今日のごごナマは「発達障害」について



ご自身も軽度のADHDと診断され、その事を公表なさった小島慶子さんと、名古屋大学精神科の岡田俊先生をスタジオにお招きして、ごごナマメンバーで色々と意見を交換しました。



最近、よく耳にする「発達障害」とは生まれつきの脳機能発達のかたよりでおこるもので、決して躾不足や愛情不足で起こるものではありません。日本ではADHD(注意欠如、多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)の3つに大きく分類されていますが、症状は様々でそれにより社会生活に不便さを感じます。



幼少期から発症するので、普通とは違う子、育てにくい子、クラスの変わり者などと孤立してしまう事もあります。



番組では相手の気持ちを読み取る事が苦手で、他人とコミュニケーションが取りづらいサトシさん、聴覚が過敏で色々な音が洪水の様に押し寄せてくるフミヤさんなど、様々な症状が紹介されました。



その中で私が一番、勉強になったのが、発達障害の方達が、何で困っていて、それに周りの私達がどう接したらいいかの提案があったことです。



私は発達障害は障害ではなく個性だと思っています。ただ、その個性の影響で、その方達が生きにくさを感じているなら、それを理解して緩和したいとも思っています。



その為に必要なら診断も大切ですし、必要を感じなければ、無理に診断することもないかなとも思いますが、専門医(精神科や小児科)に診断される事で、必要な治療(薬物治療や行動療法など)を受けられ、日常生活の不自由さが改善されることも多い事は知っておいて頂きたいです。



発達障害は、急激に増えた訳ではありません。昔はそう言った概念がなく、見過ごされてしまっていただけです。その為に周りから孤立し苦しんでいる方は大勢います。


なので、多くの人が発達障害について知り、その方達の全ては分からないかもしれませんが、少しでも理解し認める事が必要ではないでしょうか?



番組の最後には、厳しいご意見も頂きましたが、それを含め発達障害について、いいことも、大変な事もオープンに話せる社会になれたらいいなと願っています。




普通って何だろう?
番組でも何度も問いかけられました。



私にとっての普通は、相手にとっての普通じゃないかもしれない。
それならば普通とは普通じゃない事の集まりなのかもしれません。




そして、小島さんが番組最後におっしゃっられていた
「普通かどうかにこだわるかどうかより、相手が困っているかどうかに目を向けてもらったら嬉しい」これが一番大切だなと思います。



そんな小島さんも出演される
「発達障害って何だろうスペシャル」が今週土曜(11月24日)の21時からNHKで放送されるそうなので、皆さんも是非ご覧になってみてください。