あなた雨でした


カラカラに
渇いたわたしの頭の上から
霧のように
暖かくふりそそぐ


あなた
やさしい雨でした


なめると
 
少し苦くて
少しすっぱくて
少し甘くて


少し懐かしいほこりのにおい


わたしは
思いきり安心を吸い込んで
こぼれるままに泣いた



だから傘なんていらない


5月のやさしい雨にぬれて帰る
小さなわたしの居場所