『マリスアングル』
誉田哲也 著
(光文社・2023年10月・図書館)
塞がれた窓、防音壁、追加錠・・・
監禁目的の改築が施された民家で男性の死体が発見された。
警視庁捜査一課殺人班十一係主任、姫川玲子が特捜に入るも、
現場は証拠が隠滅されていて糸口はない。
犯人はなんの目的で死体を放置したのか?
玲子の天性の勘と閃き、そして久江の心に寄り添う聞き込みで
捜査が進展すると、思いもよらない人物が浮かび上がってきて・・・
誉田哲也さんの最新刊。
久しぶりの姫川玲子シリーズです。
待ってました!って感じで、姫川さん大好き(笑)
今回、別シリーズの魚住久江刑事が玲子の部下として異動してきて
強力タッグというところですね。
同じ女性刑事でもちょっとタイプが違っている二人が
お互いを見る目線で描かれているのが面白かったです。
タイトルのアングル=角度という意味は、
ものの見方を変えるという捜査の過程の中の話かと思えば
ちょっと違っていました。
新聞が売らんがために真実を歪めて書くということでした。
「嘘だっていつかは真実になるんだ」
帯の言葉はそういう意味がこめられています。
それによって過去に大きな傷を負った人たちの話。
姫川玲子は竹内結子さん、魚住久江は松下由樹さんのイメージで
脳内スクリーンで暴れまわります(笑)
過去にドラマ化された作品ってそういう意味でも読みやすいですね。
他にも菊田の西島秀俊さん、井岡の生瀬勝久さん・・・
あまりドラマって観ないので、好きな女優さんってそんなにいないのですが、
竹内結子さん、好きだったなー。
もう観られないなんて・・・