「私のことを占ってもいいですよ」

真アピールするためにそう言う人結構います。

しかし、これだけしか言わない人の多くが人外です。

なぜなら、村人なら併せて

「だけど占い先が1つ無駄になってしまいます」

という発言が出てきやすいだろうからです。

なお、併せてそう言ったからといって人害ではないとは限りません。人外でも併せてそう言う人はいます。

 

今、霊媒師Aがカミングアウトし、狼Bが霊媒師であると名乗り出ています。今、どちらが追放されるのか分からない状況です。

Aはまわりの人間に真の霊媒師だと思ってもらうためには、どうすればいいでしょうか?

 

「私は絶対、絶対、絶対真の霊媒師です!!」

とパッションを出しても、大抵あまり効果はありません。

そういう場合はこう言うのです。なお、以下で紹介する戦術は、Aしか知らないとします。

「これからずっと私は一番最後に投票し続けます。そして、その投票全てを捨て票にします」

すると、

「人外でもそう言うことできるんじゃないの?」

と他の人から反論が飛んでくるかもしれません。

「人外でもそう言うことはできますが、人数の少ない人外は自らこんな損なことはなかなか言えないでしょう。捨て票を投じ続けることは、人数の少ない人害には痛すぎるでしょう。私も痛いといえば痛いですが‥‥。こう言えるということから、私が真であることが分かっていただけると思います。Bさんはこれからずっと捨て票を投じ続けることができますか?」

「できます」

できないとは言えません。

「じゃあ、必ずそうして下さい。私は真の霊媒師なので追放されたらまずいのですが、仮に追放されることになったとしても、ただで追放されるわけにはいきません。私がもし追放されるのなら、人外であるBさんには(深)傷を負っていただきます」

「でも、人外でも自分が追放される際、対抗に(深)傷を負ってもらいたいんじゃない?」

「それはそうですが、はっきりと自分が追放される状況でなければ、人外はこんなことは言い出せないはずです!」

Aの真めは上がるでしょう。

 

他の人はこの戦術について理解がまだ浅いので、Aがはっきり追放される状況で「捨て票を投じ続けることができます」と言っても、Aの真めが上がるかもしれません。

 

今度は役職者も人外も、そして他の人もこの戦術を知っているとします。

確かにはっきり人外が追放されそうな状況なら、人外は「これからは捨て票を投じ続けます」と言いやすいですね。

すなわち、はっきり役職者が追放されそうな状況で役職者がそう言っても、真めが上がることはないです。ですが、そう言えば人外に(深)傷を負わせることができるので、役職者は自分がはっきり追放されそうな状況でも、必ずそう言うようにしましょう。

今まではみなさんは、「私が追放されても、必ずローラーして下さい!」ぐらいのことしか言えなかったと思います。でもそう言っても、ローラーが行われないこと結構あったりするんですよね。

たとえローラーが行われなくても、対抗に捨て票を投じ続けさせるだけでも効果はかなりあります、役職者にとっても、人外にとっても。

 

人外だけが、もしくは人害と役職者だけがこの戦術を知っていればーーつまりどちらもその他の人がこの戦術を知らない場合ですーー、人外はどちらが追放されるか分からない状況なのに、裏をかいて「これからは捨て票を投じ続けます」と言って真めを上げることができます。ただし、人外1票分の損失はかなり痛いですが。

対抗の役職者が続けて「私も捨て票を投じ続けます」と言っても、この戦術を知らない他の人は、あっ、真似たなと思うでしょう。

対抗の役職者が、

「人外は裏をかいて言っている!」

と言っても、他の人は、裏をかいてといってもどちらが追放されるか分からない状況で、人外はここまで損なことを言い出すかなぁ、と思ってしまうでしょう。

 

他の人はこの戦術について理解がまだ浅いので、人外がはっきり追放される状況で「捨て票を投じ続けることができます」と言っても、その人外の真めが上がるかもしれません。

 

他の人がこの戦術について知っていれば、どちらが追放されるか分からない状況で先に言ったからといってそれほど真めにみることはないでしょう。

役職者が先に言っても、疑わしさが5分5分にみられたとしましょう。しかし、それでもそれは役職者の方に分があることでしょう。なぜなら、これから捨て票を投じ続けなければならないことは人外の方が痛いからです。

(残りの人数が少なくなってきたらそうでない場合もありますが、この戦術を使うのはほとんどが序盤においてですね。)

 

3人以上同じ役職を名乗ったときは、その役職者にとってこの戦術は極めて有効です。

人外は使いづらいのです、2人以上も捨て票を投じ続けなければならないので。その役職者は、人外2人以上に捨て票を投じ続けさせることができるのです。

この戦術は底知れぬ力を秘めているのです。

 

これで3人以上同じ役職に名乗り出ることはかなり少なくなるでしょう。

 

(村人アピールするときも、「何も役職持っていません。これから役職持っていると言うことはありません」とだけ言うより、「最後まで捨て票を投じ続けます」と併せて言った方が村人だと信じてもらいやすいですね(「1番初めに投票し続けます」と言うと、その1票分が票の重みを持ってくることがあります))