約束するよ スイートな日々を
浮かび上がるくらい楽しい毎日を
この幸せいっぱいの住民の中で
一人だけ不幸な人がいるよ!
誰だか当ててみよう!
101号室の内山くん
優しい大人に勧められて〈脅されて>
ベランダで育てているのは
(まだ)法的に許されてるキノコ
102号室の北里くん
種も仕掛けも未来もない
マジックで消した貯金の
戻し方がわからない
103号室の森川さん
暴力・無職・もち米似の
ロイヤルストレートクズに
果汁の少ない初恋
104号室の飯島さん
霊長類で一番モテるのに
哺乳類アレルギーだから
言い寄られるたび泡を吹くよ
約束するよ スイートな日々を
浮かび上がるくらい楽しい毎日を
一緒に過ごそう 愉快な仲間と
ここは幸せになれる場所
201号室の中本くん
品行方正な好青年
でも常識がバグっているから
仕事は象牙の密輸入
202号室の村上くん
ドMの範疇を凌駕する
戸籍に×をつけてもらう時が
一番興奮するんだって
203号室の竹原さん
かわいい柴犬を飼っている
かわいがるのが楽しすぎて
職と信頼と肝臓を失った
204号室の高倉さん
初めて遊びに来る友達と
友達のためにとった寿司を
もう30年も待っている
約束するよ スイートな日々を
浮かび上がるくらい楽しい毎日を
一緒に作ろう 楽しい仲間と
ここは笑顔になれる場所
え?むしろ幸せな人がいないって?
確かにこの時はそうかもしれないね
でもこの前ある事が起きて
皆一気に幸せになったんだよ!
内山くんちのキノコが突如繁殖して
住民みんなが意図しない絶頂にギン☆ギン
判断力と記憶中枢がトチ狂って
みんなの部屋が入れ替わったぞ!
内山くんの部屋には誠実のハリボテ・中本くん
象牙より儲かるキノコに感激してラリラリ!
中本くんの部屋には薄口初恋の森川さん
真面目そうな彼に恋!幸せにしてくれそう!
森川さんの部屋には AM (アルティメットマゾ)の村上くん
居座ってたクズ男に大切にしてもらってる!
村上くんの部屋には空っぽの歳月・高倉さん
放置される悦びに目覚めて大興奮!
高倉さんの部屋にはベスト霊長類・飯島さん
この無縁仏で一生孤独でいれば泡吹かない!
飯島さんの部屋には柴犬をペロペロ竹原さん
哺乳類アレルギーがうつってペット離れできた!
竹原さんの部屋には将来切断マジシャン・北里
もう犬の毛くらいしか食べるものがない!
北里以外 幸せになれたね
さあ続けましょう 楽しい毎日を
内山くんが今回のミスで
組織に海外旅行させられたから
101号室が空いてるよ
入居者募集中!
楽しいアパート!
赤信号 停車 待ちぼうけ 広い歩道 開けた視界 静かな風
後方 衝撃 揺らぐ 全身
突っ込んできたのは一台の自転車
謝りもせずどこに行く
後輪がグニャグニャになっちゃったぞ
ペダルに足乗せ体重かけてもさっぱりきっぱり動きゃしないよ
もう動かない俺の愛車 その名は「安全弁 ゆる男」
名前も知らぬ犯人よ 覚悟しろ
今からお前に48の呪いをかけてやるぞ
1.上下の歯が絶滅する夢見ろ
2.お気に入りの服の袖が千切れろ
3.携帯が通話中に爆ぜろ
4.かつおぶしが歯ブラシにからまれ
5.想定したより深く爪切れろ
6.大事な書類で印鑑違えろ
7.ものすごく早く眉が伸びろ
8.往路も復路も切符をなくせ
9.「ハブ対マングース対お前」やれ
10.思春期平均より長く続け
11.アスパラの筋を噛みあぐねろ
12.押入れの奥でなめこが育て
13.ドロップス白いのばっかりが出ろ
14.ウィルスソフトに写真を消されろ
15.履歴書最後で書き損じろ
16.おばあちゃんに背筋で敗れろ
損傷は甚大 特殊なパーツが壊れて問屋に発注
修理費は8000円 所要日数は10日間
犯人の手掛かりもなく途方に暮れるのみ
憎しみだけがつのる日々を
粘着系男子の本気を見せてやる
