教官から叱られると思っていたが、
みんなのフォローのおかげで説明をしなくてはならない事が少なく済んだ
「性同一性障害って言う病気の事はみんなから聞いた
だけど突然泣き出して出て行ったのはなんでだ」
うつむきながら答えた。
顔を見て話しをすると泣けて来そうだったからだ
「機械操作について行けなくて、スーツの事を言われ
そしたら段々精神的に苦しくて、元々ネクタイだけでもアップアップしてて
自然に涙がこぼれて来て、部屋に逃げました」
「そうすると、男性として仕事をするのは苦しいのか?」
「はい」と私は小さく答えた。
「そうか」
教官は少し考えているように見えた
どうなるのだろう、次の言葉は意外だった。
私は首をその時覚悟してたからだ。
「解った、ここにいる時はネクタイしなくていい
ただし、女性として仕事をするのであれば
女性らしく、化粧もして来るように
あっ、スカートは止めてくれな」
その言葉に、又涙が出て来た。
「女性として扱うが、仕事は同じだからな」
「はい、ありがとうございます」
「でも、突然泣いて出て行った時はあせったぞ」
「すいませんでした、これからは泣かないように頑張ります」
今まで泣いていた私に、少し笑顔が出た。