今日は映画「永遠の0」を観に六本木へ。
ずっと観たいと思っていたし先日、友人に会った時も「絶対にみた方がいい!」とかなり興奮しながら話していたのですが、
実は原作本があまりに胸に詰まり途中で読めなくなっていたんです。



私にはソロモン諸島で戦死した軍医の叔父がいました。


その叔父が戦死した26年後、医専の同級生が建ててくれた墓標の除幕式の時の手記を私は父から見せてもらった事があります。


そこには私の知らない叔父のエピソードが沢山書いてあり、卒業を前倒しにして「ソロモン第147兵站病院付」と命令が下った時の事もありました。


「畠まで売って医専に行かせてもらい、これから親孝行が出来ると思っていたのに、ソロモンと決まった以上、もう生きては帰れない。親孝行出来ずに死ぬのが無念だ」


そう言って男泣きした叔父。


その手記を父から渡された時に父は「正太郎叔父さんがいたから君がいるんだ。それを忘れないで、彼が果たせなかった夢を叶えて欲しい。そしてそれを伝えて欲しい」そう私に言いました。


それは私が医師になろうと思う大きな出来事でした。



戦死した人達の中にも本当は家族の為に死にたくなかった人が沢山いたはずです。自分が死ぬ事で家族がどうなるのか心配だった人も。


そんな中「敗軍の将、兵を語らず」で、あの時に何があったのか伝えられてこなかった事が沢山あるような気がします。




映画は評判通りの素晴らしい内容で、終わった後もしばらく立ち上がれませんでした。


あの戦争で何があったのか
あの時代に生きた人達、
戦死した人達が今の日本にどんな夢を抱いていたのか、今の日本に生きる私達に何を伝えたかったのか


この映画をみて少しかもしれませんが、わかった様な気がします。


生きていく事の大切さ
それを繋いでいく事の大切さ
家族の大切さ
そんな当たり前だけどなにより大切な事を改めて教えてくれたこの「永遠の0」



このお正月に是非、多くの人に観て欲しい!
そう心から思う名作でした。



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