一年前の私 | ぴーやんのブログ

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中島みゆき 「ヘッドライト・テールライト」

一年前、まだこのブログを始める前に休職に入った。
4月末の連休から家に閉じこもり、家族を実家に帰して
YOUTUBEで中島みゆきさんの曲ばかりを流しては涙を流していた。

あれから一年。またGWがやってきて、家族は実家に帰っていてパソコンの前に一人いる。

思い起こせば厄年からだから、約7年。ずっと精神を病みながら仕事を続け、
薬は多い時で18種類を一日に摂取していた。
今、服薬している薬は成人病予防の薬を除くと軽い睡眠導入剤の1種類だけ。
寛解に近いと思う。
仕事にも復帰し、以前通りとはいかないけれど、それなりに頼り(いいように使われているだけ)
されている。
不摂生な生活からも抜け出し、一番体重の重かった1年半前からは(なんと、)18Kgの減量。
変われば変わるものである。
酷い時は大好きな音楽を聴くのも嫌でふさぎこんでいたのが、
今は家族を実家に帰し、一日中ギターを弾きまくっている。
(まだ、たまにしか弾かないので左手の指の皮は硬くなく、毎回ずる剥け状態だけど...)

本当にこんなに「生かされている」ことがありがたいと思う事はない。

不景気な状況はまだまだ続くようで、会社も若返り元年とかほざいているので
職場に私の居場所がいつまであるかはわからないが、
好きな音楽に触れ、友人に恵まれ、好きな釣りにも時々出かけるようになれて
本当に嬉しい。
最近、読み始めたジル・ボルト・テイラーさんの「奇跡の脳」という本の中で
(この人は脳卒中から復活した人らしい。まだ、全部読んでないので)
こんな40か条があった。脳に損傷を負った人や、精神疾患の人、
またその家族や今後をしている人にしっていてほしいと思い転載します。

1. 私はバカなのではありません。傷を負っているのです。どうかわたしを
 軽んじないで。
2. そばに来てゆっくり話し、はっきり発音して。
3. 言葉は繰り返して。私は何も知らないと思って、最初から繰り返し、
  繰り返し、話して下さい。
4. あることを何十回も、初めと同じ調子で教えてくれるよう、忍耐強くなって。
5. 心を開いて、私を受け入れ、あなたのエネルギーを抑えて。
 どうか急がないで。
6. あなたの身振りや顔の表情が私に伝わっていることを知っていて。
7. 視線を合わせて。私はここにいますー私を見にきて。元気づけて。
8. 声を大きくしないでーわたしは耳が悪いのではなく、傷を負っているのです。
9. 適度に私に触れて、気持ちを伝えて。
10. 睡眠の治癒力に気づいて。
11. わたしのエネルギーを守って。ラジオのトーク番組、テレビ、神経質な訪問者はいけません。
  訪問は短くして。
12. わたしに何か新しい事を学ぶエネルギーがあるときは、脳を刺激して
  下さい、ほんの少しですぐ疲れてしまうことを憶えておいて。
13. 幼児用の教育玩具と本を使って教えて。
14. 運動感覚を通して、この世界を紹介して。あらゆるものを感じさせて
  (わたしは再び幼児になったのです)。
15. 見よう見まねのやり方で教えて下さい。
16. 私が挑戦していることを信じて下さいーただ、あなたの技術レベルや
  スケジュール通りにいかないだけです。
17. いくつもの選択肢のある質問をして下さい。二者択一(Yes/No)式の
  質問は避けて。
18. 特定の答えのある質問をして。答えを捜す時間を
  与えて。
19. どれくらい速く考えられるかで、わたしの認知能力を査定
  しないで。
20. 赤ちゃんを扱うように優しく扱って。
21. わたしに直接話して。私の事について他人と話さないで。
22. 励ましてほしい。たとえ20年かかろうとも、完全に回復するのだと
  いう期待を持たせて。
23. 脳は常に学び続けることができると、固く信じて下さい。
24. 全ての行動を、より小さい行動ステップに分けて下さい。
25. 課題が上手く行かないのは何が障害になっているのか、見つけて下さい。
26. 次のレベルやステップが何なのかを明らかにして。そうすると、何に
  向かって努力しているかが私にも分かります。
27. 次のレベルに移る前に、今のレベルを十分に達成している必要があること
  を憶えておいて下さい。
28. 小さな成功を全て讃えてください。それが私を勇気づけてくれます。
29. どうか、私の文章を途中で補足しないで。あるいは、私がみつけられない
  言葉を埋めないでください。私には脳を働かせる必要があるのです。
30. もし古いファイルを見つけられなかったら、必ず新しいファイルを作る
  のを忘れないで。
31. 実際の行動以上に私が理解している事を、わかってもらいたいのです。
32. できないことを嘆くより、出来る事に焦点を合わせましょう。
33. わたしに以前の生活ぶりを教えて下さい。
  前と同じように演奏出来ないからと言って、もう音楽を楽しんだり、楽器を演奏したりしたくない
  なんて考えないで下さい。
34. 一部の機能を失った代わりに、私が他の能力を得た事を、忘れないで。
35. 家族、友人たち、優しい支援者達と親しい関係を保てるようにして
  下さい。カードや写真を貼り合わせたコラージュを作って見せて下さい。それらに見出しを
  つければ、私はゆっくり見る事が出来ます。
36. 大勢に助けを求めましょう。「癒しチーム」を作るように頼みましょう。
  みんなに伝言しましょう。そうすれば、みんなは私に愛を伝えてくれます。私の病状の
  最新情報を伝え続けて。そして、私を助けてくれるような特別な事を
  頼んでみて。私が楽に飲み込んでいるところや、体を揺り動かして、上半身を起き上がらせる
  ところを見せてあげて。
37. 現在の私をそのまま愛して。以前のような私だと思わないで。
  今では、前と異なる脳を持っているのです。
38. 守って下さい。でも、進歩を途中で阻まないで
39. どのように話したり歩いたり、どんな身振りを見せたかを思い出させる為に、何かを
  やっている私の古いビデオテープを見せて。
40. 薬物療法が疲れを感じさせ、それに加えてありのままの自分を
  どう感じるかを知る能力がぼやけさせていることも、忘れないで。
(太字は原文のまま)

脳卒中の回復に際しての著者の気づいた点なので全てが当てはまる訳ではないと思いますが、
私自身の闘病、回復期の気持ちや、家族(精神疾患、脳卒中)の面倒を見ていて
そうだなと思った事や、改めて気づかされた点が多い40か条でした。