.224神様の願いは特定の宗教・宗派一色の世界ではない | 和敬清寂 ~書かぬが仏~

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統一教会が2020年までに大量伝道をやるために、「結婚したい方、寄っといで」みたいな事を書いたティッシュペーパーを配って信者獲得に走っているそうです。


人さえ来ればいい、そのためならば、なり振り構わないなんて、恥ずかしくないんでしょうか。


そんなのは放っておいて・・・

文先生は、イスラム教徒はイスラム教徒のまま、仏教徒は仏教徒のままで良しとされ、世界を1つの宗教・宗派一色に塗り替える事など考えていませんでした。

心霊の高い人が神様の元に集まって、ともに神と人類のために汗を流す所として、「教会」ではなく「世界基督教統一神霊協会」という「協会」を立てられたわけです。


異なる宗教・宗派を神様を中心として良好な関係にできる核となる存在。

文先生が私たちに求めておられたのは、そういうものではなかったかと考えます。


ところが、何年までに何万人を伝道だと威勢の良い目標を打ち出し、たくさん伝道すれば天国に近づくんだと、人参をぶら下げるその先にあるのは、全人類の伝道とか統一教だけの世界?


多くの信者が、おぼろげながら思っているかも知れない、全人類の信者化。それによる地上天国というイメージ。


そんな事はあり得ないし、文先生の目指していたものとも違うし、馬鹿な幻想は捨てるべきでしょうね。


「宗教統一」と言っている食口が文先生の掲げた宗教統一のモデルを、勝手にねじ曲げている、そんな印象を抱いています。


とある統一教会信者のブログのコメント欄に

「自分の宗門以外のやり方を100%認める大らかさが、実は仏教にはあります。その考え方にこそ、宗教統一がある・・・」と書いたところ、

ブログ主の返答は、
「そうですか? 私は?ですね。

宗派が増えるのはなぜでしょう。創始者の教え+個人の考えがあって宗派分裂がおきるのではないでしょうか?

そうなれば、混乱は起こっても統一は難しいと思います。」



この意見の根底にあるのは、「宗派は対立によって生じるもの」との思い込みです。文先生にはそんな考えは微塵もなかったと思います。


そういう思い込みそのものが宗教戦争の原因だったし、この返答は実は統一教会信者がそこから一歩も出ていない現れのように思いました。



当ブログにて何度か書いているので、繰り返しになりますが、こうコメントをお返し致しました。

「真言宗も、天台宗も、浄土宗も、禅宗も、浄土真宗も、対立していませんし、開祖もみな仲良しでした。

『(神に至る道に関して)あなたの宗門は、そういうやり方ですか?なるほど。私どものやり方はこうです。私にも教えて下さい。お互いにがんばりましょう。』

実は、そういう世界なのです。」


私の考えは「キリスト教徒は仏教を学べ、仏教徒はキリスト教を学べ」です。

イエス様も東洋に勉強に行かれたそうですし、神様の摂理は西洋だけではなく、東洋にもあったはずですね。

文先生の御言は東洋思想を元とする陰陽の考え方を取り入れ、西洋思想と東洋思想の両方を折衷させ、西洋と東洋の両方の視点で物事を捉えています。


私がイメージするのは、キリスト教徒は鳥のように高いところから地上を見おろし、仏教徒は地上を歩きながら天上を見上げている姿です。


キリスト教徒は御言でダイレクトに神様を学びはするものの、天然自然の世界を通して神様が私たちに語りかける内容を常に探しだそうとしているのは、むしろ仏教徒のほうです。


地に足を付けて、天然の万物から神様の意志を感じようとするのが仏教の世界観でもあります。

だからこそ、神様に至る仏道がその目的に適うものであれば、修行の方法が武道や茶道、華道やスポーツなどに広がりを持つ事ができます。


ところが残念な事に、仏教に無神論者が入り込み「仏教の教えは神を認めない」と説き、純粋にお釈迦様が説かれた真理とはまるで違う考え方に偏ってしまっています。

輪廻転生も仏教には元々無かったもので、当時のバラモン教などの影響で入ってきたものです。

そうした歪められた仏教を悪魔信仰の道具として利用されたのも事実です。

非常に心霊レベルが低い、真の仏教を知らない、頭だけで理解しようとする仏教徒が多いと思いますが、仏教は無神論ではなく、輪廻転生ではない事を証明できるのはむしろクリスチャンでしょう。


神様がわかる者だからからこそ、明らかに神様がわかっている者でなければ説けない御言の神髄を、仏教の教えや禅語の中に発見できます。


宗教統一
の実現とはつまりそういう事で、一つの宗派だけでは偏ってしまう宗教が、互いに違った角度から共に学び合い、新たな神文化を創り上げる事であって、一つの形式に塗り固めてしまう事ではありません。

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