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おいらは翔君が好き。
愛してる、ってくらい。
だから、おいらはいつも翔君に話しかける為に、嘘を付いた。
「翔君翔君、おいらニノが好きなんだぁ」
「うん、」
毎回こう悲しそうにへにゃりと笑う翔君。
何が悲しいのかな?
おいらはあまりよくわからない、よ。
おいらはいつも松潤に構っている翔君を見て毎回思う。
"翔君、松潤が好きなんだね"って。
松潤も穏やかな顔で翔君の頭を撫でてるから。
やめろ
おいらの翔君に触らないで
いつもそう思った。
そして、仕事が終わって帰る時に松潤に呼び止められた。
「リーダー、ちょっと良い?」
「おう、」
あまり話したくなかったけどね。
おいら、えらいでしょ。
「相談か?」
「さすがリーダーだな、」
そう松潤は言った。
そんで、相談内容はこんなん。
"翔君が好きで堪らない。いつも俺に構ってくれてるんだけど、俺の事好きなのかな?"って。
んで、おいらは自分の恋を叶わない恋だな、と実感した。
「翔君は誰が好きなのか全く分からないよ」
「そっ、か」
ありがとう、と松潤はそう言うと去っていった。
おいらの翔君がとられちゃう。
もし、翔君がおいらを好きだったら、ちゃんと付き合って話してるのに。
可愛い可愛い翔君。
嘘付いてごめんなさい。
俺は智くんが好きだ
誰にも負けないくらいに
…だけど、この想いは智くんには届かない
ある日、仕事で智くんと一緒になった
二人っきりでいられるなんて、それ以上に嬉しいことはない
すると、智くんが話しかけてきた
「おいらね、ニノが好きなんだけど、どうすれば良いかなぁ??」
この質問を何回もされる
俺も智くんのことが好きなのに、そんなこと聞かないでもらいたい
「積極的に話しかけたり、共通のものを見つけたりするのはどうかな?もっと親しくなれると思うよ」
一応質問には答える俺
なんか嫌なのだが、断りたくない
「ありがとう!助かるよ~」
「いやいや、それほどでもないよ」
そう、智くんはニノが好き
だから俺が智くんのことが好きと言っても智くんを困らせるだけ
だから俺は言わずにいる
すごく辛いけど…
すると、机の上に置いている俺の携帯が鳴った
「誰だろ?」
すぐに携帯に手を伸ばし、電話に出た
「もしもし?」
「あっ翔さん?」
ニノだった
「どうした?」
「今日、俺ん家来てくれない?話したいことがあるんだ」
「わかった 仕事が終わったら行くよ」
「了解 待ってるから」
今日はよく相談されるな~っと思いながら、電話を切った
仕事が終わり、ニノの家へ向かった
家に着くと、インターホンを鳴らす
ニノが出てきて、部屋に通された
「で、話って何?」
「メンバーには絶対言わないでね」
「うん、約束する」
「俺、実は相葉さんが好きなんだ
智くんが知ったら落ち込みそうだな
「だから、どうしたら気を引くことができるか知りたいんだ 翔さんって物知りだから、何か知ってないかなって思って」
「お互いの共通のものを知って、もっと親しくなるのが1番良いと思うよ」
「俺、実践してみる 絶対相葉さんを振り向かせるよ」
「俺もぶっちゃけそうしてるから 成功すると良いな」
「翔さん、もしかしてリーダーのことが好きなの?」
「えっ!? …ああ、そうだよ ていうか知ってたの?」
「知ってたよ だって翔さん、気を遣う性格だけど、わかりやすいんだもん」
「マジかよ…」
「まあ、お互い頑張ろうね」
俺はどう頑張れば良いんだよ…
俺は智くんが好きで、智くんはニノが好きで、ニノは相葉ちゃんが好きと言う事実を知った以上、複雑過ぎて頑張れない
どうすれば良いんだ
だんだんわからなくなる
そんなことを考えながら、帰り道を歩いていた
俺は今から、翔ちゃんに食べられようとしている。
俺にとっては本望だ。
もう、メンバーが傷つくのを見たくないから。
俺のせいで傷つけたから、辛いんだ。
翔ちゃん、
早く俺を食べて。
俺の腹に翔ちゃんの爪が触れる。
リーダー、ニノ、潤くん、傷つけてごめんなさい。
お詫びに俺が身代わりになるから。
「相葉さんッッ!!」
バタンッ
突然翔ちゃんが倒れた。
「翔ちゃん!?」
「相葉さん、俺、リーダーと潤くん呼んでくる!」
翔ちゃん、どうしちゃったの?
