子どもの頃から頑張って勉強をして一流大学を卒業して起業した祥子(尾野真千子)は,婚活パーティー事業が上手く行かず,借金が返せなくなってバリへやって来た。
バリで遊んだ後,日本で自殺しようと考えていた祥子だったが,バリで手頃な崖を見つけて飛び込もうとする。
しかし,通りかかったリュウ(玉木宏)に土地の値段が下がるから別のところでやってと言われ,彼が慕うアニキ(堤真一)に引き合わされる。
一見,やくざ風のアニキは,実はバリで多数のリゾート開発を手がける大富豪であり,事業が上手く行かなかったという祥子に自分に付いて仕事のやり方を学べと命じる。
首からメモ帳をぶら下げて,アニキの後について回る祥子だったが,彼の教えは,苦しいときほど笑え,人のために仕事をしろなど,理想論の上,やや偽善めいて聞こえるようなものが多かった。
数日後,日本から祥子のストーカーである杉田(ナオト・インティライミ)が,祥子にプロポーズするためにやって来るが,彼はアニキの悪い噂を彼女に吹き込む。
それを信じ込んでしまった祥子だったが,リュウから眼科医である彼が,アニキに付き従ってバリにいる理由を聞き,またアニキからも彼がバリにいる理由を聞く。
そんな中,アニキが自分の夢である幼稚園の建設が,担当者のミスから中断し,再開の目途が立たなくなってしまう。
別人のように落ちこむアニキに今度は祥子がハッパをかける。
そして今までアニキがバリの人たちにしてきたことが,実を結び,建設の再開が認められる。
日本に帰った祥子は,アニキの言葉を本にして出版し,そこそこの成功を収める。
尾野真千子と堤真一のやりとりが,漫才のようで面白い。
さすが,セリフが達者なふたりである。
バリ島を舞台にしながら,あからさまな観光地案内のようなシーンがないのは良心的とも言えるが,沖縄で撮ったと言われても信じてしまいそうな景色が多いのが残念。
堤真一や尾野真千子が話すくらいのインドネシア語が,元AKB現JKTの仲川遙香や元JKT現AKB野澤玲奈のおかげで分かるのは面白かった。
ただ,なんとなく物語としてすっきりしない感じは,嘘にならない範囲で実話を面白くすることの限界からだろうなと思う。「ペンギン夫婦の作りかた」よりは,はるかに面白いけど。




