✿ みくる ✿ の 話  (´・◡・`♥)。 -12ページ目

第十六章



「あのね、先生・・・・・・・・別れよう」


その言葉に先生は見たこともないような驚き様だった


普通の人の驚き方と違う


びっくりとは違う


何ともショッキングな顔だった


「え、なんで・・・・」


先生の質問にのどが詰まった


「あ・・・・」


パッと下を向いた


先生の顔を見ることができなかった


「なーんてね。冗談だよ」


そう言って先生はぽんっと私の頭に手を載せた


あの顔がとても冗談には見えなかった


「聞いてほしくないんだろ?わかってる。聞かないよ・・・・・じゃあな」


先生と話しているのに先生と目が合わない


まるで、ウソを見抜かれたくないような



「せんせっ!!」


行きかけた先生の体を必死に抑えた


「待って、先生にか言わなくちゃ・・・・・別れたい理由・・・・」


「どうして?おれはいいって言ってるのに」


「ちがう!ちがうよ!」


「何が違うの?」


「私が言いたいから話すんだよ」


「・・・・・・・」


「だから、聞いて・・・・」


「いいよ」


「私ね先生といると、自分だけ特別っていう気持ちになって、とっても嬉しいの。そして先生といると落ち着く、私のお父さんがいないからなおさら・・・・・・でもね・・・・徳井君が・・・・・私助けられたときからずっと・・・・・・好きだったと思うの、でも徳井君の告白を聞くこともできなかった。先生と過ごしていたかったんだと思ってたけど違った・・・・ただの自己満足だった。おまけに先生まで傷つけて、最低だね、私自分の気持ちも好きな人の気持ちも何も考えていなかった・・・・・だから」


「わかったよ」


「?」


「その先は俺に言うんじゃないだろ?」


「・・・・・ごめん」


「違うだろ、琴音」


「え・・・・?」


さ・よ・な・ら


先生の口がそう表した


「琴音がいいな」


「っーーーー」


涙が止まらなかった


「せんせ・・・・・」








「さよなら・・・・」








私と先生の二年間は幕を閉じた







--END--

第十五章  




「あーーーー!!かわゆい!!!」


奈良県  鹿園


「見て見て子鹿いるよー」


「かわいー」


そこには十何匹もの鹿たちが当たり前のようにのそのそ歩いていた


「こっとん、うち鹿せんべい買って来る!!」


「あ、私のもお願い」


「おっけー」


遠くを見ると


滝口君が鹿に乗ろうとふざけているのを坂本君と徳井君が笑っていた


ふっと徳井君が視線をそらした


目が合い・・・・・そう





「あ・・・・・」






一瞬だったが分かった


そらされた・・・・・・・





当たり前か・・・・





「こっとん?どした?」


「・・・・ううん、なんでもない」


「はい、鹿せんべい」


「ありがと」


「食べないでくださいねっていわれた」


「たべないよ!!」


「えぐっち食べたって」


「まじで?!」



不思議だった


何事もなかったように振舞える私が


こんなに自然に笑える私が





「こっとん、うち飲み物会に行くねー」


「あ、じゃあうちの烏龍茶もお願い」


どっとベットに体を預ける


今日は疲れた


ってかだるい


今回の集会サボりたいな



「ん?」


ミイナのベットに恋愛小説があった



面白そう


表紙も見ずにページをめくったこの小説


この小説は私の人生に多大なる影響を与えた







「さくら」

声が聞こえた

「たくや?!」

目の前にたくやが見えた気がした

「たくや?!たくやなんでしょう!!私を迎えに来たんでしょ!!」

ふわっと頬に懐かしい感覚

「ちがう、さよならを言いに来た」

「いやだ!逝くなら私も連れてって!!」

空気が私の唇に触れた

「ずっと大好きだったよ。でも俺が死ぬ前からお前の心はもう俺にはなかっただろ?もういいよ。二人とも辛くなるのは止めよう、別れよう」

「・・・・・・ごめんね。いつも本当のことは言ってもらって」

「ううん、楽しかった。幸せになってね」


頬の感覚がすっと消えた

すきでも別れるんだな・・・・・

私はこの日本当のひとりになった








バン!!


「こっとん?!お茶は?!」


「置いといて!!」






あれはただの小説・・・・


でもあまりにも似ていたから


私はもう先生のことを好きではないんだ


先生をこんなに苦しめていたなんて思ってもいなかった


先生に別れを伝えてもらおうなんて・・・・


私の気持ちなのに


私が伝えなくてどうするんだ


私の気持ちはとっくに徳井君にしか向いていなかったんだ


どこまでちゃんと伝わるか分からない


早く早く早く!!!!


