216.民族vsグローバリズムの時代 【ソ連時代の価値観では理解できない】 | 和敬清寂 ~書かぬが仏~

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ロシア情勢の報道がどうもおかしいと思い、ウクライナなどで今起こっている情勢をまとめだしたのが先月。

あまりにもいろんな事が起こりすぎて、時間ばかりが過ぎていきました。

ウクライナ、シリア、南シナ海、
ウイグルが同時に紛争中で、最近、世界一の紛争地帯=バルカン半島で大洪水が発生し復興中に争いが起こるかも知れず、同時にこれだけ紛争が起きている状況は近年まれに見る事態です。


中東やロシアの専門家(菅原出氏、
馬渕睦夫氏、滝澤一郎氏)の意見を取り入れて、自分なりにまとめてみますと、世界が国単位で動いている時代は終わったという印象を強くします。

じっくり読んでいただければ、わかると思いますが、話を進めます。


世界情勢に関して、最近は特にマスコミの情報が当てになりません。

中国とロシアによる合同軍事演習が始まり、
マスコミは「中露が親密な関係で日米を牽制している」と報道してますが、実体はそうではありません。

中露軍事演習は恒例行事化していて、今回の場所選定にあたって、中国の提案をロシアが「日米や北朝鮮への刺激になる事」を理由にことごとく拒否した経緯があります。


それと、ロシアは前々からベトナムに武器を売っていて、中露軍事演習は前から決まっていた事を粛々とやるだけです。

親密どころかベトナムとロシアが手を結んでいる以上、アジアでは中露は敵対関係です。ロシアは中国に資源を売りたいだけ。


中東の専門家・菅原出氏の情報によると、

菅原出

菅原出氏(国際政治アナリスト)


『ウクライナ問題と南シナ海の中国・ベトナム問題が複雑な国際関係の上に成り立っており、

ロシアはベトナムに潜水艦6隻の他、戦闘機、対空システムなど売って軍事支援を強化していて、アメリカもベトナム側についている。

ところが、ウクライナではアメリカはロシアの孤立化を狙い、中国がロシア側についている。

また、安倍首相が欧州訪問の時にドイツ・メルケル首相との会談で「ロシア孤立化反対。ロシアとは協調のパイプ残すべき。日独はロシアに協力する。」とアメリカ一辺倒でない画期的な声明を発表している。』

安倍首相はドイツと共同して、アメリカのロシア政策を批判する姿勢を見せながらロシアを味方につけ、中国包囲網を着実に構築するという素晴らしい外交成果を上げていると思います。

世界を単純に西側・東側と分けられるような時代では無くなっています。


中東や欧州に問題が起こると、中国・北朝鮮は必ず動きます。

世間が大きな事に注目している時に、その騒ぎを利用すれば、報道も2分されるし、大国であろうと2正面作戦が取れないので、自分達の有利に物事を進められるからです。


このチャンスに動いた中国と動かない北朝鮮。

この絶好の機会に北朝鮮がなにもしないはずがありません。北朝鮮が韓国艦への砲撃を行いましたが、それほど大した事件ではありません。

大きな動きを見せないのはロシアとアメリカ双方との関係が重要だからなのか、それとも大きな外交工作でもやっているのか疑ってかかったほうがよいでしょう。


さて、ロシアがエネルギーで中央アジア圏に経済協力圏を作ろうとしています。それを欧米が阻止しようと考えているようですが、欧米側には大義らしい大義がありません。

やたらと「新しい冷戦の始まりだ」としてロシアを非難する報道が多いのもおかしい。

ウクライナ暫定政権にはネオナチ勢力がたくさん入り込んでいて、ウクライナ人を大虐殺しているのに、それを親露派がやったと報道しているメディアだらけ。

オデッサ

オデッサでの虐殺はウクライナ暫定政権の極右ネオナチのしわざ


最近、起こったウクライナ・オデッサにおける大虐殺の報道が、事実と真逆の報道をし、日本のメディアも産経新聞ですらその報道に則っているのも不気味です。

ウクライナの極右勢力がやった大虐殺を、プーチンのせいだと報道しています。

ウクライナ・オデッサで行われた大虐殺【閲覧注意:虐殺写真他数あり】
VVV-IG - Как убивали одесситов в Доме Профсоюзов - детали сценария... +18
http://vvv-ig.livejournal.com/690116.html


中東イスラム諸国の近代化を目指したフセインを殺した時みたいな、へんな理屈がまかり通っているような気がします。


アメリカがイラク戦争を起こしたのは、米ドルで行っていた中東の石油の決済を、フセインがユーロ決済にすると言い出したからです。


ついでに言えば、リンカーン大統領もケネディ大統領も同じような理由で暗殺されています。

二人とも、政府紙幣を発行しようとした直後の暗殺でした。

現在のアメリカのドル紙幣を発行しているのは、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)という中央銀行です。中央銀行とは言っても民間銀行で、公の機関ではありません。

