269.人口生命体の作成 エイリアンDNA 【生物学史上初の合成生物】 | 和敬清寂 ~書かぬが仏~

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人工生命体に関する少し前の記事を2つ紹介。


■ついに人工生命体への第一歩が。生物学史上初となる合成生物、「人工酵母」の作成に成功(国際研究) : カラパイア
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52159549.html

---元記事の編集者コメントを抜粋--------
これはもしかして凄いことなのかもしれない。

近い将来、遺伝子を書き換えることでこれまでにない能力を身に着けることが可能になるってことなのだろうか?例えば漫画、テラフォーマーズみたいに、人間なのに昆虫の特性を持ち合わせることができるのか?
-----コピペ終わり----

↓テラフォーマーズ:昆虫のDNAを人間に移植してゴキブリ型の怪物と戦うストーリー


最近は、昆虫人間が登場する漫画が多い。

↓アラクニド:蜘蛛の能力を持った少女が昆虫人間を擁する悪の組織と戦う話


仮面ライダーも昆虫の能力を持った改造人間でした。

仮面ライダー


ドラえもんでも!

蝶のように舞い、ハチのように刺すのび太君



生物学史上初となる合成生物」は、生物学の存在しない遙か昔からアナログ技術を使って行われてきた事で、現代の技術に置き換えたものを小出しにしているに過ぎません。


----以下、記事本文より抜粋------
米ニューヨーク大学が中心となり結成された国際研究チームが、生物学史上初となる、酵母の人工合成に成功した。

これは、生命の設計図である遺伝情報を含む染色体を人為的に設計し、生きた酵母の染色体と入れ替え、自然界には存在しない「新たな酵母」を作り上げるというもので、過去、細菌では成功例があるものの、ヒトと同じ「真核生物」に分類される酵母では初めてだという。


合成生物学は近年、大変注目されている分野で、科学者たちは菌の染色体やウイルスのDNAを作ってきた。しかし、1から創られた完全な真核生物の染色体を作り上げたのは今回が初めてだ。

研究チームは、酵母の遺伝情報をもとに、コンピューターを使って、生命活動に不要とされる部分を削除し、別の遺伝子情報を追加するなどして、新たな染色体「synⅢ」を合成した。

次にそれを生きているビール酵母の染色体と入れ替えた。画期的なことは、それが生きてる自然の酵母と融合したことである。しかもできた酵母は外見も機能も通常と同じで、正常に成長することがわかった。

酵母の人口生物


「我々の研究により、合成生物学は、理論から実現性に向けての道を歩き始めた。」 研究を率いたニューヨーク大学ランゴン医療センターの遺伝学者ジェフ・ボーキー博士はそう語る。

 「遺伝子を書き換えるのは一種のギャンブルのようなものだ。一つ間違えただけで細胞が死んでしまうからだ。」博士は語る。

「我々は染色体のDNAコードを5万回以上書き換えてみたが、酵母は生きていた。これはすごいことだ。いかに我々の合成染色体が丈夫で酵母に新しい性質を与えているかを示唆している。」

 「この研究は、全ての遺伝子を合成し、人工生命体を創ろうとしている世界中の科学者達に大きな一歩を示した。将来的には、全遺伝情報をまるごとデザインして、思い通りの生物を作る手法の開発につながるだろう。」


人工合成酵母

新たに生み出された人工合成酵母 サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)

 酵母がもつ約6千の遺伝子のうち、3分の1は、タンパク質をエンコードするDNAの染色体機能ユニットであり、これは人間と共通である。チームは、シャッフル法と呼ぶ、トランプに例えるとカードを切るようなランダムな方法を使ったが、酵母の染色体の生存率と機能を損なうことなくDNAの大部分を操作できた。

 シャッフル法を使えば、もっと早く酵母の合成型を開発でき、マラリアの薬アルテミシニンのような希少な薬や、酵母から作られているB型肝炎ワクチンなどの開発にも役立つかもしれない。

また、バイオ燃料、の開発に繋がるかもしれない。さらには、どの遺伝子が、生物のどの動作に関与しているのかを特定するのにも役立つだろうと博士は述べている。


原文:GEN | News Highlights:First Fully Functional Yeast Chromosome Synthetically Designed
元サイト

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■「エイリアンDNA」、開発に成功。人工生命体も可能に? : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2014/05/dna_8.html

自然界に存在しない遺伝子情報を生命体に書き込む。

15年間の研究の結果、人工のDNA素材を含む生きた細胞を作る実験が世界で初めて成功しました。これによって、オンデマンドで新薬を作ることや、全く新しい生命体を創造することも可能になる、そんな夢のような世界が一歩近づきたってことでしょうか。

地球上の生命体はつねに4つのDNAパーツ(ヌクレオチド)からできていて、それらはA、T、C、Gという4つの文字で表現されています。が、今回の実験ではそこに新たなふたつのパーツ、「d5SICS」と「dNaM」を追加することに成功したんです。

「我々が手に入れたのは、従来より多くの遺伝子情報を保持できる細胞です」こう語るのは、15年間研究を率いてきたFloyd Romesberg氏です。彼は実験で、自然のDNAパーツに人工パーツを追加した人工DNAを作り出し、それを微生物に対し副作用を起こすことなく組み込みました。つまり、生命体に自然界に存在しない遺伝子を組み込むことで、より強力にする可能性が開かれたのです。

Natureではこの人工DNA素材を「エイリアンのDNA」と呼んでいます。ここでいう「エイリアン」とは宇宙から来た生命体という意味ではなく、今まで地球に存在していなかったというところから来ています。

この成功は、たとえばがん治療のための新薬開発などに役立つ可能性があります。でも、うっかり本当にエイリアンが生まれちゃったりも…するんでしょうか?

原文:Adam Clark Estes - Gizmodo US 元サイト


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