昔々、ある山奥の小さな村に、握りこぶしの強いおじいさんが住んでいました。彼の名前は田村おじいさんといいました。田村おじいさんは若いころから非常に強く、剛腕の持ち主として知られていました。
ある日、田村おじいさんは山で木を伐るために斧を持って散歩していました。途中、彼は大きな岩が道に邪魔しているのを見つけました。田村おじいさんは岩を見ると、不思議なほどに割ってみたくなったのです。
おじいさんは素手で岩をつかみ、力強く握り締めました。そして、集中力を高めながら力を込めると、岩に向かって一気に振り下ろしました。すると、岩は見事に割れてしまったのです。田村おじいさんは自分の力に驚きながらも、達成感に満たされました。
田村おじいさんはその後も、散歩の途中で目につく岩を割ることに夢中になりました。彼は山や川の岩、村の広場にある石など、どんな岩でも手当たり次第に割っていくのです。村の人々はおじいさんの力強い姿を見て、感心しながらも、驚きを隠せませんでした。
ある日、村の若者たちが田村おじいさんの割り岩の力を見て、彼に挑戦状を突きつけました。「田村おじいさん、あなたが割った岩をわたしたちも割れるかどうか、試してみせます!」と言ったのです。
田村おじいさんは若者たちの挑戦に応じ、山の中腹にある巨大な岩を選びました。若者たちもそれに続いて岩の前に立ち、一斉に力を込めました。しかし、彼らの力では岩は割れることはありませんでした。
次に田村おじいさんが登場しました。彼は若者たちに微笑みながら、岩に近づきました。そして、彼の握りこぶしを見せながら、力強く言いました。「岩を割るにはただ力を込めるだけではダメだ。力と集中力、そして自分自身を信じることが大切なのだよ
。」
田村おじいさんは岩に向かって一気に振り下ろしました。すると、見事に岩は二つに割れ、その音が山々に響き渡りました。
