瀬戸楓(我妻三輪子)は,美容師の見習いをしているが仕事に身が入らず,同僚にどんどん抜かされている。また恋人との関係もはっきりしない。
そんなとき,幼なじみで憧れの小田拓也(中村無何有)が地元に帰ってきて働き始める。
楓は積極的に拓也にアプローチするが,拓也の態度はなぜかそっけない。
楓の兄,隆太はずっと同棲していた野原有希(今村美乃)が妊娠したことをきっかけに彼女と結婚しようとする。
しかし,有希は浮気をしており,子どもも隆太の子どもではなかった。
楓と拓也は,ふとしたきっかけから,その事実を知ってしまうが,激昂する拓也に有希は,拓也が隆太を好きだということにずっと気づいていたと言う。
あまりの事実に楓は,すべてのことに気力を無くす。
しかし,隆太も拓也も有希もそれぞれに前を向いて歩いて行くのを見た楓も,自分を変えようとする。
我妻三輪子主演作を連続で観て感じることは,彼女の「いかにも報われないだろうな感」である。
そんな内容の話ばかりだからかもしれないが,可愛いと言えば可愛いし,美人と言えば美人だけど,そこはかとなく漂う微妙な残念さ・・・
特に彼女が,物語のラストで拓也の髪を切りながら,自分は一生結婚できないと思う,自分が好きになった人が,自分を好きになってくれるなんて奇跡だと思う,と言うとき,その説得力にたじろいでしまう。
そして,彼女の気持ちには共感をせざるを得ない。
我妻三輪子は,今度,前田敦子主演の映画にも出るので,どんな感じなのか注目したい。
この映画の評価としては,有希の浮気が,背景が描かれていないため唐突でしっくり来ない。
そのため,隆太が事実を知っても,彼女と結婚して子どもを育てたいと決めたことについても,なんとも判断がしづらい。
それと,ちょっとおしゃれな感じで終わるのだが,それもこの映画の内容とはちょっと違う気がする。
こういう内容や雰囲気の映画は嫌いではないので,悪くはないと思うけど。



