第十三章 悲しい告白
誰もいない家
おかあさん、
おとうさん、
私こんなのシラナイ
「予習はきっちりしなさい」
これが口癖のおとうさん
「ママが見てあげるから考えてごらん」
って予習を見てくれたおかあさん
学校で教わらない事全部
教えてくれたのに
こんなの教わってない
全然シラナイ
私はどうしたら良いの?
悪い事をしたら、謝る
悪い事をされたら、注意する
物をもらったら、お礼を言う
泣いている人がいたら、なぐさめる
こんな単純な事じゃない
これは違う
先生は悲しんでる
でもなぐさめて欲しいわけではないだろう
だからと言ってほっといても良いことはないだろう
謝る?
何に対して「ごめん」?
好きじゃなくて「ごめん」?
他の人好きで「ごめん」?
そんなの悲しすぎない?
そんなの求めていない
私は私を見失い
その見失った私が
先生を連れてってしまった
私はただその背中を見て
「待って」
と良い人になりたくて言ってみるだけ
~♪♪♪~
携帯がなった
携帯を手に取り耳に当てた
知らない番号だった
「もしもし」
「もしもし、斉藤さん?」
「誰?」
「あ・・・・徳井俊助だけど・・・・・」
徳井・・・・・・・
「あのさ、帰るときに見かけたんだけど元気なかったみたいだったから・・・・」
「なんで・・・・・」
「ん?」
「何で!!何で?!何でこんな時にこんな時に徳井君の声なんか聞きたくなかったのに」
「・・・・・・・・・・・・」
すべて吐き出した気がした
徳井君への考えも
先生への想いも
「俺、なんかした?」
まだ私は吐き出したときの衝撃で息が上がっていた
「俺さ何かしたなら謝るから」
・・・・・・・やめて・・・・・・・・・
「俺、斉藤さんに嫌われるのはちょっと困る・・・・」
やめて
「俺、斉藤さんのこと」
やめてって
「斉藤さんのこと、好・・・・」
ブツ!!!
ツーツーツーツー
・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・んもぅ!!!!!」
ゴッ!!
何で何で!!!
何でこんな時に?!
この時私は好きな人から電話が来て告白された
世界一幸せだったはずなのに
一番不幸だった
今考えれば
自分の気持ちに素直じゃなかったんだね
つづく


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