この映画は，現代の高校生が戦国時代にタイムスリップするというストーリーだが，何よりも注目は，キャスティング。
有村架純はspecの雅（みやび）ちゃんで気になっていたが，その後，阪急電車から，今は今期のテレビドラマで一番おもしろい「１１人もいる」で活躍中の注目の若手女優。
竹富聖花は田中美佐子主演の「生まれる」で堀北真希の妹役を好演。
荒井萌は，ゲゲゲの女房でのんびり屋の次女を演じていたのが気に入って注目してきた新人で，北乃きいちゃんの事務所の後輩。リスモドラマで主演したりしている。
木崎ゆりあと小木曾汐莉はSKE48のメンバー。
ちなみに木崎ゆりあは２００人以上いるAKBメンバーで１，２を争うおばかキャラ。
篠田麻里子は，言わずとしれたAKB48の麻里子さま。上からマリコですね。
あと，チョイ役でAKB48から現役音大生の松井咲子が出ていて，同級生はSKE48のメンバー。
男子では賀来賢人が注目株で，Q10で前田敦子と，アスコーマーチで武井咲と共演し，最近では映画「シャッフル」に主演。賀来千香子の甥。
とまあ，どこで私の好きなメンバーを調べたのか？というようなキャスティングの映画。
高校生のあさみ（有村架純）と優（竹富聖花）とヒロ子（荒井萌）は公平（賀来賢人）と卓也（森廉）と一緒に戦国時代にタイムスリップする。
あさみと優の間には，ダンサーを目指していたが病気で亡くなった親友の奈緒（木崎ゆりあ）のことで，わだかまりがあった。
あさみと優と卓也は織田信長の元に捕らえられるが，実は木下藤吉郎の妻ねね（篠田麻里子）は１６年前に中２で現代からタイムスリップしてきたのだった。彼女は歴史の知識を利用して織田信長を勝利に導いて来たのだが，最近，歴史の知識が怪しくなってきて，他の現代人がタイムスリップしてくるのを待っていたのだ。彼女が岐阜城の中でドラえもんの歌を歌いながら現れるシーンは可笑しい。
一方，ヒロ子と公平を捕らえた野盗の首領も以前に現代からタイムスリップしてきた指名手配中の現代人であり，歴史の知識を悪用して天下を取ろうと目論んでいた。
しかし，あさみも優も歴史は赤点で期待にそえない。ところが，時々，携帯が現代とつながり，優は中学時代の友人で歴女の麻由（小木曾汐莉）に次に起こることを聞いて，織田信長や徳川家康に伝える。こういうカンニング的なところがあるのが，緩くて面白い。
しかし，毎日，命がけで自分の夢に向けて生きている戦国時代の若者たちに接したあさみと優は，命がけで夢を追った奈緒の気持ちを理解してわだかまりが解ける。
結局，彼女たちが戦国時代でしたのは安土城をデコったくらいで，特に歴史に影響を与えることもなく現代に帰ってくるが，その出来事で彼女たちや麻由との友情は深まる。
最後に織田信長が，現代に来てしまうことを予期させるちょっとしたくすぐりで終わる。
テーマ曲はSKE48。
正直，映画としてはかなりアレだけど，まぁ良いか。
いつかこういうメンバーで本物の名作を撮って欲しいな。