高校2年生のサナ(森田想)は,どこにでもいそうな普通の女の子だったが,モデルをしている有名人のモモ(田中芽衣)になぜか目をつけられ,根暗なムウ子(蒼波純)と3人で友だちになることになる。

 

 

 最初にムウ子が行きたかったという喫茶店に行ってみるが,そこはオフィス街の真ん中で,彼女たちはどう見ても場違いだった。

 メニューもよく分からず,クリームソーダというものを注文してみる。

 彼女たちはカフェのフラペチーノは知っていても喫茶店のクリームソーダは知らなかったのである。

 

 しかし,出てきたクリームソーダを見て3人はそのかわいさとおいしさのとりこになる。

 

 こうして,3人のクリームソーダめぐりが始まるが,サナは経済的にちょっとピンチでいつもヒヤヒヤしながら付いて行った。

 

 ムウ子はなぜか直接しゃべらず,スマホの音声機能で会話をしていたが,あるときクリームソーダのおいしさに思わず声を上げる。

 サナとモモが彼女に話さない理由を聞くと,以前,好きな男子に告白したときに声が良くないから話さない方が良いと言われてふられたと言う。

 ふたりは憤慨し,そんな男の言うことなんか聞く必要はないと言い,それからムウ子はふつうに話すようになる。

 

 夏休みになり暇を持てあました3人は藤沢まで変わったクリームソーダを飲みに出かける。

 

 小旅行は楽しかったが,有名人のモモは行く先々で声を掛けられた。

 それまでにも何度もそういう事があり,そのことでサナとモモはちょっとケンカもしたりしていたが,その日はモモが疲れているように見えた。

 心ない言葉をかけられたモモは倒れてしまうが,サナはモモを悪く言った人たちに食ってかかる。

 

 モモは過労とダイエットのやり過ぎで倒れたのだったが,サナたちは自分たちの前では自然でいて欲しいと頼む。

 

 新学期が始まり,ムウ子はサナが幼なじみの男子と仲良くじゃれ合っているのを見て落ち込んでしまう。

 

 

 ムウ子はサナの幼なじみの男子が好きだったのだが,以前のトラウマもあった上,サナが仲良くしているのを見て複雑な気持ちになっていた。

 それに気付いたサナとモモは,ふたりの仲を取り持つ。

 

 

 2年生も終わりかけ,そろそろ進路を考えなければならない時期になったが,サナはどうすれば良いのか分からなくなっていた。

 

 モモはテレビCMにも出始め,将来のことをしっかり考えているようだったし,ムウ子も大学進学を決めていた。

 

 サナは母親を亡くし,団地で父親(芹澤興人)と2人暮らしだった。

 ひとりで一生懸命自分を育ててくれた父親のことを考えると,あまり経済的な負担はかけたくないと思っていた。

 

 サナはかき氷用のメロンシロップと炭酸水,アイスクリームを使って,自分でクリームソーダを作ってみる。

 しかし,夕方,ひとりの家で飲むクリームソーダは美味しくなかった。

 

 そのまま食卓で眠ってしまったサナが目を覚ますと,父が帰ってきており,お母さんのレシピだと言って2人分のクリームソーダを作っていた。

 そのクリームソーダはとても美味しかった。

 サナは子どもの頃,お母さんがクリームソーダを作ってくれていたことを思い出した。

 

 父は何も気にせず,進路を決めなさいと言ってくれた。

 

 3人はまた,楽しくクリームソーダめぐりを続けるのだった。

 

 

 

 

 少女邂逅のスピンオフということになっていて,ミユリ(穂志もえか)と紬(モトーラ世理奈)が一緒にクリームソーダを飲むシーンから始まり,3人がその喫茶店でクリームソーダを飲むシーンで終わる。

 

 大学生になったミユリが高校生たちを見守るような感じになっているが,少女邂逅は悲劇的な終わり方なので,パラレルワールド的な感じなのか?

 

 話自体は可愛らしいもので,青春物語そのものだが,3人それぞれの事情も描かれていてCMのような軽さではない。

 とくにサナが子どもの頃,お母さんにクリームソーダを作ってもらっていたというエピソードはなかなか胸に迫るものがある。

 

 森田想は,高校生としてのリアリティがあってとても良い。

 芹澤興人も良いお父さんなんて役をやるようになったんだな。

 

 蒼波純は,もうちょっと一般にブレイクしても良いと思うんだけどこういう映画でしか見られないのが残念かな。