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 古代ローマ帝国の浴場設計技師ルシウス(阿部寛)は,アイディアに行き詰まり,仕事も失いそうになっていたが,公衆浴場テルマエの浴槽の穴に引き込まれ,現代日本の銭湯にタイムスリップする。

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 ルシウスは,何が起きたのか分からないまま,気づいたら古代ローマに戻っていたが,日本で見た風呂桶やフルーツ牛乳,カラン,壁画などの設備を取り入れて好評を博する。
 今度は,狭い内風呂の浴槽の中にタイムスリップするが,ローマに戻りテルマエまで行けない老人のための内風呂を考案し,シャワーやシャンプーハットなどを取り入れる。

 評判を聞いた第14代ローマ皇帝ハドリアヌス(市村正親)に呼び出されたルシウスは,皇帝のための浴場建築を依頼される。そこでルシウスは暴君とも言われたハドリアヌスが実は武力による領土拡大や異民族制圧よりも,文化による平和的な統治を目指していることを知り,その期待に応えたいと思う。

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 どのように設計すべきか悩むルシウスはまたもや日本にタイムスリップし,ジャグジーバスや,アロマキャンドル,ウォッシュレットなどを見て帰り,皇帝の気に入る浴場を建設する。

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 ただ,ジャクジーは仕組みが分からず,奴隷たちが管を口で吹いて泡を出すという仕組みになってしまう。

一方,なぜかルシウスのタイムスリップ現場に必ず居合わせた漫画家志望の山越真実(上戸彩)は,漫画の芽が出ず,しかも派遣先の陶器メーカーもルシウスのタイムスリップ騒動に巻き込まれてクビになり,温泉宿を営む田舎に戻ってくる。

 温泉宿の常連である大学教授からルシウスが残したコインと衣服が古代ローマのもので,しかも本物であることを聞いた真美は,ラテン語の勉強を始める。
 そこへまたルシウスがタイムスリップしてくるが,今度は真美がルシウスと一緒に古代ローマへタイムスリップしてしまう。

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 そのころ,ローマでは皇帝が北方民族の侵入に悩まされ,また,皇帝の後継者について問題が起きていた。
 ルシウスと真美は温泉についての知識を使ってその問題に立ち向かっていく。

 漫画原作のコメディであるが,やりきった感満点の力作。
 古代ローマのセットが極めて大がかりに作られ,イタリア人エキストラをものすごい人数動員して撮影している。ベンハーなみ,というとオーバーかも知れないがコメディだからといってちゃちなところは全く無い。

 阿部寛のノーメイクでローマ人そのもの,というところからしておかしいのだけど,コメディとしても極めて秀逸で,全編笑いに満ちていて,満員の場内は爆笑の連続だった。
 上戸彩も,ルシウスの肉体美に惚れてしまうという単純な性格の役が良く合っていて,小難しいことを考えるような役よりもむしろ向いているのではないかと思った。

 タイムスリップものではあるが,あまりそのところを重視せず,コメディ中心にしたところが気楽に観れて良かった。
 ゴールデンウィークを家族で笑って過ごすには最適の作品だと思う。