迷宮ラブソング#8 | 嵐小説~アラレのアラシ妄想小説♡

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妄想小説です。
BLではありません注
女の子と嵐メンバーが主人公の妄想小説です
アイドル設定じゃない
勝手な妄想の恋愛ストーリーです。

アメンバーについては
メッセで問い合わせくださればです
公に募集はただ今しません

お店の前にスケッチブックを持って
二宮さんがいた。

「どうも……これ忘れて行ったでしょ」
スケッチブックを差し出される
「はい。わざわざ届けて頂き………」
と言いかけるとそれをわざと上にあげた。

「別に届けたなんて言ってないけど」

はっ!?

「お店オープンでしょ。中に入れて
くんない………?」



「へぇ~こんな感じなんだ。」
そりゃお宅のラウンジに比べたら……
たいした事ないでしょうけど。

よりによって今日は智にいは掛け持ちの
陶芸教室の日で居ないんだ……。


「それ、返して頂けますか?」
「これね。うん、返しますよ、その前に
お客様に何飲むか聞くでしょ?
コーヒー貰える?」

コーヒーを出すと自分の前の椅子を指して
「ここにあなたも座って、今日は
正式に契約に来ましたから」

「契約って……お断りのハズでしょ」
そんな私をスルーして書類を出し

「仕事内容はホテルの部屋の花を
毎日飾ってほしい。あとはラウンジや
会場のフラワーアレンジと」

「待って下さい!そんないきなり
何ですか!そもそも私はお宅とは……」

「給料は2倍。それと資格も最終まで
取れるようアシストするから
あっ、ここの雇い主とも話ついてる」

「えっ、智……大野さんと……?」

「ですから、これをよく読んでサインして
明日うちのホテルに来て下さい」

返事もしない私を置いて勝手に話を終え

コーヒーを口につけた。

その瞬間……少しだけ彼の表情が緩み出した
「これ……美味しいね。どこの豆……?
そういうのは彼に聞いた方がいいかな」

「あの、一つ聞いていいですか?
何故私をそこまで抜擢なさるんですか?
この前相応しくないと思いになったのに」

ゆっくりと顔を上げ……



「キミに惚れたから・・・」

えっ!

「キミのそのスケッチブックに込まれた
感性にだよ。確かに一流ホテルには
一流の者が携わるって言ったよね、

でも、キミのここには地位や肩書きも
何も必要としない誰にも出来ない君だけの
世界がある。
だから選んだんだよ。自信持ってみて
いいんじゃないの……?

だから是非ともうちで働いて頂きたい
君の世界をもっと見てみたいんだ。」

さっきまで身勝手な上から目線だったのに
その……何なのよ。優しくならないでよ

「わかりました。では、サインして
明日……またここに取りに来て下さい」

……OKしてしまった。

「はっ、俺が取りに来るわけ??」
「秘書の方でもいいですけど……
またそちらに行ったら気が変わったって
なって惨めな思いしたくないので」

「あの時惨めな思いしてたんだ……」
「いや、惨めというより自分に悔しく
なりました。」

「……わかった。明日、取りに来るよ。
もちろん俺が来ますけどね。」


明日……1時間早くに開けてほしいと
言われコーヒー代とスケッチブックを
置いて帰っていった。

つい勢いで承諾しちゃったけど
ホントによかったのかな・・・