歳、その上働き口も無いという悲惨な状況は大いにありうる。

というかそうなると自分は思っている。


・金利が上がる

これはスポット的だが、金利は間違いなくすさまじく上がるだろう。

国が金を借りることが出来なくなる日は遠く無い。

住宅ローンを変動金利で組んでいる人は、大変な目にあうと思う。

今の金利は以上に低い、ということを自覚している人はどれだけいるだろうか?



何故そうなるかと聞かれれば原因は一つしかない



国の財政難


48兆円の税収に44兆円の国債発行、普通のやり方で返済はまず無理でしょう。

最終的に国の徳政令的政策で棒引きにしてくることが予想されますが、

その過程で、社会保障関連が少なくなるか、増税かのどちらかを体感することになるかと思われます。

公務員なんか一番危ないと思いますよ。

JALの首切りみたいな悲惨なことになるのではないでしょうか?



加えて

65歳以上の数


見てくださいこれを

日本の人口動態

http://www.stat.go.jp/data/nenkan/pdf/z02-2.pdf



ちなみに平成44年には日本国民の65歳以上の数が3700万人(今は3000万人)

15-64歳が6600万人(今は8100万人)


になる予定だそう。


どう考えても、現在のまま、若者が老人を食わしていくのは無理なわけなのです。


ローマに見習え


歴史で勉強したと思うのですが、ローマ衰退の理由は、コロッセオをはじめとし、国民の人気を維持しようと無理な財政支出をし続けた点にあります。

その結果、増税が行われ、借地料など10%から50%に跳ね上がったといわれています。


結局のところ、今自分達は借金をして見分不相応な良い生活をしていることになります。

当時のローマ人のように無料でコロッセオを楽しんでいるわけです。


それにはいつか終わりが来ますし、

そのツケの支払いをするのは確実に20代30代の若者なわけです。


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