96.スピリチュアルは悪魔の世界への入り口 (1) 魔術について
↑ここからのつづきです。
■中世魔術結社
11世紀にシオン修道会という十字軍を起源とする組織があった。
(設立者:第1回十字軍指揮官バス・ロレーヌ公:フランス人)
フリーメーソンを影で操る集団と言われる。
ボッティチェルリ(画家)、レオナルド・ダ・ヴィンチ
ニュートン、ビクトル・ユゴーなども所属していた。
そこから2つの魔術結社が生まれる
1 テンプル騎士団(1118年 設立者ユグ・ドバイヤン:フランス人)
悪魔崇拝集団。
後にフリーメーソンに発展
2 薔薇十字団(16世紀 開祖:ローゼン・クロイツ:ドイツ人)
古代魔術の叡智を重んじる魔術結社。
フリーメーソンの1階位を形成する
魔術結社=「黄金の夜明け」の母体
■近世魔術結社
・神智学協会(1875年設立 設立者ブラヴァツキー婦人:ウクライナ人)
近世最大の神秘主義団体
悪魔との交信により得た思想をもとに設立。
ニューエイジ運動の元祖
7数宇宙論、水瓶座の時代の到来を予告。
グレート・ホワイト・ブラザーフッドの存在を明かす。
心霊術、各種無神論宗教、カバラ、ダーウィン進化論など取り入れる。
人間の潜在能力の開発を謳う。
世界中の魔術師に多大なる影響を与えた。
設立者ブラヴァツキー婦人は後に魔力を失い追放される。
魔術結社=東方聖堂騎士団オーストリア支部長だった
ルドルフ・シュタイナー教授がドイツ支部長を努める。
彼は、のちに人智学協会として分離・独立し、
シュタイナー学校を世界中に設立。
ノーベル賞受賞詩人イエイツも所属。
後に脱退し魔術結社=黄金の夜明けへ加入。
魔術結社=「黄金の夜明け」設立者の一人
ウエストコットが黄金の夜明けを追放され加入。
クリシュナムルティが所属。
後に脱退し自らを救世主として新興宗教を設立。
・黄金の夜明け(1888年結成 設立者:メイザーズ:イギリス人)
ドイツ人魔女とウエストコットとメイザーズによる
悪魔との交信により設立許可を得る。
母体となる魔術結社・魔術師
・イギリス薔薇十字団 (中世の薔薇十字団の一つ)
・フリーメーソン・メンバーの2人の魔術師
ウッドマン、ウエストコット(後に追放、神智学協会へ)
・フリーメーソン内部の魔術結社エリュ・コーエン
(設立者パスカリ:改宗ユダヤ人)
多くの魔術師が集まり、あらゆる魔術の奥義を集大成。
多くの魔術結社を輩出した。
ノーベル賞受賞詩人=イエイツが所属、後に脱退。
近世最大の魔術師アレイスター・クロウリーが所属、
後に脱退し東方聖堂騎士団へ。
※ロック(音楽)が好きな人に彼の名を知っている人は多いだろう。
設立者メイザーズが追放され組織が分裂。
・東方聖堂騎士団(1895年結成 設立者カール・ケルナー:ドイツ人)
多くの魔術結社と深い関係を持つ。
黄金の夜明けを追放されたクロウリーが参加。首領に就任。
L・ロン・ハバードが後にサイエントロジー教会を設立。
オーストリア支部長はシュタイナー学校創始者=ルドルフ・シュタイナー教授。
・人智学協会(1916年結成 設立者ルドルフ・シュタイナー:オーストリア人)
魔術師ブラヴァツキー婦人が設立した神智学協会より分離・独立。
ルドルフ・シュタイナー教授
アカシックレコードにアクセスできる魔術師。
東方聖堂騎士団オーストリア支部長、神智学協会ドイツ支部長を歴任。
シュタイナー教育を提唱し、シュタイナー学校を世界中に設立。
神智学協会の影響を受けた思想。
世界の7段階進化論を提唱。
■現代
・サイエントロジー教会(設立者:L・ロン・ハバード)
有名俳優や音楽家が多数入信しているカルト教団。
L・ロン・ハバード
東方聖堂騎士団に所属していた
考え方の基本はニューエイジ運動とほぼ同じ。
ダイアネティックス理論を提唱。
ダイアネティックス理論:
人間はエングラムという有害なものによって
本来の自己能力が発揮できない、
そこでエングラムを取り除けば
本来の自己を呼び覚ます事が出来る、という考え方。
・ニューエイジ運動
神智学協会(魔術師ブラヴァツキー婦人設立)の影響が大。
考え方はブラヴァツキー婦人の哲学を引き継いだもの
ポジティブシンキング
善悪は無い
偶然はない
脱西欧文明、反近代
気づき
欲望肯定
社会道徳否定、自由主義
汎神論的・宇宙神的存在
自然回帰
自己実現
無限の潜在能力
全てが聖なるもの
ヒーリング、各種スピリチュアル、ホ・オポノポノも同じ系統。
船井幸雄、勝間和代などビジネスの世界にも浸透している。
これ以上詳しい内容は控えることにするが、
最近流行のヒーリング、ニューエイジ運動、スピリチュアル系のものはブラヴァツキー婦人という魔術師が元祖であり、彼女が中心となって近代以降の魔術結社が発展してきたのである。
彼女の影響を強く受けたルドルフ・シュタイナー教授は教育界や演劇界にも多大な影響を与え、日本にもシュタイナー学校が設立されている。
このように、現代の魔術は人々の生活のすぐ隣りにいて、誰も邪悪なものだと連想しないきれいな衣を被っている。
■魔術に頼ると悪魔が入る。
癒しと呼ばれるもので穢れを払うだならば、白魔術と同じで問題ではない。
しかし、悪魔はそこに呪詛(じゅそ:のろいの術)を紛れ込ませる事もできるし、そういうものに傾倒してこころを清める努力を怠り良心に曇りができると悪魔はどんどん侵入してくる。
悪魔のワザであるアカシックレコードへのアクセスを試みさせる、それはもう悪魔信仰そのものである。
潜在意識の開発などの美名に隠れて、偽装した各種の手法や儀式、個人面接などが公然と行われているので、そこまでいくと悪魔信仰に完全に嵌っているという事を自覚すべきである。
何度でも書くが、禅者には禅が、クリスチャンには祈りがある。それを怠って魔術に凝るなど、もってのほかである。
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