今伝えるんだ








「せんせい!!」


先生は案外簡単に見つかった


私はぜーぜー呼吸をつづけていた


それを先生は見下ろしていた


顔を上げるのが怖かった


「外に出ようか・・・・」


最初に話したのは先生だった





「えっと・・・・・あの・・・」


気持は決まってるのに


なかなか言葉にできない


声が出ない


ぶわっと涙が出てきた


かっこわるいなぁ


「大丈夫」


顔を上げるといつもの優しい先生がいた


「ゆっくりでいいよ」


先生は私にいろんなことを言ってくれた


今度は私が


私の気持ちを言わなくちゃ


「あのね!!」


もしかしたらこの選択はあってないかもしれない


でも私が決めたこと


私の想いを大切にするんだ









さやちゃんwith呟き


おひさしぶりぶりブロッコリー

みんなげんきだったかにゃー?

さやちゃんは・・・・・・

テスト死亡(ノ´▽`)ノ ⌒(勉)

もう!塾で習ってたのと全然ちがくってーもうまぢ(ry


そしてみなさん

無断でお休みしてて

ごめんなさいorz

あのですねー

パソがラリってしまって

今はめっちゃ重たい昔のパソなのです↓↓

これからもさやちゃんを

よろしくねぇぺこ



第十四章    見える真実






「ちょっと!!こっとん!!」


望がうるさいくらいにかん高い声を上げる


天パでクルンクルンうねってる髪をトップで縛っていた


「何でいきなりバイトできないとか言うのさ!!」


「・・・・・・・ごめん」


「・・・・・・・・・・・別に、無理なら良いんだけどさ」


「ん・・・・・・・」


「なんでかも教えてくれないの?」


「ちょっといろいろあったから・・・・・」


「・・・・・・そっか」


望はくるっと向きを変えて行ってしまった



「徳井君もいるから・・・・」



私は小さく呟き教室に入った





五、六時間目  延長ホームルーム 宿泊学習班&部屋決め



「こっとん!!一緒になろー♥」


「うん」



「おぉ!ミイナ今フリー?なら俺らとくもーよ!な?いいだろ!!」


「しょうがないなー」




3班


ミイナ


大ちゃん(大石 大祐)


えぐっち(江口 雅也)


丸ちゃん(丸山 明斗)


の五人になった



「なんか面白い男子ゲットできたね」


「楽しくなりそう」



高二にもなればこういうのを決めるのにあまり時間は掛からなく


後半はどのクラスもおしゃべりタイムになった


ここで校長、理事長、教頭以外の中で一番偉い年配の先生が


「高校時代の思い出だから」


という事で他のクラスと宿泊の事なら話して良いことになった


まあ、三年は学力テスト前日で午前授業


一年は問題をやらかしたグループがあったため自習


どこにも迷惑は掛からなかった





「えぇ?!告られた?!」


「うん・・・・・」


昨日の事をミイナに打ち明けた


「そっか・・・・なんて答えたの?」


「電話切っちゃった」


「・・・・こっとんさ・・・・絶対徳井君のこと好きでしょ?」


「何でそんなことになってんの」


私は怒鳴りだすのを制御するのに必死だった


「だって・・・・・解るよ」


「?」


「先生がいるのを気にしてるんでしょ?でも、それを気にして心を押し殺すのはどうなの?」


「何言ってるの?!私が無理してるって言うの?!しかも、私は徳井君のこと好きじゃない!!」


「こっとんおかしいよ!!何でそうやって気持ちを押し殺すの?なんでそんなムキになるの!!」


「悪い!!!!」


「!」


「向きになって何が悪いのさ!!」


「・・・・・・・・」


「ミイナは私の事分かってくれると思った・・・」


「じゃあさ、あのときの先生が徳井君だったら?」


「・・・・・・・」


「徳井君だったら今の先生と徳井君は立場が逆だったんじゃない?」


「そんなこと・・・・・」


「こっとんは、今のこっとんは・・・・・・自分を良い子に見せようとしているだけだよ」


「そんなんじゃない!!」


「まぁ、私があれこれ言って解決できる事じゃないけど・・・・1つ言っておくよ」


「?」


「初めも終わりも先生に言わせる気?どっちもあなたが望んだ事じゃない?」


「!!」


「じゃあ、あとでねこっとん」



私はこの人の行きかう廊下でたった一人になった気がした







つづく