小さな嫌なことが毎日とめどなく溢れだせ
17.男子中学生に論破されろ
18.版画の授業彫刻刀忘れろ
19.落とし蓋のサイズ間違えろ
20.意図しない形で下ネタ言え
21.素足で思いっきりビー玉踏め
22.加齢に引き連れて枕が臭え
23.バナナの種を全力で噛め
24.耳の後ろのニキビが潰れろ
25.ベルトのバックル突然吹っ飛べ
26.うっかり利き手と逆のハサミ買え
27.のりとリップを間違えて塗れ
28.近所の子供に忌み嫌われろ
29.隣の席にバカップルが座れ
30.交通費が思ったよりもかさめ
31.やけに水っぽい米が炊けろ
32.再放送すら見逃せ
33.おみやげ代計算に入れ忘れろ
34.特殊な楽器をプレゼントされろ
35.地域のゴミ袋値上げしろ
36.必死にねり消し作って無くせ
37.ちっちゃいタオルで全身拭いてろ
38.大盛り頼んでちょっとだけ残せ
39.肩パット職人に好かれろ
40.友達がみんなモヒカンになれ
41.J2の試合のチケット当たれ
42.なぜか股関節が亜脱臼しろ
43.海外でMAD素材になれ
44.一晩中屋根のシミにビビれ
45.クリームパンが甘過ぎて落ち込め
46.おニューのかさぶたペットに食われろ
47.ボタン型の電池飲み込め
48.家の裏でマンボウが死んでろ
わからない
なにもかも
あれはなに?
輝く円盤
カラスも本能で拒否する
犬はダッシュで逃げていく
重く横たわる体
長く伸びる背びれ
くすんだ大きな目
すでに消えた魂
なぜ家の裏でマンボウが死んでる
2mくらいあるマンボウが死んでる
突っ込みどころが多過ぎて怒るに怒れない
とりあえず警察呼べばいいのかなぁ
食べてみた
うまくない
生臭い
ぬめりけがひどい
わけのわからない現実に
いよいよ死さえ覚悟した
強烈な嫌がらせか
はたまたプレゼントか
真相がなんであれ
マンボウがかわいそうだ
俺の住む町は海から遠い
でも家の裏でマンボウが死んでる
通報したが警察が信じてくれない
俺を通報しないでよ近所のおばちゃん
なぜ家の裏でマンボウが死んでる
実家のお母さんも信じてくれない
報道されちゃったぞ近所のおばちゃん
お母さん見てますか?信じてください
この街をさらなきゃいけない
君と離れたくなんかないのに
大きな力に引き裂かれてしまう
だけどどうしても君が好きなんだ
今日のうちに一緒に逃げ出そう」
「こんなことになると知らず昨日
僕は君を驚かせようと贈り物を
僕らの宝物に隠したんだ
君の薬指に似合うはずだ」
「一緒に来てくれるのなら
指輪をつけてあの場所へ
不自由させないとは言えないけど
何にも縛られず愛し合えるよ」
あなたからの留守番電話
着信はほんの少し前
かけ直しても繋がらないのは
そうまでしないと逃げられないから?
私たちの関係は最初から
運命に壊されるものだった
私はどこへでも行くわ
あなたと一緒なら大丈夫だから
でも私にとって全てがあなたとの宝物
贈り物は一体どこなの?
自転車にまたがり走り出す
ペダルに乗せた両足は
考えるより血が巡るより早く
チェーンが軋む音が響く
一緒に選んだものとか…
一緒に見たもの全部
かき集めて持っていく
全部が私の宝物だから
汗と涙で滲んだ視界が
一瞬私の時間を奪う
私の自転車の前輪が
大きな音を立てた
誰かにぶつかってしまった
ごめんなさい、でも足は止められないの
罪悪感さえ置き去りに
今はあなたへと走る
いつもこの自転車で出かけたよね
公園にも 買い物にも
私たちを運んでくれた
わかったわ、あなた
私たちの宝物はこの自転車ね
だけどやっぱり見つからないの
この自転車のどこに隠したの
私は気がついた
さっきぶつかった時に
ライトが割れていたことを
きっとこの中にあったのね
待ち合わせ場所にいないあなた
私が指輪をしてないせい?