「翔くん、大丈夫か!?」
「潤くん、大丈夫だよ 翔くんは意識を失っただけみたい」
「…でも、なんでだ?」
「相葉ちゃん、ニノ、潤くん、空を見てごらん」
俺とニノと潤くんは、一斉に空を見た。
もうすぐ夜が明けそうな空。
そういえば、翔ちゃんが化け物になったのは夜だった。
夜が明けるから、意識を失ったのか?
よく見ると、黒い羽がないし、瞳も赤くない。
「…もうすぐ夜が明けそうな空だね。」
「ということは、もうすぐ朝になる だから翔くんの化け物の力が消えたんだよ」
「翔さんはこの後どうすれば良い?」
「ベッドに寝かせて、目を覚ますのを待った方が良いと思う」
そして、翔ちゃんをベッドに寝かせ、目を覚ますのをみんなで待つことにした。
「…ん?ここはどこだ?」
「翔ちゃん!!」
翔ちゃんが起きたのと同時に抱き着いた。
「相葉ちゃん!それにみんな!無事だったんだ 良かった~ あれ?何で俺生きてんだ?」
「翔さん、相葉さんに感謝しなよ 相葉さん、翔さんが大好きだから、殺さずに朝まで待ってたんだから」
「そうだったのか ありがとう、相葉ちゃん」
翔ちゃんが俺の頭を撫でてくれた。
とっても嬉しい。
「ニノ、潤くん、ごめんね 腕を怪我させちゃって…」
「こんなの気にしなくて良いよ 俺達平気だし」
「そうそう」
「それにしても、まさか翔くんが化け物になるとはね おいらもびっくりした」
「そっか…仲間なのに言えなくてごめんな」
「俺達、これから気をつけるよ 翔さんも夜が近くなったら帰っても良いからね 今日みたいなことがあったらお互い大変だから」
「そうだな 俺ももうこんなことはしたくないし、みんなに迷惑かけたくないしね
「翔ちゃん」
「なあにー?」
チュッ
「!!!」
「俺、やっぱり翔ちゃんが好きだー!」
「ありがとう、嬉しいよ」
チュッ
「俺も相葉ちゃんだーい好き!」
翔ちゃんが元に戻ってほんとに良かった。
ニノの腕が。
真っ赤。
きらきらと鮮血が流れ出て、麻薬の一種のように俺を刺激する。
だけど息が苦しい。
朝が近付いてきたか?
意識が飛びそうになる。
だがそれを抑えて、もう一度問う。
『俺に食われたいの、』
「翔ちゃんに食われるなら本望だよ」
馬鹿じゃないのか?
俺はそう思う。
男の俺に食われたいの、だって。
クスクス笑って、俺は相葉の腹に爪を立てた。
「相葉さんッッ!!」
そうニノが叫んだ瞬間
プツッ
意識が途切れ、地面に体が叩きつけられた。
.
翔ちゃん、殺すんなら殺して。
俺、逃げないから。
「さあ、殺るなら殺ってよ 俺、逃げないよ?」
「本当に良いんだな?」
翔ちゃんが俺の首を噛もうとしている。
その時だった。
「止めろーー!!」
ドカッ
「…ニノ?」
「相葉さん、何してるの!?」
「リーダーやニノ、潤くんを守るためだよ 俺、みんなが殺されたくないんだ!」
「その気持ちは嬉しいけど、相葉さんが身代わりでなんて嫌だ!!」
「ニノ…」
「何ゴチャゴチャやってるんだ!あんまりうるせえと食っちまうぞ!」
「いつでもどうぞ」
「じゃあ、いただくぜ!」
「止めろー、相葉さーん!」
ガブリッ
「痛っ!」
ニノの右腕から大量の
ニノは俺の身代わりになっていた。
「ニノ!!どうして…」
「相葉さんは殺されたくないんだ だから代わりに…」
「ちぃっ、また邪魔をしたな!おまえらはいつまで俺の邪魔をするんだ!」
「俺は何回でも邪魔するよ?相葉さんを殺すのを諦めるまではね」
「相葉ちゃん、今度こそお前の命をいただく!」
ザクッ
「うあっ!!」
今度はニノの左腕。
「ニノ、もうやめて!血だらけになってるし…」
「いや、やめねえよ 相葉さんを殺すのを諦めてもらうまでは」
ニノの両腕が血だらけで、とても悲惨…。
見ていられないほど酷いものだった。
俺のせいで潤くんやニノを傷つけることになった…。
辛い…。
いつまでこの連鎖が続くんだ…。
俺の心が…折れそうだ…。