今回の診療報酬詐欺事件に関して、
逮捕者が同業者であり、
同じ大学の後輩であったと聞いて大変驚いております。




近年、診療報酬の不正請求は社会問題になっており、行政処分など、罰則が一層強化されています。



また、多くの常識的な医師が、ごく一部の悪質な事案の煽りを受け、診療業務に支障を来たす事態となっております。



容疑者は逮捕容疑を否認しているとの事ですが、今回の報道及び逮捕容疑が真実であれば
医師、行政、関係団体、患者がこの問題に真摯に向き合っている最中、これ程大規模でかつ、悪質な組織的犯罪に関与しているとされるこの事件は、断じて許されない事です。  



今回、複数のメディアから後輩という事もあり質問を頂戴しましたが、
私は本人の私生活や学生時代の生活態度についてお答えするつもりはございません。



医療の信頼を揺るがす本件は、私生活の態度を斟酌するレベルを超えた重大で極めて深刻な詐欺事件であり、この類のコメントは不適切だと考えております。




事件に関与している医療関係者は、
包み隠さず事件の全容をしっかり話して、
当局の捜査に協力して貰いたいと思います。




医療に従事する一人として、改めて、
医師の持つ社会的影響力と、責務を認識して、ますます襟を正す必要を感じております。