そこを通さないで独自に紙幣を発行されれば、FRBの利益が損なわれます。

ユダヤ人を中心とする欧米の金融業界はお金で世界を支配しようしており、その脅威となる者は常に排除されてきました。彼らの力は絶大です。

今回の、ウクライナ情勢の世界の論調が非常に偏っていて、捏造された情報ばかりなので怪しいなと思ってみていましたが、どうやら欧米金融界がバックにあるようです。

馬渕睦夫氏の発言を聞くと、やはりそうかと確信しました。

馬渕睦夫

馬渕睦夫氏:元駐ウクライナ兼モルドバ大使


以下は馬渕氏の意見をメモしたものです。

『いまだにソ連時代の見方で見ている人が多い。欧米がセットした物事の見方で見ている。グローバリズム勢力は国単位では動いていない。個人主義で金のために国の無い世界で生きている。その本質が見えていない人が多すぎる。


欧米はロシアの資源が欲しい。欧米金融業界はグローバルエコノミーにプーチンを取り込みたいのが目的で動いている。

そこで、プーチン倒す運動・プーチンを悪とする宣伝活動をやっている。欧米のメディアが全部その立場で報道している。


本来非難すべきはずのクーデターで成立したウクライナ極右政権。欧米がロシアをこじ開けようとしたのがウクライナ問題。

しかけたのは、オープンロシア財団(バックにロスチャイルド[ユダヤ金融のドン]。理事=キッシンジャー[中国スパイのユダヤ人])。

ロシア内部にNGOを作って、ロシアを西側のグローバリズム勢力に組み込むのが目的で設立された。


ウクライナはかつてロシアを排撃したことがなく、現在の暫定政権はロシア人排撃・ネオナチが入った政権。そんな事は初めての事だ。

ロシアにとってウクライナは現状維持が望ましい。欧州とのバッファーとして、NATOと衝突しないようにしたい。


※ロシア研究家で元防衛大学教授・瀧澤一郎氏によると、ウクライナは旧ソ連時代からロシアの武器製造工場だった。双方に深い結びつきがあるため、ウクライナとロシアはどちらも敵対関係にはなりたくないそうです。


もともとウクライナ人は非暴力的。今回は異常。ネオナチがやってる。反露感情を扇動し、混乱を長引かせてプーチンを挑発している。

これまで資源などの超利権を持つ者がウクライナを動かしてきた。ティモシェンコ元首相(ガスの女王と呼ばれる)は欧米派でありながら親露派でもあり、彼女が大統領に就くとウクライナは親露派に戻る。


プーチンの考えるロシア開発モデルは日本。伝統思想とうまく両立させるもので、欧米のグローバリズムを嫌っている。

「ロシアの新しい理念は欧米価値とロシアの伝統的価値を融合したもの」と明言した。ロシアに個人主義は合わない。日本と同じ集団主義の国。ロシア正教は性善説。

しかし、ロシアは共産党組織しか知らないため、まだ政府の役割をわかっていない。

日本の行政指導などの官僚と民間の関係のようなものがなく、組織論の歴史がない。ロシア革命はユダヤ革命。8割はユダヤ系民族によってなされ、形をかえたグローバリズムになった。

スターリンは本来の共産主義のインターナショナリズムをやめてロシアのための社会主義型にし一国社会主義体制を取った。

スターリンは暗殺を察知してユダヤ人虐殺をし、ユダヤのグローバリズム勢力によって暗殺された。


ヒトラーがユダヤと協定を結び、パレスチナ移住を進めていた。イスラエル国家にいるユダヤ人と国外のユダヤ人は違う。


湾岸戦争はイラクの石油を押さえるため。フセインが支払えなくなったとき、アメリカが提示した石油民営化を拒否したため。

ロシア人はお金を払った人とはきちんとビジネスができる。ウクライナは支払いしなかったからガスを止めた。そのせいで東ヨーロッパのガスが止まった。

日露が手を結ぶと中韓が黙る。今のままだと日本がグローバリズムに右往左往しなければならない。』

--------メモ終わり-------------

ロシアを信用しすぎると足下を見られるので危険という面もありますが、したたかに外交をやって味方に引き入れる事は中国包囲網を形成する最大の力になります。

ロシア正教を信仰するロシア人がロシアそのものではなく、ロシア国内の多くの民族がそれぞれの思惑を持っています。

欧米もそれぞれの民族があるが、グローバリストは、それらの民族がアイデンティティを主張する事を嫌い、民族の無い画一的な世界にしようとしています。

移民をどんどん送り込むのもグローバリズムにするためだし、その国の国民所得を落とすのもグローバル金融の利益のための経済戦争です。

世界は民族と民族破壊主義=グローバリズムとの戦いがはっきりしてきました。

今後は、自国の民族のみを大事にする民族主義とは違って、グローバリズムに敵対して、民族を守る人々が世界的に連携する必要があるでしょう。

それと、国内のグローバリズム勢力が、日本をグローバリズムの国に変えようとしているのも、はっきりと国内での戦争だと位置づけする必要があると思います。

日本の敵!詐欺師!竹中平蔵:欧米グローバリズムの研究所を渡り歩いた欧米金融業界の手先



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