$JUNO106のブログ

 ソ・ジウ(イム・スジョン)は,子どもの頃,歌手としてヒット曲を出したが,歌手を続けることはできず,現在は,舞台監督として働いている。舞台監督と言っても,ベテラン女優とアイドル女優の板挟みになったり,プロデューサーとスタッフの板挟みになったりと,いわば中間管理職である。
 彼女はすでに結婚適齢期をだいぶ過ぎており,軍人の父親はパイロットとの結婚を勧めるが,彼女は断ってしまう。
 一方,ハン・ギジュン(コン・ユ)は,旅行代理店に勤めていたが,旅行自体あまり好きでない上に,客に行き先の災害情報を詳しく伝えるため,売上が上がらず上司ににらまれている。おまけに日本人のおばさん観光客用に冬ソナのペ・ヨンジュンの格好をさせられ,耐えきれなくなり退職する。
 仕方なく事業をおこそうとして相談した女性の同級生が詐欺師で,危うく金をだまし取られそうになるが,警察には同級生の被害者が押し寄せていた。彼らは詐欺にあったことを怒りながらも,口々に自分こそが彼女の初恋の相手だと主張する。それを見た彼は,初恋の相手探しが仕事になるのではないかと考え,事務所を開く。

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 ソ・ジウの父親は,彼女が結婚に踏み切れないのは,彼女が初恋にこだわっているからだと考えて,彼女を連れてハン・ギジュンの事務所を訪れする。
 かなり前にインド旅行の飛行機内で気分が悪くなったときに親切にしてもらい,その後,インドで再開して恋に落ち,韓国での再会を約束して別れたが,再会できなかったという。

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 ハン・ギジュンは仕事の依頼に喜ぶが,ソ・ジウの初恋相手キム・ジョンウクについての情報はあまりにも少ない。そもそも,彼女自身はキム・ジョンウク探しにあまり積極的ではない。
 彼女は,自分が歌手を続けることができなかったことが原因で,物語の結末を見たがらないのだ。小説ですら,結末は読まないという。
 少ない手がかりから,ハン・ギジュンはキム・ジョンウク候補を何人も探し,ソ・ジウとともに尋ね歩く。
 ソ・ジウを演じるイム・スジョンは,美人だけど,身なりや行動にかまわず,酔ってくだを巻いたりして色気はない。ハン・ギジュンを演じるコン・ユは,髪をきちんとなでつけて七三分けにし,メガネを掛けてさえないファッションで,融通の利かない真面目人間。
 このふたりのやりとりが,なかなかのドタバタ劇で面白い。

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 一方,ソ・ジウの舞台で事故が起こり,舞台監督の彼女が警察で責任を追及されるが,誰も彼女をかばってはくれない。それを見た彼女の父親は,こんな仕事を続ける意味があるのかと,彼女に結婚を勧める。
 しかし,今まで彼女をこき使い,今回の事故で怪我をしたベテラン女優は,次の舞台にもソ・ジウを推選してくれる。
 そして,その舞台にアイドル女優が遅刻して間に合わない事件が起こったとき,ベテラン女優はソ・ジウに代役をさせる。ソ・ジウは,出だしこそ上手くやるが,途中で歌が頭から飛んでしまう。しかし,ここでもベテラン女優がフォローしてくれて,ステージをやり通すことができる。この舞台のシーンがなかなか圧巻である。

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 ソ・ジウは,再び仕事への情熱を取り戻し,キム・ジョンウク探しをやめようと思うが,ちょうどその頃,ハン・ギジュンの事務所にキム・ジョンウクからソ・ジウを探して欲しいという依頼が舞い込む。
 ハン・ギジュンは,ソ・ジウに惹かれている自分に気づくが,キム・ジョンウクとの再会をセットする。
 ソ・ジウもハン・ギジュンに惹かれていながらキム・ジョンウクに会いに行く。
 彼女は,物語の結末を見ないことについてハン・ギジュンに言われたことを思い出していたのだ。「物語の終わりに何があるというの?何もないじゃない」「ひとつの物語を終わらせれば,また,新しい物語を始めることができる」
 そして,期待通りのハッピーエンド。

 韓国映画が好きというわけではないが,予告編で見た画面の明るい色調が気に入って観に行ってみた。
 初恋相手のキム・ジョンウクが,コン・ユの二役というのは,ちょっと疑問だった。見た目がさえないハン・ギジュンを演じることのフォローとして,格好いいキム・ジョンウクも演じました,というのは,ちょっと未練がましいし,何かストーリーに関係があるのか?と気になって仕方が無い。

 しかし,楽しいストーリーだし,舞台のシーンまで盛りだくさんで,映画としては,かなり楽しめた。