違うの 着いて行きたいの
行かないで お願いだから
僕は君が見える場所にいるよ
ライトのフタは開いてるのに
指輪をしてない君が見える
君の答えはもうわかった
話してもきっと辛くなる
もう何も言わないで去るよ
心から愛していたよ
さようなら
「ありふれた約束をしよう
目に見える将来を誓おう」
「君の薬指に宿れ 僕の命 僕の心
君がそっと耳を当てれば
僕の鼓動が響くほどに」
携帯に残ったあなたの声
あなたはもういない
「ただいま」と私は言う
「おかえり」と君は言う
テーブルには角砂糖二つ入りの
私のためのコーヒー
ドラマは録画済み 洗濯物は片付いて
カレンダーには私の 明日の todo リスト
私が眠れなければ枕元でそっと贈られる
バリトンの子守唄
私が弱音を吐けば お前を撫でる手が欲しいと
君はため息をついた
「おはよう」と私は言う
「おはよう」と君も言う
テーブルにはホットミルクたっぷりの
私のためのアッサム
私のリズムも 私の好みも
私の気分も 知り尽くした私の消火器
君は約束をした 中身を出し切って死ぬ時まで
お前を守り続けると
私も約束をした いざという時はこの手で
君を使い切るからと
ある夜誰かの悲鳴で目覚めた
いつの間にか焦げ臭い部屋
何が起きたかもわからないままに
燃えるタンスが倒れてきた
君がつっかえ棒になって
倒れきれなかったタンスの下で
背中に穴の空いた君の
姿を無傷の私は見ていた
穴から漏れた粉末で周囲の火は消えただろう
俺を動かせばタンスが倒れる
早く一人で逃げるんだ
勝手に守っていなくなるな!
私の叫びは炎に溶けて
駆けつけた消防隊に
攫(さら)われて一人救われた
私も約束も守った君と
君も約束も守れなかった私
ごめんね とても不公平だけど
ダンディーで気が利く君の場合は
許してくれるんだろうな
隠した方の左眼に
どんな僕を映し出すの
開いた方の右眼だけじゃ
本当の僕は見えないでしょ
シリョクケンサ 二重線の僕が 悪戯に微笑む
忘れないで 君の中に 偽物の僕がいる
指さしで教えてよ
君の眼には見えてるんでしょ
僕の心の隙間が
ぼやけて見えるのなら
目を閉じて構わないから
君が思うままに
正しく僕を愛せるように
君の眼を矯正(ただ)したくて
使い古したその眼鏡(グラス)じゃ
本当の僕は見えないでしょ
シリョクケンサ 消えかけの僕が 悲しげに微笑む
忘れないで 君の中に 本当の僕がいる
目に映るものだけを
信じることしかできない
僕も君も同じだ
だからこそ今だけは
その心に焼き付けてよ
君が知らない僕を
少しずつ見えなくなった
あの頃は見えた景色
変わったのは君のほうか
それとも自分のほうか
指さしで教えてよ
君の眼には見えてるんでしょ
僕の心の隙間が
ぼやけて見えるのなら
この胸に手を当て
君に伝えるから
本当の僕を
色褪せた感情を 切り離すため
刻まれた点線を 指でなぞるよ
泣けるほど簡単に 出来てしまうから
難しく考えず 千切ればいいの
それは昨日の朝まで 僕の内側にあったのに
気がつけば今は 目の前で転がっているんだ
感情論で切り取った 未完成で曖昧な恋の色は
山折 谷折 皺くちゃになってた
「関係無い」って割り切って ゴミ箱に捨てられたなら
切り取られてゆく 昨日流した涙
閉じ込めた感情を 解き放すため
こじ開けた確信犯 声を潜めて
作られた偶然も 信じた嘘も
諦めた瞬間に 色を変えるの
要らない記憶を排除して 重たい荷物投げ出して
其処に残されたものは 弱い自分だけ
それは昨日の夜まで 綺麗な思い出だったのに
気がつけば今は 名前さえ思い出せないの
感情論で切り取った 未完成で曖昧な恋の色は
山折 谷折 皺くちゃになってた
「関係無い」って割り切って ゴミ箱に捨てられたなら
切り取られてゆく 昨日流した涙
切り取られてゆく 昨日愛した人
