「ボクのなまえ」
すてることもできないからよけいにきらいになりました
かぜがふくたびに
なまえをよばれるたびに
さようならと
そらへとんでいくボク
「名前」
私は私の名前が嫌いです
それでも、与えられた物を
受け入れなければならなかったのです
あきらめと共に
反抗を飲み込んで
呼ばれた名前に
「はい」と
返事をする
それ以外の選択肢など
どこにも
示されていませんでした
名前を呼ばれる度に
吐息に空に飛ばされていく
本当の私
名前を呼ばれる度に
上書きされていく
かりそめの自我
名前に刈り取られたのは生まれる前の私でした
さようなら
こんにちは
大嫌いな私の名前
2019 4 26
22:45 筆