琥珀色の海の中

ゆらゆらと
蝶たちの翅がひらくように

乾ききった茶葉が
熱とともに
ほどけてゆく



はじめの瑞々しい
無垢は失われてしまったけれど

ゆるやかな輪廻と
穏やかな赦し


その命の再生を
”さようなら 過去の海よ〟


そう言い放って
涙にもなりきれない雫を
飲みほすの





2020 12 24
19:18 筆






メリークリスマス🎅