鈴井涼太(高杉真宙)の通う私立百華王学園は,裕福な家庭の子弟を対象にしたエリート育成校だったが,生徒会の取り仕切るギャンブルによって支配されていた。
学内での地位や立場はすべてギャンブルの結果によって決まり,負けが込んで賭け金を払えなくなった者は,奴隷の身分に転落し,ポチやミケと呼ばれて他の生徒から虐待を受けても文句を言えない。
鈴井はそんな学校の中で,平穏無事に暮らすことだけを願っていたが,転校してきた蛇喰夢子(浜辺美波)に付きまとわれるようになってからは悪夢のような日々が続いていた。
彼女は清楚な外見と無邪気な言動とは正反対のギャンブル狂いであり,転校早々,鈴井の目の前で無謀なギャンブルを繰り返し,そのほとんどに勝ち抜いてきた。
その中で早乙女芽亜里(森川葵)や皇伊月(松田るか)たちとは,利害が一致すれば協力する関係を築いてきた。
現在は奴隷の身分であるが,全く気にする様子もなく無邪気に過ごしている。
しかし,そんな学園の中にヴィレッジと名乗り,ギャンブルを否定する集団が現れ,生徒会と対立を始める。
彼らは旧校舎に集結し,平和に暮らしていた。
その表だったリーダーは歩火樹絵里(福原遥歩)だったが,彼らを率いているのは村雨天音(宮沢氷魚)だった。
彼は,学園の絶対的権力者で無敵のギャンブラーと言われる生徒会長桃喰綺羅莉(池田エライザ)に勝ったことがあった。
そして別動隊として犬八十夢(伊藤万理華)が率いるグループがあった。
絵理は夢子をヴィレッジに勧誘するが,興味がないと断られる。
犬八は芽亜里を誘拐して,仲間になれと勧誘する。
ヴィレッジの活動を阻止する為,生徒会は全生徒による会長選挙を行うことを宣言する。
立候補して優勝した者は自分の人生を自由に設計できる権利が与えられるが,負けた者には多額の負債がのしかかる。
立候補しない生徒たちは投票に回り,それがギャンブルになっている。
立候補と投票のどちらにも参加しない生徒は退学となる。
夢子は例によって嫌がる鈴井とむりやりペアを組んで立候補する。
村雨は絶対にギャンブルをしないと誓っており,絵理は犬八と組んで立候補する。
芽亜里は,ヴィレッジに加入してすっかりふぬけになったように見えたかつてのライバル木渡潤(矢本悠馬)と組む。
彼は選挙の報酬に目がくらみ,再びゲスいギャンブラーに戻った。
予選で鈴井は他の候補者の策略にひっかかり,夢子ペアは絶体絶命のピンチに陥ったかに見えたが,それは夢子の策略であり予選を突破する。
芽亜里と木渡のペアも絵理と犬八のペアも順調に勝ち上がり,皇は大金をばらまいて勝ち上がる。
決勝戦が始まろうとするが,犬八は何者かに拉致され,絵理のパートナーがいなくなる。
不戦敗になる直前,村雨が現われ,絵理とパートナーを組む。
彼はかつて,ギャンブルで莫大な負債を負い奴隷に転落した姉を救うため生徒会長とギャンブルをして勝利したが,姉は「あなたは何も分かっていない」と言って校舎から飛び降りて死に,止めようとした彼も重傷を負い,顔に傷跡が残ったのだった。
村雨は恐るべき強さで皇ペアを一蹴する。
次に夢子たちは壮絶な賭け金つり上げ合戦のすえ,芽亜里たちを打ち負かすが,夢子は立ち去る芽亜里に何かを頼む。
決勝戦になるが,夢子たちは村雨たちに順調に連勝する。
しかし,夢子はこの成り行き自体が,絵理の仕組んだいかさまギャンブルだということを見抜いていた。
絵理はかつて生徒会長とのギャンブルに敗れ,奴隷の身分になったが,生徒会長の放つオーラに取り込まれ,いつか彼女を喜ばせることをしたいと願っていたのだ。
彼女がヴィレッジに入ったのは,生徒会長に勝った村雨に再びギャンブルをさせ,彼が敗北するところを生徒会長に見せるためだった。
犬八を拉致したのは,村雨をギャンブルの場に引っ張り出すための絵理の自作自演だったのだ。
絵理の策略で村雨はすでに絶体絶命のはずだったが,夢子は高度なテクニックを駆使してわざと負け続ける。
そしてゲームで村雨が勝利する。
この勝負では,ゲーム自体の勝敗ポイントと生徒たちの支持率を掛け合わせたものが最終ポイントとなるが,夢子たちの連勝の時点で,ほとんどの生徒は夢子たちを支持していたはずだった。
しかし,夢子は芽亜里にヴィレッジメンバー全員に村雨に賭けさせることを頼んでいたのだった。
こうして村雨は優勝するが,彼の望んだものは自らのエリートコースではなく,学食に美味しいスイーツメニューを揃えることだった。
それは,かつて夢子がこの学園に対する唯一の不満として言っていたことだった。
夢子は村雨に,お姉さんは自分の道を自分で拓きたかったはずだと言い,絵理には,生徒会長はこんなやり方では喜ばないと告げる。
決勝戦で敗北した夢子と鈴井には莫大な負債がのしかかるはずだったが,夢子の指示で,ふたりの票は村雨たちに投票されており,負債はチャラになっていた。
テレビドラマシリーズの続編。
シーズン2が5話までしかなく,続きは映画で,という感じ。
ストーリー的にはあまり好きなタイプの話ではないし,内容は面白いことは面白いが,ほぼライアーゲームで新鮮味はない。
しかし,キャストが好きな人ばかりなので観ざるを得ない。
浜辺美波の振り切れた演技は,抑えた表現も含めて凄いとしか言いようがないが,一番の驚きは,彼女が映画エイプリルフールズの誘拐される小学生だったということ。
彼女はもう生粋の女優ということなんだろうなと思う。
その他にも「チョコリエッタ」の森川葵,「ルームロンダリング」の池田エライザ,「ラーメン食いてぇ!」の中村ゆりかとくれば観ないわけにはいかない。
更に福原遥,乃木坂の松村沙友理,元乃木坂伊藤万理華と全方位に抜かりがない。
伊藤万理華は,雰囲気があってなかなか面白い。
高杉真宙は,このドラマの中ではちょっと分が悪くて同情するが,矢本悠馬は一番笑いを取っていた。
まぁ,面白いし,観て損はないという映画だと思う。
ところで,旧校舎という設定で,「カメラを止めるな」の浄水場が使われていて妙な既視感があった。







