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痛いけど
切ないけど


本当の気持ちなんて
さらけ出すこと

出来ない。


本当の気持ち
ぶつけて泣けたら
どんなに楽だろう


すべてを終えた
真夜中だけが
本当の私に戻れる時間

…泣いても…いいよね。

一人でなら
泣いても…いいよね

…自分の気持ちを押しつけないでくれ。

…誰が誰を選ぼうが付き合おうが自由。
心は自由なんだから。

…わかった風に
気持ちを決めつけないでくれ。


…現状を招いたのは
自分の行いが
悪かったからだってわかってるか?


…その気持ちと言葉が重い。


…それはそれ。
これはこれ。
割り切れなきゃ
終わるんだ。


重ねた歳月の中で
傷ついた言葉や
行為が
真夜中の闇に
フラッシュバックする。

否定と疎外感

目の前に突きつけられた痛み


忘れることなんて
出来ない出来事が
多すぎる。

神様は
都合のよい幸せだけを
与えてはくれない


とびきりの幸せな時間の後には

つらく切ない時間が必ず待っている。


神様がもうひとつ
授けてくれるのは

…あきらめという
知恵


気の持ちようで
現状を変えられる。

愛してはくれないと嘆いていたけれど


愛してくれる人
暖かい気持ちで包んでくれる人

振り向けば
そこにいてくれる。

秋が終われば…
変われるかも知れない。

あなたが好きという気持ちから
時が解き放ってくれるかも知れない。

手を差し伸べてくれる人に
手を重ねることが
出来る私になれるかも知れない。


頭で考えても
答えが出ない…

だから

今夜は一人で泣く

見たくなかった現実を
突きつけられた
心の痛みを
一人で抱えて。

受けた痛みが大きいほど
心は虚ろになり
泣くことすら
出来ない。


今夜は頑張らなくていいよね?

泣きたいほど
つらい気持ちだったこと

あなたに押し付ける気はないから…。

一人には
…慣れてるから。

自分の心を
自分でいたわりながら

今夜は泣く。

フラッシュバックしてきた痛みに
素直になって…。


誰かが誰かを選ぶのは
自由なんだから…。

痛みを告げて
優しい言葉を望むことすら
今の私には
エネルギーがない

虚ろな気持ちの中にあるのは

泣きたい気持ちだけ

泣いてもいいよ。
頑張ったもんね。

もっと自分を
大事にしても
いいよね。
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雷の鳴る夜
携帯が震える

薄紅色のランプ

電話の向こうから
電車の音がする。


「今どこ?家?」

「家だよ。」

「そっか…電車の中だからメールするわ」

「うん。待ってる」

どうしたの?
メール嫌いなのに。

しばらくすると
再び携帯に光が射す

携帯のディスプレイに
あなたが浮かぶ

メールだ。

…今から歌いに行かないか?

えっ?
今から?

予感はあった。

火曜日が休みなのも
知っているはず

窓の外は
激しい雨

遠くで
雷が鳴っている。

…行きたいけど雷が鳴ってるから無理だな。

…じゃあ帰る。またね

…雷が鳴ってるから気をつけてね


携帯を閉じて
窓の外の
雨音を聞いていた。

激しい雨音の向こうに
折り畳み傘に
身を縮めるあなたの背中が見える気がして
切なくなる。


…カラオケなら
いかが?
朝がつらいかな?


再びメールしてみる

もう
着いちゃったかな?返信ないだろうな。

握りしめた携帯が
再び震えながら
薄紅色を伝える。

着信だ。


「カラオケってどこや?」

うれしそうな声

「こっちじゃだめ?車で迎えに行くから。
もう着いちゃった?」

「メール読んで途中下車したんやけど…。
最近は朝早いからしんどいなぁ。
次にしよか。
…逢いたかったんやけどなぁ。」

えっ?
どうしたの?

今まで言ったことない言葉に
びっくりする。

甘えた口調も
めったにないから。

「うん。わかった
雷鳴ってなかったら
よかったんだけどなぁ。気をつけて帰ってね。」

「おおきに…。
じゃまた。」

「うん。楽しみにしてる」

「おやすみ」
「おやすみなさい」

先週のあなたが
浮かんでうれしくなる。

逢いたい…と
思っていることが
わかっただけ。

次に逢えるのを
楽しみにしてること

わかっただけ

うれしかった。

雷は止み
雨はあがった。

逢いたい
逢えない

もどかしさ

家に着いた
あなたも同じように
感じていると
信じられる

うれしさ