なんでもいいと言うのを拡大解釈で
詩でございます

ちょっと取っつきにくいタイプのものですね(笑)


今回詩を書くのに紅茶をググってみて
読んでいて、
水色?オレンジ色のみずいろってナニ?
読み進めて行くと

紅茶の色を水色(すいしょく)とあらわすのを知りました

ひとつお利口になったでしょうか( =^ω^)


紅茶は好きですし
風邪予防の為に、冬はほぼ毎日ポットに入れて
持って職場に行きます

あ、夏も冷たくして持つこともあります


まぁ、ティーバッグですけどね(*´・∀・)
無糖派です









「紅茶と鳥と」




カップの中

宝石のようなオレンジを帯びた
水色(すいしょく)の表面がさざめいた


呼吸を忘れるひととき
わたしはひとを手放す


植物でも鉱物でも鳥でも
気の向くままに
思考の羽根のひとひらがメタモルフォーゼの術だ



枯れ葉が枝を離れる乾いた音が
皮膚の表面から染み込んで行っては
たゆたう音楽として編まれる時間



鳥たちが過去に置き去りにした
無彩色で無口なオーケストラ


虫たちが未来を夢見て手を伸ばす光が
豊かな海を走る鱗の群れとなり
奏でるハープの音


若い女性のような
弦楽器のつややかなそれではなく
かすれた口笛が



かきまぜたスプーンから落ちる水滴が
さざ波を作ったのにも気づかずに
わたしの
ちいさな地球は宝石を抱いて歌っている



この喉を通り身体のすみずみまで
ゆきわたる 
とても無意味な

それでいて大切なもの



喉の奥から出かけては引っ込む
臆病な小鳥の声のように


くちびるの端をすこしあげて






2020 12 4
10:44筆