「うおのうろこ」




あめ

空からおちてどこへ行く


あめ

海へおちてどこへ行く


°
°

そら

こらえきれずに
たまに泣くのだけれど

おちた雨はどこへ行く

跳ねて
数珠つなぎの飛沫をふりまき
波のうえ


そら飛ぶ鳥の
一枚の羽根のうえ



ゆらゆらと海のそこ

うおのウロコの一辺となって
重い水をひっかきながら
飛んでいる


そしてわたしは
砂が残した足跡みたく
もろくくずれて


あめを遠くに眺めながら

かなしくも

あなたの
うろこの一枚になりたいと
おもうのです



2018.5.8

10:45


あらた