狂人だろうと思われる者を見つけても、すぐには追放しないことが多いようです。

しかし、そうすることは本当に正しいのでしょうか?

 

占い師に3人名乗り出て、霊媒師に2人名乗り出ました。非常によくあるケースです。

(なお、本当は同じ役職に3人名乗り出ることはかなりの無理筋です。真の者に「最後までずっと捨て票を投じ続けます、他の2人もそうして下さい」と言われたら、人外はかなり苦しくなるからです。2人名乗り出たときもその手を使われると、結構苦しくなります。こちらの記事参照)

初日、2日目で霊媒師2人がローラーされ、3日目は、今日から占い師をローラーしていこうという話になりました。非常によくとられる作戦です。

3日目、多くの者がCが狂人だろうと結構分かっていて、また多くの者がA、Bの真めは五分五分とみているとします。

さて、Cを残してA、Bどちらかから追放していくのがいいのでしょうか?

実際にはそのように進行することが多いようですが。

 

狂人はいつでも追放できるから、という理由を聞いたことがありますが、その理由は正しいのでしょうか?

占いローラーをする際気をつけておきたい点は、真占い師の情報がより多く残るようにするということです。真占い師が誰か、狼(潜伏狼も含む)が誰か、狂人が誰か分かる可能性が高くなるようにするということです。

そしてそれと意味的に被るところがありますが、真占い師が3人の中で最後に残る可能性が高くなるようにするということです。

(狼である占い師が3人の中で最後に残る可能性が高くなるのもまずいですが、最後に残った占い師が結構真めにみえなかったらローラー完遂することになります)

 

狂人を先に追放した方が、占いローラーしている最中に、占いローラーが終わってから、真占い師が誰か、狼である占い師が誰かある程度分かる可能性が高まります。

真占い師や狼である占い師に多く占わせた方が、真占い師が誰か、狼である占い師が誰かある程度分かる可能性が高まります。

また、潜伏狼を見つけられる可能性も高まります。

3人目をローラーする前に結構真である占い師が誰か分かれば、そしてその占い師がまだ残っていれば、追放せずにすみます。

A、Bどちらかの占い師が潜伏狼を見つけたら、占いローラーを中断して、その潜伏狼を追放するという選択も生まれます。

ということで、狂人を先に追放しておいた方がいいです。

狂人を先に追放すれば、狼票が1日か2日、1票多く入ることになってしまいますが、占いローラーする方針なので、影響はそんなにありません。

 

では、霊媒ローラーを先にしないで、占いローラーを先にする場合はどうでしょう?

今回は、初日に多くの者がCは狂人だろうと結構分かっているとします。初日に多くの者が誰が狂人であるか結構分かっているケースは少ないですが、なくはありません。(2日目になって多くの者が誰が狂人であるか結構分かったケースについては後述します)

1日目、仮にAを追放したとします。すると、2人の霊媒結果は分かれるのが普通です(狼である霊媒師は、狼の方が追放されて黒を出すことはあまりないです。真の霊媒師の方が追放されて黒を出さないことはあまりないです)。

黒を出した霊媒師Dは、Aとはつながっていないことが分かります(同陣営ではないことが分かります)。白を出した霊媒師Eは、Aとつながっていることが分かります。

A・E対B・Dですね。

AとBの真めが依然五分五分、DとEの真めが依然五分五分だと仮定すると、2日目はAを初めに追放したのでバランスをとってBかDを追放するか、もしくは狂人Cを追放するか、もしくは役職を名乗っていない者を追放するかの選択になります。BかDを追放するなら、占い師の方が重要だと考えてDを追放するのが普通でしょうか、今の仮定のもとでは(つまり、占いローラー続行とは普通はならないわけです)。

3日目は、BかEを追放するか、狂人Cを追放するか、役職を名乗っていない者を追放するかの選択になります。

BかEを追放するなら、そしてBとEの真めも依然五分五分なら、Bは占い師なのでEの方が追放されやすくなります。

 

では、1日目に狂人Cを追放した場合はどうなるのでしょうか?

そうすると、真の占い師、狼である占い師の情報がより多く落ちることになります。が、霊媒師とのラインが2日目でもまだ分からないのですね。

よって、真占い師、狼である占い師の情報が多く落ちること・真占い師が最後に残る可能性が高くなることと、ラインが早く分かることのどちらがいいかという話になります。

しかし、次の日に占い師が追放されたとき、その次の日の霊媒結果で占い師と霊媒師のラインが分かることになります。

よって、ラインが分かるのに1日しか差がないので、占い師に3人、霊媒師に2人名乗り出、占い師からローラーするときも、狂人からローラーすべきとなります。

1日早くラインが分かることの方が、真占い師、狼である占い師の情報が増えることより・真占い師が最後に残る可能性が高くなることよりいいと判断するなら、狂人でない占い師からローラーする手もあるということになります。

 

1日目に誰が狂人か分かることは結構少ないですが、2日目にならまだあります。

2日目には占い師2人と霊媒師2人が残っている状態です。残っている占い師の1人Cが狂人であると、多くの者がみている状態であるとします。

さて、占いローラーをするのでしたら、狂人から追放した方がいいのでしょうか?

2日目に狂人が残っているのですから、1日目に追放された占い師の霊媒結果は分かれていたでしょう。ですので、すでに占い師と霊媒師のラインが分かっています(狂人である占い師Cと霊媒師とのラインはあまり気にしなくていいです)。

よって、次も占い師を追放するとするなら狂人の方がいいです。すでにラインが分かっているのですから、狂人でない占い師の情報を多く残した方が・真占い師が最後に残る可能性を高くした方がいいので。

次に狂人でない占い師を追放すると、2日目までに狼を確実に1人追放できたことになりますが、真の占い師も確実にいなくなっています。つまり、真の占い師の情報、狼である占い師の情報はもう増えないことになります。

3日目に残りの占い師を追放すれば、狼を確実に1人追放できたことになります。

 

占い師に2人・霊媒師に2人出たとき、占い師に2人・霊媒師に1人出たとき、占い師に1人・霊媒師に2人出たときも、ローラー開始する日に狂人はそのうちのあの人だと多くの者が結構分かっていれば、同様に考えその人から追放すべきとなります。

ただし、占い師に2人・霊媒師に2人出たときには、狂人のいない方の役職の2人の真めに差がないとします。

 

ということで、ローラーするのであれば基本的には狂人から追放すべきとなります。

 

なお、狂人が誰だか結構分かったら、その狂人をローラーから外す手もあります。ですが見ていると、ローラーした後に結局は狂人を追放することになってしまうことが多いです。

ですので、狂人から追放することの方をおすすめします。