同族経営の大手ホテルに勤める鈴木沙耶(武井咲)は,厳しい上司柘植暁(大倉忠義)から日々叱責を受けていた。
高学歴で仕事もできルックスの良い柘植は女子社員憧れの的だったが,沙耶は彼が苦手だったし,中学生の時に駆け落ちをした樋野ハルキ(永山絢斗)のことが,今でも忘れらない。
ハルキは,今では有名な俳優になっており,沙耶とは何の連絡も取っていないが,ホテルのイベント企画で彼を呼ぶことになった。
そんなある日,沙耶は突然,柘植から付き合わないかと言われる。
からかわれているのかと思った沙耶だったが,柘植は冷静にバカだが忍耐力があり適応力もある沙耶を将来の結婚相手の候補に考えていると言う。
イベントに来たハルキと再会した沙耶だったが,ハルキが部屋で女優と一緒にいるのを見てしまい,彼に対する長年の思いを柘植にぶちまける。
柘植は恋愛のリハビリとして自分と付き合ってみたらどうだと言い,沙耶はそれに応じて交際が始まるが,柘植がパリに転勤になり,長距離恋愛になる。
さらに社長の娘筒井栞(夏菜)が,柘植を自分のものにしようと画策する。
そのために色々なことがあり,柘植への気持ちが揺らいでいるとき,沙耶を優しく受け止めたのはハルキだった。
ハルキから決して忘れたわけではなかったと聞かされ,沙耶の心は揺らぐが,ふたりでいるところを写真週刊誌に撮られ,スキャンダルになってしまう。
そして社内では柘植と栞の婚約が発表されるが,その祝賀パーティーの会場で柘植は沙耶への愛を叫ぶのだった。
物語の最初から絵空事感満点で,いかにもマンガの実写化という感じ。
内容的には,山Pの「近キョリ恋愛」の社会人版であり,これまた定番シーンのオンパレード。
それはそれで構わないのだが,残念なのは武井咲が演じる主人公のキャラ付が弱いこと。
柘植にしてもハルキにしても栞にしても,かなりマンガチックな極端なキャラなのに肝心の主人公のキャラが良く分からないのはモヤモヤする。
平凡な私という設定なら,とことん平凡エピソードが欲しいし,ハルキへの一途な想いがあるというのなら,もっとそれを強調した方が良かったと思う。
なにしろ,中学生時代に将来有名俳優になる男と駆け落ちの経験があって,今は社内で一番もてる男からプロポーズされているという設定なんだから
ところで大倉忠義は,ちょっとオヤジくさい感じがするけど,今の女の子はこれでもOKなんだろうか?
同僚役の木南晴夏ちゃんがなかなか良い役だったのはうれしい。




