第二十二章
「やっと終わったー」
「今日こっとんメッチャ当てられてたね」
「もー数学撃沈」
「被服室いこーよ。学祭の準備だよ」
「ふぁーい」
あの日から2ヶ月チョイ?
私たちは何もなかったかのように過ごしていた
初めのころのすれ違う時のイヤーな空気も
もう慣れてしまった
先生とは普通に話すし
一組にもちゃんと行ける
・・・・・・・・
まぁ、フリーを満喫してる
でも、今でも隣を通ると妙にドキドキする
ちらっと見てみても表情も見えない
いらっとするから嫌いっていうのが普通になってしまった
「こっとん何にしたの?」
「セーラー服作るの大変だよー」
「あー、ここブレザーだもんね。うちはねアイドル服」
「あーピンクでひらひらチカチカみたいなの?」
「きてみたかったんだー」
今日は6時間目と放課後に作ることになってる
男子たちは料理のメニュー係りと宣伝係りに分かれて買い出しに行っている
「男子いないと静かだねー」
「わーみんな真剣にやっちゃってー。なんか話そうよ!」
「二日目って何やんの?」
「『コスプレ少女あなたのタイプは?』だってさー」
「えー?!うちらこの格好で上に上がるのー?」
「ねー・・・・男子ども司会者と準備だってぇ。こき使おうよー」
「さんせー」
「「「「「ははははは!!」」」」」
ガララ
「あ・・・・・」
幸一だった
「こうちゃん今ガールズトーク中!」
「えぇ?!ご、ごめん」
「「「「「「「あはははは!」」」」」」」」
「ど天然!」
「・・・・・・あ・・・・ミイナ!」
「ん?なに?」
「今日帰れる?」
「んーあと40分くらいあるけどいい?」
「あ、俺もあるから・・・・・じゃあ迎えに来るね」
「おっけー!被服室に何の用だったの?」
「あぁ、裁ちばさみ無いから借りようと思って・・・・・」
「うちのでいい?」
「えぇ?いいの?使わないの?」
「いいよ、こっとんの借りるから。ねぇ?」
いきなり振られてしまって逆に恥ずかしかった
「え、うん」
「だから、はい」
「ありがと、じゃあ帰り」
「ばいばーい」
ばたん・・・・・・・
静かだったみんなが急に騒いだ
「今日帰れる?だってー」
「いいなー彼氏ほしーよ」
冷やかす人やいいなーとうらやましがる人といろいろいた
「いやーそんなことないよー」
「えーでもでも!いっつも帰ってるんでしょ?」
「まぁ、普通じゃない?」
「うらやましー!!」
私はこの空間の空気が嫌で嫌で嫌だった
ガスが充満しているか酸素が薄いか
浅い呼吸を何回も何回も繰り返していた
酸素が体に入っていかない
肺が熱くなり気管がひゅーひゅー唸る
ぜぇぜぇ息をしながらそこに倒れた
「こっとん?!」
ミイナの顔がぐるぐる回り目の前が真っ白になった
私はこのときどうしようもない間違いをしていたのだと思った
あのときから出会ったときから好きだったのに
できることならあのころに戻りたいただそれだけを祈った・・・・・・
--END--


どんだけドラマチックな恋してんだよww