光も届かない遠い場所に
名前さえ知らない花がありました
誰かが約束を守る度に
綺麗な花を咲かせると聞きました
言葉の種がそよ風にのって
今年もこの場所で青く芽吹きます
美しく咲き誇るその花は
誰に愛されることなく
貴方の涙は雨になって
その花を包んでくれるでしょう
小さな願いは遥か遠く
咲き誇る時を信じて
星のない空に言葉を預けた
「いつか僕が迎えに行くよ」と
傷だらけのそのヤクソクの種は
風に吹かれて空へ消え去ってゆく
光も届かない遠い場所に
名前さえ知らない花がありました
誰かが約束を破る度に
枯れ落ちて消えてしまうと聞きました
枯れ落ちたその身は風になって
言葉を生んだ人の元へ還ります
結んだ約束がいつの日にも
忘れられてしまわぬように
貴方の笑顔は太陽になり
その花を照らしてくれるでしょう
小さな願いは遥か遠く
咲き誇る時を信じて
星のない空に預けた言葉は
今も僕を苦しませていた
傷だらけのそのヤクソクの種は
いつか僕の元へと
星のない空に言葉を預けた
僕は僕の心に誓った
傷だらけのそのヤクソクの種は
風に吹かれて空へ消え去ってゆく
光も届かない遠い場所に
名前さえ知らない花がありました
誰かが約束を守る度に
綺麗な花を咲かせると聞きました
待ち合わせは2時間前で
此処に独り それが答えでしょ
街ゆく人 流れる雲
僕のことを嘲笑ってた
それは簡単で とても困難で
認めることで前に進めるのに
信じられなくて 信じたくなくて
君の中できっと僕は道化師なんでしょ
回って 回って 回り疲れて
息が 息が切れたの
そう これが悲しい僕の末路だ
君に辿り着けないままで
僕を乗せて地球は回る
何も知らない顔して回る
1秒だけ呼吸を止めて
何も言えず立ちすくむ僕
それは偶然で そして運命で
知らないほうが良いと知ってたのに
触れてしまったの 君の温もりに
その笑顔で その仕草で
僕が壊れてしまうから
回って 回って 回り疲れて
息が 息が 息が止まるの
変わって 変わって 変わってゆくのが
怖い 怖いだけなの
もうやめた ここで君を待つのは
僕が壊れてしまうだけだ
回って 回って 回り疲れて
息が 息が止まるの
そう 僕は君が望むピエロだ
君が思うままに 操ってよ
ある朝僕が目を覚ますと 消えてなくなってたパラメータ
会社のことも 家族のことも すべてがゼロに戻ったみたいだ
僕はため息ひとつついて いつものようにテレビをつけて
コーヒーを飲み 食パンかじり 流れてくニュースを眺めていた
ある朝僕が目を覚ますと 全部なくなってたパラメータ
彼女のことも 仲間のことも 最初からなかったことみたいだ
僕はため息ひとつついて いつものように服を着替えて
寝癖をとかし 靴紐結び 流れゆく街へと歩き出したんだ
追いかけて 追いかけて 数字だらけの世界で
振り返るその時に はじめて気づくこと
僕だけに許された 明日を選ぶ権限でさえも
もう誰かに支配されていた
頑張って手にした数字たちは まさに驚くほどカンタンに
この手からスルリとすり抜けて 未来へと滴り落ちてゆく
僕を形造るものは 具体的かつ抽象的で
数字に弱い人間は ほら、この世界では生きてゆけないの
ひとつだけ ひとつだけ この手の中に残った
それすらも守れずに 零れ落ちてしまう
僕だけに許された 僕をやめる権限でさえも
もう誰かに支配されていた
追いかけて 追いかけて 数字だらけの世界で
立ち止まるその時に はじめて気づくこと
僕だけに許された 今を選ぶ権限でさえも
僕自身に支配されていた
ある朝僕が目を覚ますと 全部元通りのパラメータ
会社のことも 家族のことも 当たり前のようにそこにあった
僕はため息ひとつついて いつものようにテレビをつけて
コーヒーを飲み 食パンかじり 流れてくニュースを眺めていた